出汁は取るべき、手作りせねば、それってホント? 小倉優子さんとリュウジさんも共感&提言。料理は自由でいい! 「料理のねばべき展」

「一汁三菜をつくら”ねば”」、「だしは一からとる”べき”」など、無意識のうちに自分に課してしまう料理のルールを「料理のねばべき」と名付け、その実態を知るために企画展「料理のねばべき展」が1月末に都内で開催されました。タレントの小倉優子さんと料理研究家のリュウジさんも登壇し、カップ麺もレトルト食品も「用意したら全部料理!!」の目から鱗のコメントもあり。「料理自由化宣言」で「料理のねばべき」の呪縛から解放されましょう。

「料理のねばべき展」ってどんな展覧会?

「料理のねばべき展」の展示。

「料理のねばべき展」は「味の素株式会社」の主催による「料理はこうあるべき」という、知らず知らずのうちに自分に課している料理のルールが共感できる展示です。調査データをもとに、どれくらいの人が「料理のねばべき」を感じているのかなど、大人にも子どもにも分かりやすく紹介されました。

4つのブースに分かれた展示会場

会場は4つのエリアから構成され、生活者から集めたリアルな声を多数展示。「母のように手作りせねば」などの無意識の「ねばべき」に、「思ったことある…!」などと共感や発見を楽しみながら、自分の中の「料理のねばべき」と向き合うことができました。

「料理のねばべき展」の展示。

サイコロを振って、書かれたお題を話し合うスペースなども。

料理に関して、みんながどう感じているかを可視化

味の素が2025年3月に主婦層を対象に実施した調査では、料理を負担に感じている人が69%と7割近くいることが分かりました。

また、料理を楽しめていない人は55.8%、さらに料理に対して「こうせねば」や「こうすべき」といった固定観念やプレッシャーである「料理のねばべき」を感じたことがあるという人は67.0%にのぼる一方、それを「誰かに言われた」と感じている人は27.8%にとどまるということです。

誰に言われたわけでもないのに、多くの人が無意識のうちに料理に対する固定観念を抱いている可能性をうかがえる結果となりました。

また、料理の悩みを人に相談できていない人は58.6%に達する一方、料理の固定観念を「変えたい」と思う人は60.0%にのぼっているとのことです。

主婦タレントの小倉優子さん&料理研究家のリュウジさんも登壇

主婦タレントの小倉優子さんと料理研究家のリュウジさん(右)も登壇。

リュウジさんからは、なぜ日本人女性が料理について「料理のねばべき」などの悩みが深いのかという点について興味深い見解も語ってくれました。

昭和から現在にかけ、日本では主婦を中心に家事を趣味にしようという風潮があり、料理研究家の中で家庭料理を高尚なものにするという傾向が起きたそう。そのおかげで、日本の家庭料理のレベルが上がり、メニューも豊かになりました。

「カレーライス、オムライス、肉じゃがなど世界各国の料理が家庭で食べられる国は日本くらい」とリュウジさん

しかし、その反面、料理が複雑になり、「料理のねばべき」が増え、ハードルを上げてしまう結果となってしまったとのことです。リュウジさんも料理研究家として、そういった傾向に責任を感じつつ、手料理でなくても冷凍食品やレトルト食品をどんどん使っていいとアドバイス。

また、お昼はお肉ばかりの茶色弁当でもいいから、夜に野菜を取り全体でバランスを考えればいいので、一食を完璧にする必要はないなど、上手に手抜きする方法を提言。

この話を聞いて、まさに“お肉ばかりの茶色の弁当”になってしまう、とお子さんのお弁当作りに悩む小倉さんも「子どもは野菜が嫌いで食べない。夜にお野菜を食べてもらえればいいと思うようになり、私のエゴで彩りを入れるのではなく、もっと自由にお弁当を作ろうと思いました」と語ってくれました。

リュウジさんの目から鱗のコメント「用意したら全部料理!!」

今年の「料理自由化宣言」を発表。小倉さんは「彩りよりお肉!!」、リュウジさんは「用意したら全部料理!!」でした。

最後にリュウジさんが会見の中の「料理自由化宣言」では、「用意したら全部料理!!」と発表。このリュウジさんのコメントには、目から鱗でした!

カップ麺でもレトルトでも冷凍食品でも料理と考えれば、料理を作るハードルが下がるとのこと。「一度、料理が嫌いになってしまったら、二度と料理をする気がなくなってしまうから、ともかく逃げ道を作り、料理を嫌いにならないでほしい」と熱く語ってくれました。

また、料理研究家が言うべきことではないのかもしれないと、前置きした上で、「ダルいときは料理しない」などの提案には肩の荷が下りたと感じる人も多いのではと思いました。

プロの料理人に言ってもらえるからこそ、響く「料理自由化宣言」。「料理のねばべき展」のようなイベントを通して、料理に対するプレッシャーが少なくなり、多くの方が気軽に料理と向き合うようになると良いと感じました。

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取材/Rina Ota

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