脱テニスボール!最新のいきみのがしグッズや妊娠しやすい日が分かるブラなど、妊活・産前産後のトレンドを紹介!フェムテック トーキョーレポート

今年も10月に女性特有の悩みをサポートするフェムテック トーキョーが東京ビッグサイトにて開催。気になるけれど、なかなか人には聞けない卵子凍結についてや、着けるだけで妊娠しやすい日がわかる妊活ブラ、そして、お洒落な「いきみのがし」アイテムなど、妊活や産前・産後ケアの最新情報をチェックしてきました!

将来の妊娠に向けての選択肢の一つ「卵子凍結」

卵子凍結は将来の選択肢を広げるための手段として注目を集めていますが、実はよく分からないという方も多いのではないかと思います。筆者自身も聞いたことはあるけれど、あまり現実味のある手段ではなく、ハードルが高いというイメージがありました。

今回、卵子凍結を行う病院・クリニックと提携し、凍結卵子を保管する専門サービスの「卵子凍結あんしんバンク」のブースでお話を聞くことができました。

卵子の保存ケース(右)。卵子凍結は、採卵後マイナス196℃の超低温で凍結し長期間保管されます

卵子凍結はいつまでがよい?

加齢等により卵子の質が低下し、妊娠率も低下。若いうちに卵子を凍結しておくことで、妊娠率を高いまま維持することが期待できます。一般的には、妊娠率が高い39歳までの採卵が推奨されており「卵子凍結あんしんバンク」では原則、50歳まで凍結卵子の保管が可能とのことです。

気になる料金は? 東京都では助成金も

やはり気になるのは料金。卵子凍結の費用は、大まかに「採卵・凍結費用」+「凍結保管費用」がかかります。パンフレットやウェブサイトには、「凍結保管費用」が初期費用(41,800円)、月額の保管費用(5500円)、初年度保管関連費用(107.800円)など明確に書かれていました。「採卵・凍結費用」は病院によって異なりますが、約30万~40万円前後とのことです。

決して、気軽に試せるお値段ではありませんが、去年から東京都でも「卵子凍結に係る費用」及び「凍結卵子を使用した生殖補助医療」への助成を開始しています。

知ることが第一歩

実際に卵子を凍結するケースを見て、卵子凍結に関する最新の情報をしっかり把握すれば、身構える必要はないと感じました。

子どもを産み育てたいと望んでいるものの、さまざまな事情によりすぐには難しい方にとって、卵子凍結は将来の妊娠に備える選択肢の一つ。気になる方は、ウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

>>>「卵子凍結あんしんバンク」についてはこちらから

着るだけで妊娠しやすい日が分かる!妊活ブラ

内側にデバイスを入れるポケットがついた専用ナイトブラ。無料のスマートフォンアプリでデータをチェックすることができます

妊活で大切なのは、生理周期や排卵日など自分のリズムを「 知る 」こと。とはいえ、自己流の基礎体温管理で排卵日を見つけにくいこともありますよね。

TOPPANエッジ株式会社の「わたしの温度®」 は、ナイトブラに装着して着けるだけで、蓄積された生理周期や温度データをもとに妊娠しやすい時期(排卵日の数日前)を予測でき、計画的な妊活に役立てられます。

妊活以外にもPMS対策に! 仕事のパーフォーマンスアップにも役立つ

生理前はイライラしたり、体がだるかったりと、PMS症状に悩まされることがあります。「わたしの温度®」は生理周期と温度データから生理開始日と排卵日を予測。 辛い時期と向き合うことで、仕事や生活、スポーツなどの調整が可能になり、パーフォーマンスのアップも期待できます。

ダイエットや美容にも

女性特有の高温期と低温期が一目でわかるので、ダイエットや美容にも活用することができます。例えば、生理終了から排卵までのダイエットに適しているとされる 1週間(低温期)には積極的な筋トレや美活を、逆にむくみや肌あれが気になる生理前(高温期)はマッサージや低刺激化粧水を、と美活の参考にできるとのことです。

パートナーとも共用できる

また、自分の体の状態をパートナーにも知ってほしい時は、「パートナー共有機能」を活用できます。温度データの共有やカレンダーの共有メモでメッセージをやりとりしたり、大切な人とスムーズにコミュニケーションがはかれます。PMSによる気分の変化が可視化できるので、ユーザーからは、パートナーとの衝突が減ったとの声も多くあるそうです。

妊活の第一歩やPMS対策に、ナイトブラを活用してみてはいかがでしょうか?

>>>「わたしの温度®」のについてはこちらから

脱テニスボール!ありそうでなかった「いきみのがし」アイテム

「いきみのがし」グッズの「まさポ」。消毒試験や荷重試験などの安全性の確認も行い、専用に設計されています

お次は、産前産後に役立つ、これまでありそうでなかった「いきみのがし」サポートグッズ、株式会社Spicaの「まさポ」をご紹介します。

これまで、専用のアイテムがなく、「いきみのがし」に仕方なくテニスボールで代用していた方も多いのではないでしょうか?

目的外使用である「テニスボールを使う」という民間療法に疑問に思った藤田医科大学病院の看護チームが、専用のものがあるといいと感じたことをきっかけで生まれた商品なのだそうです。看護のプロが監修した形・硬さなどが「効く」と、使いやすさにこだわった商品です。

自分で使っても、パートナーと使ってもOK

「いきみのがし」以外にも産前産後もマッサージアイテムとして使えます

自分で使う場合は、呼吸に合わせて腰やお尻の辺りを押したり、椅子やベッドに座ってつかうことで、陣痛の強い痛みを和らげることができます。

パートナーがいる場合は、呼吸に合わせてお尻の穴を塞ぐようにグーッと強さの希望を聞きながら押してもらいます。押してもらいたい場所は経過状況で変わるため、どこを押してもらいたいか伝えるとよいとのこと。

また、中にホットカイロやホットパックを入れることもできます。温めると痛みが軽減することがあるそうですし、痛みのない時は、リラックス用にも使うこともできます。

ピンクやグリーンなどのナチュラルな優しい風合いの5色展開で、妊婦さんへのギフトにもピッタリ。興味のある方はウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

>>>まさポについてはこちらから

2024年のフェムテック トーキョー傾向

妊活や産前産後アイテムはいかがでしたでしょうか?「卵子凍結」や「わたしの温度®」などの最新のテクノロジーを駆使したものが多かった今年のフェムテック トーキョーですが、「まさポ」のようなアナログなグッズも見直させれたりと、興味深い展示でした。

筆者自身は子育て中で、産前産後グッズは卒業してしまいましたが、どれも「あの時あればよかったな」と思う商品ばかりでしたし、これから妊娠・出産を考えている周りの知り合いにもぜひご紹介したいものでした。

毎年、進化するフェムテックアイテムを活用することで、妊活や出産の参考にしてみてくださいね。

フェムプラス(Fem+)

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取材・文/Rina Ota

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