「上達しないのに続けるべき?」「よその子は○○をやってるけど…」子どもの習い事、周囲の情報を聞くと迷ってしまいます【子どもの心相談医が回答】

月刊誌『小学一年生』(小学館発行)が、日常の子育てや発達・健康上の心配など、読者のママ・パパのお悩みを大募集。今回は「子どもの習い事」について、専門家の先生にアドバイスしてもらいました。

Q:子どもの習い事、周囲の情報を聞くと迷ってしまいます。

息子の友だちが幼稚園の年長からそろばんをやっています。小学生になり算数を勉強するようになったので、うちの子にもやらせたほうがいいのでは、と気持ちが焦ってしまいます。

現在、息子はスイミング教室に通っています。けれどなかなか上達しないので、やめさせようか悩んでいます。ただ、本人は楽しいようです。息子の成長を信じて続けたほうがよいでしょうか。(A.I さん)

A:楽しんでできるのが一番。子どもの興味や好きなことを見極め、慎重に選びましょう。

子どもが小学校生活に慣れてきたら、習い事を考えるご家庭も多いでしょう。

A・Iさんの息子さんはすでにスイミングを習っているのですね。習い始めてどのくらいなのかは書かれていませんが、子どもは親の期待通りに上達することのほうが少ないものです。なんのためにスイミングを習わせているのかをまずは考えてみましょう。

小学校ではもうすぐ水泳の授業が始まります。それまでにある程度泳げるようになっていればよいという心づもりでしたら、やめても構わないという判断になるのかなと思います。

ただ、お子さんは楽しんで教室に通っているご様子です。親はあまり上達していないと感じていても、本人が「今日はこんなことができた」と、少しずつでもできるようになることに手応えを感じているのかもしれません。あるいは、教室で知り合った友だちと会えることを楽しみにしているのかもしれません。このまま様子を見てはいかがでしょう。

それでもやめさせたいと思うのであれば、必ず子どもと話し合うこと。そして、習い事についてお母さん自身の考えを伝え、子どもが納得することが重要です。

新しい習い事は、子どもの興味をキャッチして提案を

それから、子どもの友だちの習い事事情が気になる親御さんも多いことでしょう。ピアノやバレエ、サッカー、野球など人気の高い習い事に加え、最近は、ダンス、プログラミングなど種類も多様化しています。友だちやママ友・パパ友の子が「習っている」と聞けば、気になるのは当然だと思います。

わが子に習い事をさせたいと思ったとき、まずは子どもがどんなものに興味を持っているのか、得意なことは何かを考えましょう。とはいえ、まだ小学一年生。音楽や体育、生活などの授業を通して、これからさまざまなことを学び経験していきます。こうした中で、子ども自身が「楽しい」「上手くなりたい」と思えることが出てくるはず。それを親御さんはしっかりとキャッチして、「こんな習い事があるよ」と提案していけたらいいのかなと思います。

小児科医としておすすめしたいのは、スポーツ系の習い事です。とくに小学生は、たくさん運動することで心身の成長を大きく促します。集団で動くのが好きな子はサッカーや野球でもいいですし、1人で取り組むことが好きな子なら、水泳や空手などでもよいでしょう。

大切なのは、子どもの身体について詳しく、教えることに慣れているコーチがいる教室を選ぶこと。子どもの体は日々成長しています。必要以上に筋トレをさせたり、プロテインを与えるなど大人並みの指導をする教室は避けましょう。

子どもの習い事は、本人が楽しんでできるのが一番です。一度やめたとしても、大人になって再び楽しむことができるようになるといいですね。

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私がお答えしました

川上一恵先生 | かずえキッズクリニック院長・医学博士
診療の傍ら、地域の小学校、幼稚園、保育園の校医、園医も務める。日本小児科学会認定専門医。日本小児科医会「子どもの心相談医」。
『小学一年生』2024年7月号別冊『HugKum』
イラスト/ミツコ
構成/天辰陽子

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

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