学校の机のスペース不足は深刻
学校の机の上は意外と狭く、教科ごとに物の置き方、使い方を工夫しないと、上手に作業ができないということも。それらをいつも考えながらでは、授業の内容に集中することが難しくなってしまうことが予想されます。
タブレットが増えた机の上
特に娘が通う学校は他の市町村からも視察が行われているほどタブレットを取り入れた授業が進んでいるようです。タブレットのサイズはB5サイズの教科書ほど。それに小学4年生になってからは同じサイズのキーボードがつき、ノートパソコンのように横から見るとL字になるようにタブレットを斜めに立てかけて使用されていました。それは、教科書と下書きの用紙、色鉛筆を出したら机が見えなくなるくらいの混雑ぶりです。
デッドスペースを無くすために
一般的に金属の缶に入れられている色鉛筆。フタを開くと開いたフタが場所をとってしまっていました。そのため、毎回フタを閉じるのですが、そうすると次に使う色を取るために開け閉めが増え、作業の妨げになることがあります。
また、通路を歩いていて開いていたフタに引っかけてしまい、床に落とすと「ガチャン!!」と大きな音が鳴ってしまうこともあります。そうするとそのたびに周りの子の集中も妨げてしまうということも。
「濃く塗れる」が色鉛筆のホットワード
この2年で、力を使わなくてもはっきりと発色するという色鉛筆が次々と発表されました。もちろんこれは、力の弱いお子さんにも有効で、はっきり濃く塗ることができることでぬりえや授業での作品作りが楽しくなっています。
「ippo!」シリーズの色鉛筆が進化しました
発色のいい芯に改良
トンボ鉛筆では、学びの一歩を応援する「ippo!」というシリーズですが、「ippo!ソフトケース入り色鉛筆」では芯の改良が行われています。
従来品は色を塗ると「シャカシャカ…」とした乾いた音がしていたのですが、改良後の色鉛筆では芯を滑らせたときに紙に軽く引っかかりがあることがわかりました。

この引っかかりのある芯は、「ソフトタッチ芯」が使われています。また、このソフトタッチ芯は力の入れ具合で濃淡の表現ができたり、重ねて塗るなどの色鉛筆による表現がしっかりと楽しめます。
丸から六角形へ軸の形も変更

日本製の色鉛筆は大抵が丸い軸をしています。それはどの面からも均等に色が描けるように、回しながら使う意味もあるとのことでした。ですが、学校の机環境は色鉛筆を置く場所もないくらいの机の狭さ。転がり落ちることを防ぐため、2023年から六角形の軸になっているのだそうです。
容器の変化
従来品はフタをスライドする缶入りで、外したフタは色鉛筆の下に重ねて使用するようになっていました。

今回発売になったものは、ソフトケースと呼ばれる樹脂製のものに変更されました。重量は従来品よりも約40%軽くなり、素材の関係から机から誤って落としてしまっても大きな音は鳴りません。

また、フタの部分は360度ぐるりと回せて、色鉛筆が並ぶ部分の真下に敷くことができます。これにより作業スペースを確保でき、机を広く使うことができます。
学校用に安心「お名前スペース」

色鉛筆のお尻に近い部分に白く塗られている部分があります。ここには名前が書けるようになっています。
改良しても値段はほぼ据え置き
価格は従来品とほぼ変わらず12色で税込み1,122円、補充用色鉛筆は税込み77円です。性能が良くなると大幅な価格変更がある中で、これはとてもうれしいです。
まとめ

入っている色は、きいろ・きみどり・みどり・みずいろ・あお・むらさき・ももいろ・あか・だいだいいろ・うすだいだい・ちゃいろ・くろの12色

ソフトケースの色はネイビー・パープル・ライトブルー・ホワイトの4色と、小学生に人気の色を集めています。
娘は絵を描くのが好きなのですが、数年前に購入した色鉛筆は缶入りのもので36色入りなのでフタも大きく、今回のようにトレイの裏側に回すこともできないので、ダイニングテーブルの上で使っていてもかなりのスペースを使っています。
筆者としては入学準備以外にも、お子さんが自宅でぬりえやお絵描きを楽しむために購入するのもおすすめです。
「ソフトケース入 色鉛筆」を使ったぬりえのイメージはこちら

筆者が塗ってみたのは『つぶつぶアートぬりえ』(小学館)。21種の動物が掲載されていて子どもと取り組むにはぴったりでした。中学生アーティストのConocaちゃんが手掛けており、お子さんのいるご家庭は親近感を持ちながら取り組めるのではないでしょうか。色を選んだり動物の話をしたりと自然に会話が広がり、ぬりえの時間がちょっと特別なひとときになりました。

絶滅危惧種から身近な動物まで幅広く、図鑑のように眺めるだけでも楽しい一冊です。
『つぶつぶアートぬりえ』の詳細・購入は>>こちらから
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