ディズニーの同名アニメーションの“超実写版”『ライオン・キング』がいよいよ本日8月9日より全国公開となりました。すでに予告編を観た方は、そのリアルなライオンたちの映像に驚嘆されたのではないでしょうか? 実写ともアニメーションとも違う、まさに新しい規格と言っても過言ではない超実写版。映画館へ行けば、目の前に、動物たちの王国、プライド・ランドが広がっています。
『ライオン・キング』といえば、アニメーション版が第67回アカデミー賞で最優秀主題歌賞など2部門に輝き、ミュージカル版も今もなおロングランヒットしていることは周知のとおり。主人公は、王国の偉大な王、ムファサの子として産まれたシンバ。その父を亡くしたシンバが、仲間を得て成長し、自らの運命に立ち向かっていくという冒険物語です。
素晴らしい映像と音楽が心に響くエンターテインメント作品ですが、最先端のVR技術を駆使して、どう映像化されたのか? 言うまでもなく映像も音響もアップグレードされ、感動と驚きの両方の感情が一気に押し寄せてきます。
プレミアム吹替版では、賀来賢人と門山葉子の歌声に心酔!
字幕版では、俳優でコメディアン、ラッパーとしても活躍するドナルド・グローヴァーがシンバの声を、世界に誇る歌姫、ビヨンセがナラ役を務めていますが、日本のプレミアム吹替版も気合十分で、歌える人気俳優陣が集結しました。
主人公シンバ役に賀来賢人、暴君スカー役に江口洋介、イボイノシシのプンバァ役に佐藤二朗、ミーアキャットのティモン役にお笑い芸人ミキの亜生、シンバの幼なじみナラ役に門山葉子、そしてシンバの父ムファサ役に、1994年のアニメーション版から続投した唯一のキャストである大和田伸也と、まさに役者が揃った!という感じです。
賀来賢人と門山葉子がデュエットで奏でる「愛を感じて」や、「生きるものすべてがつながっている」という映画のテーマを表す名曲「サークル・オブ・ライフ」、プンバァとティモンの凸凹コンビが愉快な「ハクナ・マタタ」など、物語を彩る名曲の数々は、何度聴いても心に染み渡ります。こちらはぜひ、音響のいい映画館で体感していただきたい!
親から子どもに伝えていきたい「サークル・オブ・ライフ」
王のムファサが、息子のシンバに伝える「サークル・オブ・ライフ」。生きとし生けるものすべてはつながっていて、それぞれに命の恵みを受けている、そしてすべてに存在価値がある。『ライオン・キング』が訴える大切なテーマは、まさに時代を超えて受け継がれていました。ディズニー映画は、こういう普遍的なメッセージを、子どもにもわかりやすいように伝えてくれます。
二児の父親である賀来賢人はイベントで「作品のテーマである“サークル・オブ・ライフ”を感じ取っていただきたいですし、音楽、映像のスケールも観たことがないものになっています。オリジナル版の公開から25年経って、今は想いがストレートに伝わらないことが増えていますが、作品を観て葛藤や愛や親子の絆、友情など普遍的なメッセージを受け取ることができました。今こそ観ていただきたい作品になっています」と力強くアピール。
また、王座を狙うスカー役の江口洋介も「動物を通して、人間社会にあるような絆をテーマにした映画です」と、ムファサ役の大和田伸也も「“サークル・オブ・ライフ”は命の環で、一つでも欠けたら世界が崩れるという壮大なテーマがある。命が軽んじられているように感じます。今だからこそ、なおさら命、そして“サークル・オブ・ライフ”を大事にしていただきたいというのが、ムファサからのお願いです」と語っていましたが、大いに納得。
折しも、夏休み真っ只中、そして連日猛暑が続いていますが、こんな時は家族揃って、避暑を兼ねて映画館へ足を運んでみてはいかがでしょう。心を豊かにしてくれる『ライオン・キング』、いろんな世代の親子に観てほしいです。
監督:ジョン・ファヴロー
声の出演:ドナルド・グローヴァー、ビヨンセ…ほか プレミアム吹替版の声の出演:賀来賢人、江口洋介、佐藤二朗、亜生(ミキ)、門山葉子、大和田伸也…ほか
公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/lionking2019.html
文/山崎伸子