「温活」って何をすれば良い?「お風呂教授」による「温活」講義をレポート!【ミズノ主催・SNS担当者交流会レポ前編】

今年もついに寒い冬が到来しましたね。身体が冷えると気分まで下がり、せっかくの冬のイベントにもしんどさを感じてしまいませんか。身体を温めるための「温活」をして、心身ともにぽかぽかと過ごしたいところです。
去る2024年11月20日、そんな「温活」をテーマに、さまざまな企業公式SNS担当者を集めた交流会がミズノ株式会社の主催によって実施されました。前半・後半の全2回に分けて、本交流会の様子をレポートしていきます!

ミズノ主催・SNS「中の人」交流会が開催!

交流会後半では、SNS担当者による自社商品PRタイムも

交流会に集まったのは、ミズノ株式会社はもちろん、エレコム株式会社、セメダイン株式会社、タイガー魔法瓶株式会社、株式会社オプテージ、株式会社大阪王将、ロート製薬株式会社、丸山珈琲、雪印メグミルク株式会社、アース製薬株式会社と名だたる企業のSNSの「中の人」のみなさん。
イベントは、
① 日本薬科大学・石川泰弘先生による「温活」講義
②SNS担当者による自社商品PR
の二部の後、交流会へとうつる流れで行われました。

まずは「お風呂教授」による「温活」講義!

導入として行われたのは、運動生理学、入浴、睡眠でのリカバリーを研究しており、「お風呂教授」としても知られる日本薬科大学 医療ビジネス薬科学科の石川泰弘先生による「温活」への理解を深める講義。
イベントレポートの前編となる本記事では、石川先生によるお話をご紹介していきます。

そもそも「冷え」はなぜ起こる?

石川泰弘先生(日本薬科大学 医療ビジネス薬科学科 スポーツ薬学コース 漢方アロマコース責任者)

石川先生女性の約65%、男性の30%が感じると言われる「冷え」。※ その原因になり得る要因はさまざまです」

石川先生によると、主に以下のような要因が挙げられるのだそう。

①ダイエットなどによる栄養不良
②筋肉の減少
③意外と知られていない甲状腺機能の低下
…などによる熱生産が十分ではないこと。

④ストレスや生活習慣の乱れ
⑤女性なら更年期のホルモンバランスの低下
…などによって、自律神経機能の失調から、血管運動調節障害が生じること

こうして改めて見てみると「ストレスや生活習慣の乱れ」をはじめ、冷え性の原因は誰にでも心当たりのあるものばかりですね。

※参考
調査方法:インターネットリサーチ(QIQUMO)
実施時期:2023年10月6日
調査対象:20代〜50代の男女797名
調査実施機関:株式会社クロス・マーケティング

「温活」のメリットとは?

石川先生「冷え性の大きな問題は、多種類の症状が絡む点です」

つまり、「温活」をすることで多くの悩みが解決される可能性がありそうですね。
石川先生によると、「温活」によるメリットには以下のようなものがあるのだとか。

「温活」によって体温を上昇させるメリット

・血行促進
・冷えの改善
・腸内細菌の活性化
・免疫バランスの強化
・良質な睡眠
・自律神経のバランス
・セロトニンの増加
・コルチゾールの抑制

「腸内細菌の活性化」や「免疫バランスの強化」など、意外と知られていないメリットもあるんですね。身体が温まることで「セロトニンの増加」も促され、痛みの緩和も期待できるのだそうです。

日常生活でできる「温活」の方法

では、体を温める「温活」の方法としては、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。
石川先生は以下の4つを挙げてくださいました。

・運動
・温かいものを飲む
・入浴
・温まるものを着る

中でも、運動と入浴について詳しいお話がありました。

「温活」としての運動効果

運動やトレーニングをした際、エネルギーは何に対してどれくらい使われるのかご存知ですか。

石川先生「例えば筋収縮で発生したエネルギーでは、運動に使われるのはたったの20%。残りの80%が熱に変換されます。つまり、筋肉量が多いほど熱が作られやすく、基礎代謝量も多いということです」

冒頭にあった「筋肉量の減少」が冷え性の一因となるお話とも繋がってきますね。冷え性の改善のためにも運動はしっかりしなければ、と痛感させられます。
さらに、身体を温めながらトレーニングをすることで、筋肉の量が増えやすくなることもわかっているのだそう。

石川先生「筋力トレーニングと温活は効率的で、健康に非常に有効な組み合わせです」

筋トレをした後は、入浴をしたり温かいものを食べたりと「温活」も組み合わせていきましょう。

入浴はメリットがたくさん!

入浴をして体が温まると、血流が良くなり自律神経が整うのだそう。この時に、「熱すぎない、交感神経が優位にならない程度のぬるめのお湯に浸かることが大切」と石川先生。
さらに、シャワーで済ますのではなく、しっかりお湯に浸かることも欠かせないポイントです。

石川先生「皮膚の表面と筋肉では温まるのにかかる時間が異なり、皮膚の下にある筋肉はより時間がかかります。しっかりと筋肉まで温めるためにも、入浴時はぬるめのお湯にゆっくりと浸かりましょう」

ほか、入浴によるPMS緩和や快眠への効果など、入浴のメリットは多数。冷え性改善に限らず、あらゆる面からQOLを高めてくれるからこそ、毎日欠かさずにゆっくりとお風呂に浸かりたいものですね。

体を温める食べ物で、体の内側から「温活」しよう

また、食べ物には体を温める「陽」のものと、冷やす「陰」のものがあるのだそう。

石川先生「そのため、両者をバランスよく摂ることが重要です」

「冷え」が気になる時には、生姜をはじめとした、体を温める「陽」の食べ物がおすすめ。以下がお話の中で登場した、「陽」を補い、冷えを改善する食べ物や香辛料の一部です。

・桂皮(ケイヒ)…気をめぐらせ温める
・乾姜(カンキョウ)…下部消化器官と呼吸器の症状
・附子(ブシ)…痛み・浮腫(下痢)の緩和
・呉茱萸(ゴシュユ)…嘔吐・頭痛の緩和
・細辛(サイシン)…咳嗽の緩和
・山椒(サンショウ)…腹部膨満の緩和

※監修:秋葉哲夫先生(あきば伝統医学クリニック院長)

季節や体調に合わせて、取り入れる食材も適宜見直していきたいものですね。

後半記事では、「温活」商品&サービスをご紹介!

体を温めることで得られるメリットや、「温活」の方法を多角的に教えてくださった石川先生。
「今日、各社のみなさんが『温活』に関連した自社の商品・サービスを紹介してくれると思うので、それぞれ参考になるんじゃないかと期待しています」と各社SNS担当者のプレゼンへとバトンをつなげます。
後半の記事では、プレゼンに登場した各社の商品・サービスお伝えするのでぜひ合わせてご覧ください。

後編はこちらから

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取材・文/羽吹理美

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