「大人のキッザニア」を体験してきた! 今年は全国3カ所で開催。おとなの〝おしごと体験〟をHugKumライターがレポート!

こども達が好きな仕事にチャレンジし、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができるこどもが主役の街「キッザニア」で、不定期に開催される大人気イベント「大人のキッザニア」。激レアイベントにキッザニア大好きライターが参加してきました!

今年は全国3か所で開催、「大人のキッザニア」とは?

3歳から15歳の子どもたちを対象に、本物さながらの職業体験ができる大人気の施設キッザニア。行ったことがある、というファミリーも多いのでは?

ただし普段のキッザニアは対象年齢の子どもを含むグループ以外は入場不可、もちろんおしごと体験ができるのは子どもだけ、という”KIDS ONLY”の国。大人にできることは子どもたちのサポートのみ、ということもあって「子どものころにあったら絶対行きたかった!」というパパママも多いのではないでしょうか?

そんな大人たちからの熱いリクエストに応え、不定期で開催されているのが大人のキッザニア。今年はなんと日本のキッザニア(東京・甲子園・福岡)すべてで開催が決定。この日ばかりは子どもが主役のキッザニアも「15歳以下の入場はお断り」となります。

今年のコンセプトは~こどもと同じワクワクを。新しい自分、発見。~

「大人のキッザニア」が開催されるのはキッザニア甲子園では約1年ぶり、キッザニア福岡では約5ヶ月ぶり、キッザニア東京ではなんと約6年ぶり、とあって即完売した日もあったようです。

そんな激レアな「大人のキッザニア」にキッザニア大好きライターが参加してきました。

どのおしごとにも大人たちが大行列!

筆者が参加したのはキッザニア甲子園で開催された2/6の第2部。今回は体験中の撮影や投稿は不可、という大人ならではのルールがありました。そのため普段はスマホが手放せない大人たちも、本業同様に目の前のおしごとに集中です。

気になる人気のおしごとは?

さて、気になる当日人気のおしごとはこちら。

当日のキッザニア公式アプリ15:46時点のスクリーンショット

おしごと体験がスタートする16:00を待たずに、受付終了となっていた体験は
・はんこ屋
・デパート/販売員・接客
・チョコレート工房/ショコラティエ
の3つでした。※ファッションモデルは休止中

はんこ屋・デパートは1度に体験できる人数が2人、と少ないことを考えると、1度に6人まで体験可能なショコラティエの人気の高さが伺えます。

ちなみに1年前も、1番に受付終了となったのは今回と同じくショコラティエのおしごとでした。2月という季節もあってか、やっぱり大人たちもチョコレートが大好きなようです。

やってみないとわからない、体験の奥深さに感動が止まらない!

ここからは当日体験したおしごとをご紹介します!

医薬研究所

まずは医薬研究所。こちらで体験できるのは医薬研究者のおしごと。ハンドクリームの開発を行います。さっそく白衣を着てラボに入ると、気分はすでに研究者!

それぞれの席に用意されているのはビーカー、マイクロピペット、そして材料の水、液体パラフィン、乳化剤。使い方の説明を受け、開発シートに署名をしたらいよいよおしごとスタートです。

まずは水を計量し、液体パラフィンと乳化剤を加えてかくはんする作業。大人たちも真剣な表情で目盛りをチェックし、材料を混ぜ合わせます。頑張って混ぜていると、だんだん重くなる手ごたえに、思わず力がこもります。

次に「りんご」「スノードロップ」「バニラ」の中から好きな香りを選びます。マイクロピペットで1滴垂らすと、ラボ内はいい香りに満たされ、思わずみんな笑顔に!  さらにさまざまな色の中から好きな色を選んで色付けしたら、世界に1つだけの試作品が完成です。

最後に試作品の保湿効果を検証するため、湿度計で現在の手の水分量をチェック。予想通りカサカサの水分量に、大人たちから「あぁ……」というため息が漏れます(笑)。

試作品を手に塗って再度計測すると、今度は一転うるうるのお肌に!  中には30%以上湿度が上がった!と驚いている方も。

効果が確認できたら、試作品は販売前の検査へと送られます。名残を惜しみつつ、こだわりの詰まった試作品とはここでお別れ。代わりにすでに市販されているハンドクリームをいただいて、おしごとは終了です。

カサカサの大人にはうれしいおみやげ

色や香りを選ぶのも楽しく、原材料の勉強にもなる医薬研究所のおしごと。本格的な内容に大満足の体験でした。いつか自分が開発したハンドクリームが店頭に並ぶかも?と夢も膨らみます。

キッザニア甲子園・医薬研究所の詳細はこちら

通信会社

次にご紹介するのは通信会社での通信エリア設計士のおしごと。ここでは基地局の種類について知り、シミュレーターを使って「5G」通信ができる基地局の計画を立てる体験ができます。

まずは普段の生活に必須の通信機器について学びます。子どもたちも大好きな対戦ゲームや動画視聴も、電波がなければ利用できないという事実を改めて確認。

次に、大切な電波を送信する基地局の種類を学び、街中すべてのエリアに電波を届けるミッションにチャレンジ。

都市の模型を使い、それぞれに与えられたエリアにいかに効率的にもれなく電波を送れるか、思案しながら基地局を配置していきます。重なりすぎず、隅々まで取り残さず、いかに少ない基地局ですべてのエリアをカバーできるのか?知恵とセンスが要求される作業です。

リーダーのアドバイスを受けながら、全エリアに電波が届くように基地局を置いたり、ずらしたり、時には外したりしながら担当エリアをカバーしていきます。メンバー全員で力を合わせ、街全体が明るく照らされる瞬間は感動モノ!

無事ミッション完遂!

普段の生活でなかなか触れる機会がない基地局の種類と、電波の有難みについて学べる通信エリア設計士のおしごと。ミッション遂行には何よりメンバー全員の協力が欠かせません。

基地局を配置していくチェスのような面白さと、配置するたびに電波開通を示すランプが点灯するのもゲームのよう。これなら小さいお子さんでも楽しく電波について学べそうです。

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パソコン工場

続いてご紹介するのはパソコン工場。スタッフとして、お客さまからオーダーされたパソコンを1人1台組み立てるパソコン工場のおしごとです。大人でも難しい作業を、子どもたちがどのようにチャレンジしているのか気になります。

まずはパソコンとはどんなものか?というレクチャーを受けます。続いてパーツブースに移動。1人ずつ違うオーダーシートをバーコードで読み取り、部品の入った引き出しから必要な数だけピックアップしていきます。

担当するのはそれぞれ別のお客様なので、隣の人と内容が全く同じということはありません。間違えないようシートに1つずつチェックを入れて、ピックアップしていきます。

オーダーシートには難しいパソコン用語が並んでいます

部品のピックアップができたら作業スペースへ。いよいよパソコン内部に部品を配置していきます。筆者も毎日のように使っているパソコンですが、内部の仕組みを見るのはめったにない経験。オーダーシートのチェック項目に1つずつチェックを入れながら、慎重に作業を進めます。

すべての部品を指定の位置にセットできたら、たくさんのケーブルを順番につなぎ、邪魔にならないよう、きれいに結束バンドでまとめます。

ふたを閉め、ドライバーを使ってねじを締めたら最後は起動チェック。いつも何気なく押しているスタートボタンをゆっくり押すと、目の前のモニターに起動画面が表示され、ホッと一息。無事パソコンの組み立てが終わりました。

作業台で組み立てます

仕上げにシリアルナンバーのバーコードを貼って、リーダーのチェックを受けます。OKが出た製品は奥のベルトコンベアにセットされ、出荷の準備に入ります。責任を持って組み立てたパソコンが出荷される様子を見送っておしごと終了です。

おしごとの感想を聞かれると、全員が「難しかったです」と口を揃えるほどハイレベルなパソコン工場のおしごと。「精密機械を組み立てている」という緊張感は大人のほうがあるのかもしれません。対象年齢はちょっと高めの5歳からとなっています。専門用語だらけの難しい組み立て作業ですが、リーダーの的確な指示があれば子どもたちでも完成させられることにびっくりしました。

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おしごと相談センター

最後にご紹介するのはおしごと相談センター。体験できるのは、おしごとレポーター のおしごとです。

キッザニア甲子園でこれまでにチャレンジした仕事や体験のおしごと紹介レポートを作成して、その内容やおすすめポイントを伝えます。今回は「医薬研究所」のおしごとを紹介することにしました。

作成したデータは印刷して持ち帰れます

専用のタブレットで紹介したいおしごとを選び、おすすめポイントや必要と思う力を入力。文字数が意外に多く、おしごと内容をうまくまとめることに苦戦しました。

その後はみんなの前で内容を発表します。作成したおしごと紹介レポートは大型タッチパネルの「おしごと紹介ボード」で閲覧でき、今後おしごとを探しに来た子どもたちの参考になります。子どもたちが読むと思うと緊張しましたが、うまく伝えられたかな?

キッザニア甲子園・おしごと相談センターの詳細はこちら

パレードは大盛り上がり!

おしごとに夢中になっていると、あっという間にクローズの時間が近づき、劇場ではフィナーレを飾るパレードがスタート。

普段は主にパレードダンサーのおしごとをする子どもたちと、撮影する保護者がパレードのメインメンバー。しかし大人のキッザニアでは、ダンサーだけでなく、一緒にパレードに参加して盛り上がる大人たちをたくさん見かけました。お友達同士や通りすがりの方まで、みんな笑顔で楽しそう。

大人たちの大きな声と、ダイナミックなダンスがパレードを一層盛り上げ、キッザニアの街は最後まで活気にあふれていました。

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大人のキッザニアはまだまだ開催予定

今日だけは「大人が主役」、お給料はいただけないにもかかわらず、堪能しました。

大満足の大人たちの笑顔が印象的な「大人のキッザニア」。キッザニア東京では2/13(木)と2/20(木)、甲子園・福岡では3月にも開催予定です。気になる!という大人のみなさんは公式サイトからお早めにチェックしてみてくださいね。

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文・構成/kidamaiko

 

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