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アメリカ発【元祖】月経ディスクがついに日本へ上陸!
元祖、使い捨て月経ディスク「Flex Disc(フレックス ディスク)」がフェムテック東京に出店、CEOローレン・シュルト・ワン氏も来日、お話を聞くことができました。
「Flex Disc(フレックス ディスク)」は、米国の「The Flex Co.」が開発し、全米で唯一の月経ディスクです。今回、日本市場に初めて導入することを発表しました。

ローレン氏はHugKum読者に向けて、「親子でぜひ、使い捨てナプキンだけではなく、いろんなチョイスがあることを話し合ってほしい。月経ディスクはハードルが高いかもしれないけれど、慣れれば快適さは抜群。タンポンが使える年齢になれば使えるので、知ってもらうことから始めてくれると嬉しいです」と話してくれました。
月経ディスクって何?

月経ディスクは、ナプキンやタンポン、月経カップに次ぐ最先端の生理用品として注目されています。2016年に世界で初めて「Flex Disc」が発売した月経ディスクは大反響を呼びました。
月経ディスクは、膣口の入り口に装着することでカップ内部に経血を溜め、タンポンの5倍の経血を溜めることができるもの。最大12 時間、快適に過ごすことができます。
「The Flex Co.」では、従来のポリマー製の「Flex Disc」と、植物性由来のポリマーからできた「Flex Plant + 」の2種類の月経ディスクを販売しています。
体にも環境にも優しい植物由来40% の月経デスク

特にオススメなのが「Flex Plant + 」。環境への配慮や体への負担を考慮して、サトウキビ植物由来(40%配合)、医療グレードのポリマーのみで作られています。また、従来の生理用品に比べて廃棄物が 71% 少ないことも特徴。着色料、BPA、フタル酸エステル、天然ゴムラテックスを使用してません。
機能は従来のポリマーと同じでありながら、膣の pH を乱さず低刺激なので、アレルギー体質なども使いやすい設計となっています。
2024年10月17日よりネット販売が開始されましたので、ウェブサイトをチェックしてみてください。
>>>「Flex Disc」についてはこちらから
一ヶ月で土に還る超エコな布ナプキン!

こちらは「株式会社 キュアグループ」の和紙繊維「CURETEX®」100%で作られた、布ナプキンとショーツです。
紙で作られた布?と聞くとゴワゴワしているイメージがありますが、綿と遜色のない、というよりむしろ肌触りの良い「布」にしか思えない肌触りです。

そして、なんと、地中に埋めると一ヶ月程度で分解され、土に還るという超エコな製品。製造過程で発生する端材は自社農園で野菜を栽培、同グループ社のフード事業に利用されているそうです。さらに、販売する商品には回収用パッケージを付けて、回収した商品も土に還元する徹底したエコ活動を実践しています。

しかも、和紙繊維「CURETEX®」は紙から出来ているということで、吸収性、消臭性に優れています。
繊維は、36か月までの乳幼児が触れる繊維製品を対象にした、最も基準の厳しい「エコテックススタンダード クラスⅠ」を取得しており、 肌に優しいもの。
「捨てることを捨てる」というコンセプトのキュアシリーズ。ネットで購入できますので、ご興味のある方はぜひ試してみてくださいね。
>>>「キュアシリーズ」についてはこちらから
生理痛の痛みを体験できるデバイスも

スマホでピルの相談・診察・処方まで行えるオンライン・ピル処方サービスの「スマルナ」では、生理痛体験のコーナーもありました。

独自開発した生理痛VR体験デバイスの端末を腹部にはり、係の人がスイッチを入れます。ズンとした刺激がきて、一番痛みの低いレベルでも脂汗をかくような痛みを感じました。
女性同士でも痛みは全く異なるので、これが一週間近く続く人がいると考えると、他の方の苦しみを体感できました。
生理について、学ぶことはできても他の人の辛さはなかなか伝わりません。男性も体験できるので、生理の辛さが一瞬で理解できる素晴らしい試みだと感じました。
>>>「スマルナ」についてはこちらから
生理痛を軽減するハイテクグッズ!

最後は、生理痛を軽減するハイテク製品もご紹介。「株式会社富士メディカルサービス」のTENS(経皮的電気刺激)を利用した「月経痛緩和デバイス セラフィナF」です。
痛みがある部位や、痛みの信号を中枢に伝える知覚神経に電極を貼り、痛みを感じない程度の電流を流すことで筋肉が緩み、鎮痛効果を得られるそう。
痛み止めなどの薬以外で痛みをコントロールできる方法があるのは、生理痛で苦しんでいる多くの女性に朗報だと思います。気になる方はウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
>>>「株式会社富士メディカルサービス」についてはこちらから
フェムテック東京を体験してみて

フェムテック トーキョーも3回目ということですが、毎年進化をしていて、注目の商品が続々と登場していました。
特に今年は、機能性だけではなく、サステナブルな環境に考慮をした製品や、体に優しい素材を意識した商品が増えたように感じました。
フェムテックという言葉は徐々に浸透しつつあるとはいえ、聞いたことはあるけどまだ踏み出せていない方も多いと思います。フェムテックやフェムケア製品には、ちょっとした工夫で日々の生活が楽になるアイディアがたくさんあります。
もっと理解を深めたいけど、ハードルが高いと感じている方にも、今回ご紹介した商品がフェムテックを知るきっかけになればと思います。
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取材・文/Rina Ota