お正月が終わり、余ったお餅の活用方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか? 冷凍保存したお餅は、適切な解凍方法と調理法を用いれば、約1か月間おいしく食べることができます。
ただし、冷凍したお餅は乾燥してひび割れたり、加熱が不十分だと中が固くなったりと扱いが難しいものです。そこで、便利な解凍方法から簡単なメニューの作り方までを見ていきます。
フライパンで加熱する
はじめに、冷凍庫から出したお餅を油で炒め焼きにして解凍する方法です。お餅の表面がカリカリになり、食感がよく仕上がります。
同じフライパンでソースを作ってお餅にからめれば様々な味が楽しめますよ。調理工程が少なく、一度にたくさんのお餅を焼けるのも魅力です。
解凍方法
テフロン加工のフライパンなら、少量の油でくっつかずに調理ができます。または、フライパン用のシートを使ったり、油を多めにして揚げ焼きにしたりと工夫してみましょう。
【1】フライパンを熱し、お好みの油を小さじ1程度入れて温めます。
【2】冷凍庫からお餅を取り出し、熱した油の上に置きます。
【3】大さじ1程度の水を加え、フタをします。


【4】冷凍したお餅は、焼き時間がやや長くなるので、3~4分ほど経ったら焼き色を確認してください。こんがりと色づいたら裏面を焼きます。
【5】両面に焼き目がついたら完成です。
お餅ペペロンチーノ
ここからは、オリーブオイルを使って解凍したお餅を、ペペロンチーノ風に仕上げる方法を見ていきます。
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・材料
冷凍お餅 1個
オリーブオイル 大さじ1を2回
水 大さじ1
ちりめんじゃこ 大さじ1
アンチョビ 小さじ1/2
ネギ 適量
・作り方
【1】フライパンを熱し、オリーブオイル(大さじ1)入れて温めます。冷凍餅を入れて加熱します。
【2】大さじ1程度の水を加えて、フタをします。
【3】片面に焼き色がついたらひっくり返し、オリーブオイル(大さじ1)を追加してください。

【4】裏面を焼きながら、フライパンの空いているスペースでちりめんじゃこ、アンチョビ、ネギを炒めます。
【5】全体を混ぜ合わせながら、ちりめんじゃこがカリカリになるまで加熱します。
【6】お餅に焼き色がついたら具材とからめて、器に盛り付けて完成です。
アレンジ
お餅は味が淡白なため、様々なアレンジが楽しめます。ご飯に合う具材や調味料を使うと、新しいレシピを考えやすいでしょう。
ベーコンやチーズを一緒に焼くと、具材から出る油がお餅に絡んでおいしく仕上がります。オリーブオイルは他にも明太子やアンチョビを使ったり、トマトソースでピザ風にしたりできます。
ごま油を使う場合は、キムチと一緒に炒めてコチュジャンを加え、辛みのある一品に仕上げます。
バターで解凍して、しょうゆを垂らしたり、サラダ油で解凍したお餅をすまし汁に入れたり、簡単に一品が仕上がります。
電子レンジで加熱する
次に電子レンジで柔らかくする方法をみていきます。水に浸けて加熱するため、乾燥でひび割れたお餅の解凍にも適しています。
解凍方法
【1】耐熱容器に冷凍したお餅を1個入れ、お餅がかぶるまで水を加えます。

【2】電子レンジで600W1分加熱します。
【3】箸で持ち上げ、中まで柔らかくなっていれば完了です。固さが残る場合は30秒追加で加熱してください。
トッピングで仕上げ
中までしっとりと柔らかくなったお餅は、つきたてのような食感が楽しめます。お好みのトッピングを添えるだけで、絶品の一皿に仕上がります。
・材料
電子レンジで温めたお餅 1個
クリームチーズ 大さじ1
はちみつ 大さじ1
バター 小さじ1
・作り方
【1】上記の方法で温めたお餅をお皿に盛り付け、バターをのせて溶かします。
【2】上からクリームチーズとはちみつをトッピングしてお召し上がりください。
アレンジ
はちみつの代わりにジャムを添えてもおいしく仕上がります。
電子レンジでの解凍は、お餅がつきたてのように柔らかくなるため、磯辺巻きはもちろん、きな粉やあんこなどにもピッタリです。
水に浸けて自然解凍
冷凍餅をそのままトースターで焼くと、外側が焦げても中心部が固いままということがよくあります。自然解凍なら時間がかかりますがムラなく解凍できます。
また、水に浸けることでカビを防ぎ、好きなタイミングで調理ができるため、思い立った時のスイーツ作りに最適な保存方法です。
解凍方法
【1】タッパーなどの容器にお餅を入れ、ひたひたになるまで水を入れます。

【2】フタをして冷蔵庫で保管すれば、4~5時間程度で解凍ができます。このまま2~3日は保存可能です。水を換えながら保存すれば、1週間程度おいしく食べられます。
おかきに仕上げる
解凍したお餅をカリッと揚げて塩味に仕上げることで、新しい味わいを楽しめます。
・材料
解凍したお餅 1個
塩 小さじ1/2
サラダ油 小さじ1
・作り方
【1】解凍したお餅の水分をふき取り、包丁で5mm程度に薄くスライスします。
【2】お餅全体にサラダ油をまぶしてください。
【3】フライパンにお餅を並べて加熱します。

焼き色がついてから、さらに5分程度かけてこんがりと焼き上げます。
【4】熱いうちに塩をまぶし、粗熱がとれたら包丁でカットします。
お皿に盛り付けてお召し上がりください。
アレンジ
塩味以外にも、青のりや砂糖しょうゆ味など、様々な味付けが楽しめます。
自然解凍したお餅は包丁でカットができるので、スイーツ作りに向いています。小さくカットして牛乳と一緒に温めれば、チョコレートやクリームチーズと混ぜることができます。

お正月以外にも楽しめる冷凍餅
お餅は和風に限らず、様々な料理にアレンジできる優れた食材です。適切な解凍方法と調理法を使えば、お正月以外でも楽しめるので活用の場は広がります。この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ新しいお餅料理に挑戦してみてください。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)