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「住育エデュテイメント施設」JUNOPARKって?
今年8月、京都府木津川市にオープンした『JUNOPARK(ジュノパーク)』。こちらは日本を代表する住宅メーカー、積水ハウスが手掛ける「エデュケーション(学び)」と「エンターテインメント(楽しさ)」を融合させた「住育エデュテイメント施設」です。
「住」の重要テーマに紐づく、6つの感性を育む体験を家族で楽しめる

地上4階建ての広大なフロアは、「デザイン」「住環境」「ユニバーサルデザイン」「構造」「資源循環」「自然環境」の6つのエリアに分かれていて、それぞれに紐づいたさまざまな体験ができます。子どもだけでなく、大人も一緒に楽しみながら自分の「好き」や「大切」に気付けるとあって、この日も朝からたくさんの家族連れで賑わっていました。

『JUNOPARK』で楽しめる体験アクティビティは2種類。館内でアクティビティパスを取って参加する約45分間のゲーム形式のグループワークショップ「体験アクティビティ」と、個人で自由に見ることのできる体験型展示「体験ギャラリー」。どのアクティビティにも正解はなく、興味の赴くまま、何度でも参加できます。
未就学児もOK、予約不要の体験ギャラリーはいつでも何度でも体験可


地球に優しい世界の自然共生ハウス展にも注目

4階には世界中で実際に取り入れられている、豊かな自然と共に暮らすアイデアが集められたエリアも。休憩したり、くつろいだりと過ごし方は自由。自然に寄り添い、共感する感性を育むきっかけとなる空間です。
どれからチャレンジする? 「体験アクティビティ」
「体験アクティビティ」は1時間に1度開催され、参加には時間指定のアクティビティパスが必要。パスが発券される30分前になると、お目当てのアクティビティエリア前には毎回子どもたちを中心とした列ができ、中にはすぐに満席になってしまう回もあるほど。※体験アクティビティの対象年齢は小学生以上。1-3年生は保護者の同伴が必須。

そんな大人気の「体験アクティビティ」の内容を少しだけご紹介します。
『マイルーム大改造』テーマ:デザイン(自己を表現する感性)

たくさんの色と本物の住宅に使われるリアルな素材を組み合わせて、タブレット上で思い思いの部屋をデザインする『マイルーム大改造』。気に入った素材をテーブルの窪みにはめこむと、タブレットにそのまま反映! リアルにお部屋をデザインできるんです。使える色や素材の種類はなんと50カラー以上、そして200種以上!

できあがったルームデザインはみんなで鑑賞します。自分には思いつかなかった素晴らしいデザインもたくさん見られる楽しい体験でした。
『再生モノづくりラボ』テーマ:資源循環(モノの価値を見出す感性)

フロアの中央でひときわ目を引くゴミの山。この膨大なゴミの中から、再生できる資源を見つけ出すのが今回のミッション。チームで知恵を出し合ってゴミの分別を始めてはみたものの、資源になりそうなゴミはどれ? と考えると、不安に……。あっという間に分別タイムが終了してしまいました。知らなかった再生資源にたくさん出合えるこちらのアクティビティ、今後のゴミの分別に確実に役立ちそうです。
『戦略アスレチック』テーマ:ユニバーサルデザイン(多角的な視点で捉える感性)

こちらの会場は一見簡単そうに見えるアスレチックコース。でもランダムに指定された装具を装着してからチャレンジすると、一気に“激ムズ”コースに早変わり! それぞれ動きが制限される中、参加者全員クリアという高難度のミッション完遂を目指します。
最初は「こんなの絶対無理無理無理!」と言っていた子どもたちも、チームみんなの力を合わせてチャレンジを続けると、最後には無事全員クリア! 思わずハイタッチも飛び出すぐらいの達成感が味わえました。
さまざま身体の個性を表現した装具を実際に装着することで、ユニバーサルデザインについて考える体験ができるアクティビティです。
『2メートルタワー建築』テーマ:構造(観察・追求する感性)

こちらではボールと細い棒を使い、なるべく高いタワー作りに挑戦します。最初はとにかく少しでも高く! と、アイテムをやみくもに積み重ねていく参加者たち。しかし強度を軽視すると、あっという間に倒壊の大ピンチ! そこで実際の建物にも使われている、構造に関するヒントをもらい、再チャレンジすることに。
筆者が参加した回では、子どもだけのグループが、高さも強度も文句なしの素敵なタワーを完成させていました。
丈夫で高い建物を造る具体的な技術を学べるアクティビティです。
『ゴーストハウス調査隊』テーマ:住環境(論理的に考える感性)

こちらのアクティビティの会場は、なぜかずっと売れないその名も“「不快」が詰まった家”。なぜこの家は売れないのか? どうすればたくさんの内覧者が来てくれるのか? 家主に代わって内部を調査し、五感を使って不快の理由を考え、原因を究明するのが参加者に課せられたミッションです。
「ゴーストハウス」の名の通り、最初に集合するのは薄暗いホール。チームメンバーの顔も見えないぐらい暗い家の中、ヘッドライトを点けて、恐る恐るチェックに出発です。担当する部屋の「不快」をすべて見つけ出し、原因を究明できるのか? お化け屋敷感覚も味わえる、ちょっとスリリングなアクティビティです。
無料で利用できる1階には1000冊もの本が並ぶライブラリーやくつろげるカフェも
1階のパブリックエリア(カフェ・レストラン・ライブラリー・ショップ)は、チケット不要で誰でも利用可能。パソコンを開いてお仕事をされている方や、勉強している近所の方らしき生徒さんの姿も見られました。こんな素敵な環境が近所にあるなんてうらやましい!
秘密基地のような洞(うろ)の中で、癒しの読書タイム

シンボルツリー「感性の樹」の周りには、約1000冊の本がずらり。懐かしい本、初めて見る本、ピンと来たら手に取って、座ったり寝転んだりしながら読むことができます。お子さんがアクティビティに参加している間、大人たちのリフレッシュタイムにもおすすめ。
遊び疲れたら、広々としたカフェでちょっと休憩


ドリンクバーもあるレストランは眺めも最高!

レストランにはドリンクバーもあり、大人も満足できる定食や丼もののメニューも豊富。入退場は当日に限り何度でもできるので、しっかり食べて、1日中遊べそう。

大人も参加できる貴重な「住」のパーク

JUNOPARKは小学校高学年がメインターゲットですが、普段は見ているだけになりがちな大人たちも楽しく参加できます。筆者が訪問した日も、子どもたちはお友達同士で、大人は大人だけで参加されているグループも。ターゲットを絞った解説はわかりやすく、子どもと一緒に体験すると大人も一緒に知識を深められると感じました。
チームで力を合わせる場面も多く、初対面同士でもチームメイトとしてすぐに打ち解けられました。その後館内でチームメンバーとすれ違い、「あ、こんにちは!」とあいさつを交わす場面には思わずほっこり。家族やお友達と、共通の思い出が作れるJUNOPARK。ぜひ行ってみてくださいね。
JUNOPARK詳細
施設情報
住所:京都府木津川市兜台6-6-4
営業時間:9:30〜17:00
休館日:水曜日(祝日、春・夏休みなど長期連休を除く)・年末年始 ほか
※アクセス詳細、駐車場情報などの最新情報は公式サイト・公式SNSで確認してください
※体験アクティビティには年齢制限があります。
・小学校高学年(4年生以上):保護者なしで参加可能
・小学校低学年(1〜3年生):子ども1名につき保護者1名の付き添いが必要
・未就学児:体験アクティビティのスペースには入場できません
来場予約はこちらから(※事前web予約必須)
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取材・文・構成/kidamaiko
