週末は自宅で子どもとクリスマススワッグづくりが楽しい!青山フラワーマーケットのスクール「hana-kichi」が教えるフラワーアレンジが参考になる

冬の夜空を彩るイルミネーションも始まり、店頭のディスプレイにツリーを飾る店舗が増えるなどクリスマスの訪れを感じる季節。大きなツリーを飾るのも素敵ですが、このタイミングでぜひ挑戦してほしいのがスワッグづくり。

完成されているものを買うのもいいですが、今年はお子さんと週末に作ってみませんか? 全国に店舗を展開する青山フラワーマーケットのフラワースクールでは、11月に親子で参加するスワッグづくりの教室を開催。ぜひその様子を参考にご自宅でスワッグづくりしてみましょう!

子どもと一緒に参加できるフラワースクールでスワッグ作り

今回伺ったのは、全国に店舗があるフラワーショップ「青山フラワーマーケット」の青山の店舗に併設されたフラワースクール「hana-kichi(ハナキチ)」。事前に申し込みをした親子連れが集まり、土曜日の13時にスタート。

hana-kichiは青山フラワーマーケット 南青山本店に併設されたカフェのお隣です。
受講者の受付にも素敵なお花が飾られています。

花材一式や花切りハサミなどの道具類はすべてスクール側がが用意してくれるので、何も持参する必要なし。

今回挑戦するのが、スワッグ作り。最近はインテリアアイテムとしても人気のスワッグですが、自分で作ったことありますか? 全国の青山フラワーマーケットでも扱っている花材で作れるので、ぜひおうちでもチャレンジしてみましょう。

座席にはメモに使える紙、えんぴつ、麻紐、吊り下げ用のリボン、大人用と子ども用の花ハサミが各自に用意されていました。

キッズ講師担当の芳賀紗衣子さんがお花について解説

今回使った花材はヒムロ杉、ブルーアイス、ビバーナム・ティナス、エリカ“ベラ”、フォルモーサ、リューカデンドロン“トータム”です。教室はhana-kichiのキッズ講師担当の芳賀紗衣子さんのお話を聞くところからはじまります。

ヒムロ杉は、緑のモリモリしたものだよ。見つけられたかな。

もっと大きい緑色のものが、ブルーアイス。これは、少し難しい大人の言葉で“針葉樹”といいます。針葉樹は落ち葉にならなくて、赤く紅葉しない葉っぱ。葉の形がつんつんって針のようで“針葉樹”といいます。1年中緑色であることから、永遠の命の象徴としてクリスマスの時期にキリストの誕生をお祝いする飾りに使われています。

クリスマスツリーのモミの木も針葉樹なのですが、ちょっと飾るのには大きいので、今回はこの針葉樹といろいろ組み合わせて作ってみたいと思います。

このような感じで使っている花材の説明やいわれを伝えてくれるのです。今回は吊り下げて飾って使うため、きれいにドライフラワーにできるもので、色がきれいなものをセレクトされています。青い花がついているのがビバーナム・ティナス、ちなみに、「エリカ」はなんと400種類以上もあるそうです。そのなかから選ばれたのがピンク色の“ベラ”。

フォルモーサはオレンジ色、最後に残った白い小さな花がリューカデンドロン“トータム”。

400種類ぐらいあるエリカの花のなかでも120種類ぐらいがヨーロッパの方で自生しているもので、あとの残りはアフリカやオーストラリアで育っているお花です。フォルモーサ、リューカデンドロンは南半球でオーストラリアとか南アフリカの方で生息していて、この3つのお花は“ネイティブフラワー”と呼ばれています。

ちょっと形が違って、ビサビサしたり、ササっとしているのが特徴のお花です。これのどれもがドライになっていくなかで色もちょっと濃くなったりはするけれどあまり変わらず、水分は抜けるけれど色味はこのままで長く楽しむことができます。普段のお花とはちょっと違うと感じているかもしれませんね。

花材ごとの説明は、子ども向けでも省略せず、しっかりとかみ砕きながらも伝えています。

大人が聞いても知らないことがたくさんある説明を子どもたちは真剣に聞き、メモに書きとっています。

作りたい大きさに合わせて花材を切っていこう

次に、ハサミで花材を切っていきます。

ハサミを出してもらって、 ハサミの握り方確認していきましょう。初めてのお友達ともね。ハサミは幼稚園とか小学校でも使ったことあると思うけど、 手が切れると危ないよね。
だから、しっかり持ち方確認しておきましょう。

参加する子どもにとってハサミで花や枝を切るのはおそらく初めて。親子参加とはいえ、ちゃんと講師の方が見回りながら行っていきます。

ヒムロスギはもりもりっとした植物ですが、大きく枝が分かれているものもあれば、1本のままシュッと生えていたり、みんな個性がある形をしています。それを飾るときにどこを切ったらいいのか、それともその1本のまんまの方がいいのかというのは、どれぐらいの大きさで作るのかでも変わってきます。

スワッグというのは、お水に活けるものではなく、お花を束ねたものをさかさまにして、紐をつけて飾るものです。元々はドイツで始まったものなのですが、魔除けや幸せを呼ぶものという意味合いがあると伝わっています。

今回はクリスマス向けの花材を選んでいますが、ドライフラワーになる花材であればどんなものでもスワッグに使えます。

美しいスワッグのバランスは“ひし形”を意識しよう

難しいのが束にするバランス。スワッグは壁につけて飾るものなので、片面にうまく花が見えるように配置します。

バランスとしては壁に沿う一番長い花材が後ろになった方が素敵で、ヒムロスギのサイズに合わせてほかの花材の長さも決めていきましょう。

先生のものだとブルーアイスを重ねます。これで土台ができました。そこに残りのお花を重ねていきましょう。

全体の形を下が尖っている“ひし形”にするとキレイになりますよ。

吊り下げた状態を意識しながら、束に重ねていきます。
最後に、指4本分ぐらい持つ部分を作るのに、葉っぱをチョキチョキ切ったり、手で摘んだりしてきれいにして整えてください。ドライになると少し縮むことを考えて、少し強めに麻の紐を巻き付けて束ねましょう。
バラバラにならないようにしっかりと麻の紐を巻き付けていきます。
吊り下げ用のリボンを付けたら完成です。

最後に、布のリボンをつけたら完成!

こちらのスクールの子ども向けレッスンでは、休憩中に写真の撮影タイムを設けています。どの子もみんな達成感のあるお顔をしていて可愛い!

こちらの男の子は、枝葉を整えたときに残った花材でスワッグをもう1つ作ったそうです。

好きなラッピングペーパーとリボンを選んでお花屋さんのようなラッピング体験も

青山フラワーマーケット主催のフラワースクールらしいなと感じたのが、持ち帰るための準備。なんと、お店と同様にラッピングペーパーとリボンで包装するところまで体験できるのです。

たくさんあるなかからプロのお花屋さんのように自分好みのものを選ぶのは、お花屋さん体験をするようでスワッグ作りとは別の楽しさがあります。

リボンもたくさんのなかから自由に選べます。
こんな大きなラッピングペーパー、使ったことがあるのは大人でも少ないですよね。

テーマごとで申し込める1回完結型レッスン 複数回参加でプレゼントも!

青山フラワーマーケットのキッズ向けのレッスン「キッズペアレッスン」は1回完結型。随時発表されるスケジュールをチェックして好きなテーマの回に申し込めばいいので、気軽に参加できますよ。新規参加や過去の参加者からご紹介を受けた人は体験レッスンとして割引価格になります。

大人のレッスンに子どもが参加してもOKですが、キッズレッスン同様に必ず18歳以上の大人の同伴が必要となります。

レッスンは参加ごとに1枚シールがもらえて、3枚集めるとお花を1輪、5枚、10枚と重ねるごとにもらえる花束の大きさも大きくなっていきます。

シールは好きなものを選んで貼ります。カードはお店で預かってもらえるので、持ってくるの忘れてシールがもらえないという心配はいりません。
レッスン3回目の達成には1輪のバラがプレゼントされました。

今回のスワッグ作りは毎年行われていますが、その年ごとに違った雰囲気のものを作っているそうです。

「今年は彩りのある花材を使いましたが、昨年まではシンプルな色合いのものでした。使用した花材は全国の店舗で日によりますが、この時期にはほぼ店頭に並んでいます。

スワッグを飾るのはリビングや玄関などお好きな場所でいいですが、なるべく湿気がある場所は避けたほうがいいのと、あまり日が当たらないところに飾ってください」(hana-kichi クリエイティブマネージャー 池田絵美さん)

12月はクリスマスツリーのアレンジ、1月は春のお花を使ったブーケを予定

「キッズペアレッスン」の今後の予定では、12月はエバーグリーンを使ったクリスマスツリー型のアレンジ、1月はスイートピーなど春の花を使った色とりどりのブーケ「Colorful Spring Bouquet」を予定しています。

レッスンで作るツリーのイメージ。キッズペアレッスンはこのツリーよりも一回り小さくなります。

青山フラワーマーケットのフラワースクール【hana-kichi】は>>こちらから

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取材・文/北本祐子

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