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①トング遊び
はじめに紹介したいのは、トングでポンポンボールを同じ色のところへ入れる『トング遊び』です。
遊び方と効果
トング遊びは集中力を養うことはもちろんですが、指先の遊びなので巧緻性向上の効果があります。また、トングを使う際に親指・人差し指・中指を使うので、お箸を導入する際の遊びとしても効果的です。
トングだと割と細かいものも掴みやすいので、お子さんもストレスなく遊べます。おもちゃのお箸で『豆掴みあそび』など練習する前にトングを使った遊びをたくさんして“物を掴む感覚”を覚えていくのがいいですよ。
必要な材料
【材料】
・トング
・ポンポンボール
・製氷皿
・カラーシール
作り方
製氷皿にポンポンボールと同じ色の目印をつける(なければ油性マジックでマークをつけてください)
これだけで完成です!
②テープの芯のつみき
次に紹介するのは、テープやラップの芯で作る『つみき』です。
遊び方と効果
一見どのようにして遊ぶのか悩むおもちゃですが、こちらは積み木として遊ぶこともできますし、ままごとの具材としても遊ぶことができます。
Aちゃん(1歳)は、大きなテープの芯を積み木のように積み上げています。
Kくん(5歳)はテープの芯と洗濯ばさみを使いながら何やら作っている様子。
扇風機の完成です。
黄色のテープの芯積み木+洗濯ばさみで『ホールケーキ』
大小のテープの芯積み木+洗濯ばさみで『くま』
積み木のように遊ぶだけではなく、テープの芯を手足や指に入れるなどしても遊べます。
積み木のように高く積み上げたり、3歳以降では洗濯バサミを用意してあげることで様々なものを見立てて遊ぶようにもなり創造力も養われていきます。
また、腕や足にテープの芯を入れての遊びは、衣服や靴の着脱をする動きを促していきますよ。
必要な材料・道具
【材料】
・テープの芯
・ラップの芯(又はビニールテープやマスキングテープなどの小さなテープの芯)
【道具】
・カラーガムテープ(又はフェルト)
・接着剤
・ビニールテープ
・大きめのカッターナイフ
作り方
①ラップの芯をカッターで2~3cm幅に切ります。ラップの芯は固いので大きなカッターで切ることをオススメします。切るのが大変な場合は、ビニールテープやマスキングテープの芯などでも大丈夫です
②テープの芯や①を、フェルトやカラーガムテープ・ビニールテープで周りを貼る
これで完成です!
もう一工夫してみよう
テープの芯にセロファン(透明のクリアファイルを切り抜いたものでもOK)を貼り、中にビーズやスーパーボールなどを入れると音が鳴るおもちゃになり、小さなお子さんも楽しんで遊べますよ。
音を鳴らして楽しんで遊んでいます。
遊びを通じてたくさんのことを学ぶ
子どもは遊びの中からたくさんのことを学びます。
例えば、親御さんが「自分で衣服を着脱できるようになって欲しいな」と思った時、自分で衣服を着るように促すことが多いのではないでしょうか。このような時に「自分で服を着てみよう」と、いきなり服を出したところで意欲的にやってみることは少し難しいですよね。ここで上記の『テープの芯積み木』を使い、遊びを通して着脱する動きを習得することによって、お子さん自らが衣類を着脱することに役立つかもしれません。
大切なのは、様々な遊びを通じて経験を増やしていくことだと思います。知育玩具をたくさん購入しなければ…と思う親御さんもいるかもしれませんが、たくさん購入しなくても大丈夫。子どもは廃品と思うような紙や段ボールでも十分遊びます。むしろ「これってどうやって遊ぶの?」といったものの方が思考力や想像力が養われていくこともあります。
今回、2回に渡って紹介した『簡単手作りおもちゃ』が参考になれば幸いです。
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文/河原崎美香