ブータンってどんな国?
南アジアに位置する「ブータン」はいったいどんな国なのか、特徴や観光スポットなどをこれから説明していきます。
ブータン基本情報
まずはブータンの正式な国名や首都、場所などといった基本情報を見ていきましょう。
国名
正式な国名は、「ブータン王国」といいます。
首都
首都は、ティンプーです。
場所

ブータンは南アジアに位置する国です。北側は中国、南側はインドに接しています。
日本との時差
日本とブータンとの時差は3時間で、日本のほうが3時間進んでいます。たとえば日本が午前3時だとすると、ブータンは午前0時となります。
面積
ブータンの面積は、約38,394平方キロメートルです。これは、日本の九州とほぼ同じ面積となります。
エリア
ブータンは、大きく4つの地方に分かれています。
●西部
西部地方には、首都のティンプーや国際空港があるパロ、チュカ、サムツェ、ハなどの県(ゾンカック)があります。
●中部
中部地方は、古都・プナカやチラン、ワンデュ・ポダン、ダガナ、ガサがある地方です。
●南部
南部地方には、トンサ、シェムガン、ブムタン、サルパンがあります。
●東部
東部地方には、ペマガツェル、モンガル、タシガン、タシ・ヤンツェ、サムドゥプ・ジョンカ、ルンツェがあります。
人口
ブータンの人口は、約78.6万人(2023年:世銀資料)です。これは福井県の人口(76万人)よりもやや少ない数となります。
言語・公用語
ブータンの公用語はゾンカ語です。
通貨
ブータンの通貨単位はニュルタムです。日本円にすると、1ニュルタムは1.74円です(2026年2月5日現在)。
宗教

ブータンの人々が信仰する宗教は、チベット仏教、ヒンドゥー教などです。
歴史
7世紀前半 チベットのソンツェン・ガンポ王が、キチュ寺などの仏教寺院を建立。
11世紀ごろ チベット仏教の諸宗派が、南隣のブータンの地で積極的に布教を始める。
17世紀ごろ 後にブータンの国教となるドゥク派の第17代座主のシャブドゥン・ナムゲルがブータンを統一。それまでヒマラヤの一地域であったブータンが、初めて統一国家となる。
1907年 中央・東ブータンの領主であったウゲン・ワンチュクが初代国王として即位。
2008年 ブータン王国憲法を制定し、立憲君主制となる。
天気・気候
ブータンの気候区分は、熱帯モンスーン地域です。雨季と乾季があり、雨季は5月〜9月、乾季は10月〜4月となっています。日本同様四季があり、夏でも比較的涼しいのが特徴です。
ブータンの首都・ティンプーと日本の首都・東京をくらべると、ブータンのほうが平均気温は低く、雨季にあたる6〜8月の降水量が多い傾向にあります。
ブータンの治安・住みやすさ
ブータンの治安や住みやすさを解説していきましょう。
治安は安定している
ブータンの治安は安定しています。ただし南部の国境付近では、治安が悪化する場合があるため注意が必要です。
住みやすさは良好
「世界一幸福度が高い国」ともいわれ、治安も比較的よく、物価も日本より安いため住みやすい国といえるでしょう。ただし国内に信号がなく、交差点では警察官が手信号で整備しているなど、交通マナーやインフラが追いついていない部分もあります。
ブータンの見どころ・観光
ブータンにはたくさんの見どころや観光スポットがあります。順に紹介していきましょう。
タクツァン僧院

「タクツァン僧院」は、パロ北部にある仏教僧院です。特徴は、標高約3,120メートルの断崖絶壁に建てられていること。山の麓から僧院までは約2~3時間ほどで、山を登らなければ訪れることができません。山登りは大変ですが、登りきった先には達成感と大自然の絶景、素晴らしい寺院が待っています。またここは、8世紀にインドからブータンに仏教を伝えたグル・リンポチェがトラの背に乗って舞い降りたといわれる場所であり、神聖な気分に浸れるのも魅力です。
僧院内部には、仏像や壁画といった仏教芸術、グル・リンポチェを祀る祭壇、瞑想のための部屋などを見ることができます。
タシチョ・ゾン

「タシチョ・ゾン」は、ブータンの首都であるティンプーにあります。「ゾン」とはもともと「城塞」「城壁」のような意味を持つ言葉で、宗教と政治の中心となる場所のことです。首都に建つタシチョ・ゾンは、ブータンの中央政庁とチベット仏教の僧院が合わさった建物となっています。
タシチョ・ゾンは、白い壁と繊細な木彫りが特徴的です。またブータンの伝統建築技法である、釘を一本も使わずみぞとほぞを組み合わせる工法でできています。ブータンの象徴でもあり、歴史が感じられる建物です。
ブッダ・ポイント(クエンセル・ポダン)

「ブッダ・ポイント」は、ディンプーの市街地から少し離れた丘にあります。その名からもわかるとおり、ここは巨大な大仏がある場所です。大仏の大きさは高さ約51メートルもあり、世界で一番大きい座像ともいわれています。
大仏の内部はお堂になっていて、拝観できるのも魅力。内部には黄金に輝く大日如来像や、仏教のお話に基づく柱の彫刻や壁画、掛け軸などを見ることができます。
ブータンの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、ブータンで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
国名の由来
「ブータン」という国名の由来は、サンスクリット語の「ボット(チベット)」と「アンタ(端)」の合成語である「ボッタンタ」がなまったものといわれています。「ボッタンタ」は「チベットの端、チベットの国境地方」の意味です。
国旗の意味
ブータンの国旗には、中央に大きく白龍が描かれています。この白龍は王家の守護神で、寛大と清浄を表しており、龍の手足が持っている4つの宝石は富を象徴しています。色にもそれぞれ意味があり、白は清らかな心を、対角線で区切られている黄色(サフラン色)は王家の権威を、オレンジ色はラマ教(チベット仏教)への信仰を表しているとされています。
織物文化

ブータン国内では、公の場では民族衣装を着なければなりません。これは、国家のアイデンティティ保護の一環として義務付けられています。
男性が着る民族衣装のことを「ゴ」、女性が着る民族衣装のことを「キラ」といいます。これらの民族衣装は伝統的な織物で作られており、色や柄には地域ごとの特色があるのだそうです。機械で生産されたものと手織りのものがあり、お祭りのときに使う生地は手織りで作ります。
料理は世界一辛い!?

ブータン料理は、辛いものが多くあります。料理にはさまざまな種類の唐辛子がふんだんに使われており「世界一辛い料理」といわれています。唐辛子を使った代表的なブータン料理には、チーズと唐辛子を煮込んだ「エマダツィ」、豚肉と大根、唐辛子を味付けして煮た「パクシャパ」などがあります。
絶景にある僧院や巨大大仏が魅力的な国「ブータン」
ブータンは、独自の文化や自然が豊かに息づく国です。絶景にそびえるタクツァン僧院やブッダ・ポイントの巨大な大仏、独特な織物文化や「世界一辛い」といわれる料理など、訪れる人々を驚かせる魅力がたくさんあります。また「幸福度が高い国」としても知られ、心地よい生活環境が整っている点も大きな特徴です。自然や文化、人々の豊かな暮らしに触れたい方には、ぜひブータンを一度は訪れてみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部
