巻くだけで形になるくるくるサンドイッチは、見た目のかわいさと作りやすさが魅力です。でも、朝の支度で時間がないと、形がくずれたりきれいに切れなかったりすることもあります。そんなときは、パンの扱いや包み方に少し工夫を加えるだけで、ぐっと作りやすくなりますよ。
そして、さらに大切なのが、パンに巻く中身の選択です。子どもが思わず手を伸ばしたくなるような、見た目にも楽しく、味にも親しみのある組み合わせを選びましょう。
作りやすさと満足感のある工夫を取り入れたくるくるサンドイッチをお楽しみください。
目次
朝の準備に向く、くるくるサンドイッチの基本
くるくるサンドイッチの魅力を生かすには、具材選びと、ちょっとした下準備がポイントです。扱いをおさえておけば、朝の台所仕事もぐっとスムーズになります。

具材選びのポイント
作ってすぐに食べる場合でも、水分の多い具材はパンを湿らせたり、巻いたときに形がくずれやすくなったりすることがあります。
きゅうりやハム、スライスチーズなど、比較的まとまりやすい具材を選ぶと扱いやすく、きれいに仕上がります。巻くときの安定感も出るので、調理がぐんとラクになりますよ。
パンは「のばしてから巻く」
食パンは8枚切り程度の薄さが適しています。
耳を落としたあと、めん棒などで軽くのばしておくと、具材が安定して巻きやすくなります。ふんわり感は抑えられますが、くずれにくい仕上がりになりますよ。

くずれない作り方
朝の支度で時間がないときこそ、仕上がりのきれいさを左右するのが「巻き方」と「切り方」です。型くずれしにくく、断面まで美しく仕上げるためには、ちょっとした工夫が役に立ちます。
・ラップを活用
ラップを使ってきれいに巻く手順を、確認しましょう。
【1】パンと具材を準備したら、最初にラップを広げ、その上にパンを置きます。 そして具材を均一にのせます。

具材を広げる部分は、パンの半分くらいまでにすると、巻いたときにパン同士がくっつきやすいです。
【2】手前からラップごとくるっと巻いていきましょう。

【3】巻き終わったら、ラップの両端をキャンディのようにねじって固定すると、形がくずれにくくなります。
さらに、巻いたままラップごと軽く握ってなじませると、丸く整った形が安定します。

【4】巻き終わりを下にしてしばらく置いておくと、パンと具材が自然になじんで、断面も整いやすくなりますよ。
・包丁の扱いと切り方
切れ味のいい包丁を使うことで、作業もスムーズになり、仕上がりの印象も整います。
【1】切るときは、包丁をその都度拭いて、きれいに保ちます。
【2】ラップごと切ると生地がつぶれにくく、断面がつぶれずにきれいな輪郭が出やすくなりますよ。 それでも巻き戻ってしまう場合は、爪楊枝で固定してからカットします。
【3】包丁を前後に細かく動かすよりも、上から一気にスッと押し切るようにすると、具材もずれずにカットできます。
子どもがパクパク食べる! 人気の具材と組み合わせ
朝ごはんやお弁当に使いやすい定番のおかず系から、おやつにもぴったりの甘い系まで、日常に取り入れやすい具材を紹介します。
ギョニソ&スライスチーズのくるくるサンド イッチ
シンプルな具材ですが、まとまりやすく、初めてのくるくるサンドイッチ作りにおすすめです。お弁当にも向いている、定番の味です。

・材料
(2本分)
食パン(8枚切り) 2枚
魚肉ソーセージ 2本
スライスチーズ 2枚
・作り方
【1】パンをのばして、チーズ、魚肉ソーセージの順にのせて巻きます。
【2】手前からくるっと巻き、ラップで包んで落ち着かせてからカットします。
ツナマヨ&にんじんのくるくるサンドイッチ
にんじんのほんのりした甘さが食べやすく、色も鮮やかでかわいらしいサンドイッチです。

・材料
(2本分)
食パン(8枚切り) 2枚
ツナ(水煮) 1/2缶
マヨネーズ 小さじ1
千切りのにんじん 10g程度
・作り方
ツナとマヨネーズ、千切りにんじんを混ぜた具をパンに広げて巻きます。
ジャム&クリームチーズの甘系くるくるサンドイッチ
クリームチーズは、いちごジャムやバナナ、りんごなど果物との相性もよく、彩りもきれいです。
マーマレード&クリームチーズのサンドイッチ
マーマレードとクリームチーズは甘さ控えめですが、子どもに人気の組み合わせです。

・材料
(2本分)
食パン(8枚切り) 2枚
マーマレード 小さじ2
クリームチーズ 大さじ1
・作り方
パンの片面にマーマレードを薄く塗り、その上にクリームチーズを重ねてのせます。
バナナ×きなこのやさしいくるくるサンドイッチ
柔らかいバナナをペーストにし、きなこと和えて巻くだけのレシピです。 ほんのり甘くて香ばしい、和風おやつサンドイッチになりますよ。

・材料 (2本分)
食パン(8枚切り) 2枚
バナナ 1/2本
きなこ 小さじ1
砂糖 少々
・作り方
バナナをフォークでつぶし、きなこと砂糖を加えて混ぜます。パンに塗ってから巻いてください。
砂糖をザラメに変更すると、ジャリジャリした食感が楽しめます。
子どもの「食べたい」が続く! 見た目とサイズの工夫
食材の食べやすさや見た目の楽しさが加わると、朝ごはんやお弁当がただの食事ではなく、子どもにとっての楽しみの時間にもなります。味や栄養だけでなく、目に入る印象や手に取ったときの感覚も、満足感に大きく影響しているようです。
「もっと食べたい」という気持ちにつなげる工夫をいくつかご覧ください。
ひとくちサイズで、最後まで飽きずに
まだ口の小さい子どもにとっては、大きすぎるサンドイッチは食べづらく、途中で疲れてしまうこともあります。くるくるサンドイッチなら、ひとくちで食べやすく、手も汚れにくくなりますよ。サイズ感を意識するだけで、完食へのハードルが下がることもあります。

彩りのある具材で、見た目にも満足感を
くるくるサンドイッチの断面を並べれば、見た目にも楽しい雰囲気が加わります。特に朝は、目にした瞬間の「食べたい」という気持ちが大切ですよね。
断面は、ちょっとした彩りで印象が大きく変わります。黄色の卵、ピンクのハム、白いチーズ、緑のレタスやきゅうりなど、色のバランスを意識すると、ひと目見ただけでおいしそうに感じられます。
いつもの食材の組み合わせを少し工夫するだけで、華やかさが生まれるのも、くるくるサンドイッチの魅力です。
食べやすく、手に取りやすいくるくるサンドイッチ
くるくるサンドイッチは、時間に追われがちな朝でも、ちょっとした工夫で、見た目のきれいさと食べやすさの両方をかなえることができます。子どもが食べやすく、手に取りやすいので、食事の時間が楽しくなりますね。
慌ただしい日々のなかでも、無理なく続けられる朝ごはんのひとつとして、くるくるサンドイッチを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)