【調査概要】調査期間:2026年1月7日~1月25日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者 461人
目次
ギャップに愕然! 多くの親が「思っていた育児と違う」と感じるものとは?
まず、赤ちゃんが生まれてから「思っていた育児とのギャップを感じたこと」を聞いてみました。
もっとも多かった回答は「自分がここまで余裕を失うとは思わなかった」で、190人が選択しています。次いで「仕事より育児のほうがしんどい」が161人、また「向いてないかもと思ったことがある」が132人のママ・パパに選ばれる結果となりました。

育児は24時間365日続き、自分のペースで動くのがむずかしく、まとまった睡眠も取りにくいものです。いそがしい日々の積み重ねが、親たちの心の余裕を削っていく様子が浮かびあがりました。
半数以上のママ・パパが「育児が辛くて泣いた経験」あり

では、育児で涙を流しているママ・パパはどのくらいいるのでしょうか。
「育児がつらくて泣いてしまったことはありますか?」とたずねてみると、「はい」と答えた方は約58%。半数以上を占める結果となりました。
命を預かる責任の重さ、終わりの見えないお世話、慢性的な睡眠不足――。いくつもの負担が折り重なるなかで、多くの人が涙を流していることがわかります。限界ギリギリのところで日々を乗り越えているのかもしれません。
「つい比べてしまう」――SNS時代の子育てが抱える葛藤
スマートフォンを開けば、SNSなどを通して、笑顔あふれる育児の場面が次々流れてくる時代です。だれかの「順調そうな毎日」は、見ようとしなくても自然と目に入ってくることもありますよね。
そこで、子どもや育児について「SNSや周囲と比べて落ち込んだことはありますか?」とたずねてみました。

結果は「たまにある」を選択した人がもっとも多く、144人にのぼりました。「しょっちゅうある」と答えた80人を併せると、周りとの比較によって気持ちが沈んだ経験をもつ人は少なくないことがわかります。
情報があふれ、距離をとりにくい環境のなかでは、比べるつもりがなくても比べてしまう――。そんな現代ならではの子育てのむずかしさがうかがえます。
隣の芝生は青い? つい比較してしまうのは「育児の余裕」「経済力」
さらに、「周囲と比べてしまうことがある」と答えた人に、具体的にどのような点を比べてしまうのかを聞いてみました。

もっとも多かったのは「育児の余裕」で173人。次いで「家庭の経済力」が110人、「発達スピード」が106人が選択しています。
ほかの家庭が落ち着いて子育てをしているように見え、「自分はうまくできているのだろうか」と比べてしまう人が多いことがわかります。子育てには「これが正解」と言いきれる答えがありません。そのため、自分のやり方でいいのか迷いが生じ、つい人と比べてしまうのかもしれません。
産後、夫婦関係はどう変わった? 約4割が「ギクシャク」を実感
赤ちゃんの誕生は夫婦にとって大きな喜びですが、同時に生活は大きく変わり、パートナーとの関係にも影響を与えます。

アンケートでパートナーとの関係に変化があったかを聞いてみると、「変わらない」が約51%で半数を占めました。一方で、「少しギクシャクした」が約27%、「正直かなり悪くなった」が約10%となり、あわせておよそ4割が関係の悪化を感じていることがわかります。
育児中は睡眠不足が続き、心にも時間にも余裕がなくなります。そのため、相手にきつい言い方をしてしまったり、すれ違ったりすることもあるのでしょう。戸惑いや衝突を経験している夫婦も少なくないことが見えてきました。
具体的な夫婦関係の変化とは?
夫婦の関係が変わったという人に、具体的な変化も聞いてみました。イライラやケンカの増加、家事・育児分担への不満、会話やスキンシップの減少など、さまざまなポイントが挙がっています。

◆イライラ・ケンカが増えた
出産後、これまで気にならなかったことにも敏感になり、夫婦の衝突が増えたという声が多く見られました。
・お互いに心の余裕もなく、ケンカや、解決しない不満が増えた。将来をともにするか悩むようになった。(兵庫県/女性)
・自分に余裕がなくてケンカが増えました。「やってほしいこと」と「やってくれること」の相違が多いように感じます。(愛知県/女性)
・これまではあまりイライラしなかったのに、すぐにいらだつようになった。(栃木県/女性)
◆家事・育児への不満
家事や育児の分担について、期待と現実のギャップを感じたという声も目立ちました。一方で、想像以上にパートナーが協力的だったという前向きな変化を挙げる回答も見られます。
・家事や育児について、協力的ではない。(神奈川県/女性)
・仕事が忙しい、疲れたを理由に、家事と育児を一切してくれず、不満がたまり言い合いが増えた。(新潟県/女性)
・夫が想像以上に育児に主体的で、自分のリフレッシュ時間が取れる。(千葉県/女性)
◆会話やスキンシップの減少
子ども中心の生活になるなかで、夫婦の時間やコミュニケーションの形が変わったと感じる人も少なくないようです。会話の内容が育児中心になり、夫婦としての距離をさみしく感じるという声もありました。
・夫から子どもの父に変化した。子どもが第一優先になり、会話も育児に対する情報共有が増え、夫婦としての会話は減った。(東京都/女性)
・会話が減った。(神奈川県/男性)
・妊娠中からレス。スキンシップを拒絶される。ほしいものを言っても買ってくれない。(石川県/女性)
・会話やスキンシップが減った。(静岡県/女性)
赤ちゃん育児中に「よく思うこと」――不安、変化、そしてかけがえのない幸せ
最後に、赤ちゃん育児中に「よく思うこと」を自由に教えてもらいました。不安や戸惑い、そして喜びまで、さまざまな声が寄せられています。

育児が不安・正解がわからない
「これでいいのか」と自分に問いかける声が多く挙がりました。小さな命を前に、常に責任と不安の間で揺れている姿が浮かびます。
・自分のやり方が正しいのか不安になる。(愛媛県/女性)
・小さい命を預かっていることに常に怖さを感じていました。(愛知県/男性)
・人と比べる機会が多くなり、心労が増える。気持ちに余裕がなくなることがある。(東京都/女性)
・これはほんとにあっているのかと2人目でも自信がありません。(埼玉県/女性)
・なぜ泣くのか?ミルク?オムツ?眠たい?…どうすればよいかわからないときがある。(三重県/男性)
自分の成長・価値観の変化を感じる
大変な日々のなかで、子どもを通し、親自身の変化に気づくという声もありました。人生の見えかたや、周囲へのまなざしが変わったと感じる人も多いようです。
・両親への感謝を感じる。(神奈川県/男性)
・こんなにも人生を変えてくれる存在があるとは思わなかった。(福岡県/女性)
・子育てをして、見えてる世界が変わったなと思うことが多いです。小さなことで言えば、ベビーカーを押していると段差が多いことに気づいたり、エレベーターがなかなか見つからないことに困ったりします。(愛知県/女性)
とにかく可愛い・幸せ
そして何より印象的だったのは、「子どもが可愛い」というまっすぐな思いでした。大変さの渦中にあっても、愛おしさも感じていることがわかります。苦労と幸せが同時に存在する――それこそが、赤ちゃん期のリアルなのかもしれません。
・毎日が幸せ。(東京都/女性)
・常に可愛いなと愛おしく思います。(宮崎県/女性)
・大変だけど、産んでよかった。生まれてきてくれてありがとう。(京都府/女性)
・赤ちゃんのお世話はとにかく大変で余裕なんてないけど、とにかく可愛い!!(奈良県/女性)
***
現代の育児は、忙しさと深い愛情のあいだで揺れ動いていることが見えてきました。SNSに心がざわついたり、パートナーにいらだったりするのも、それだけ真剣にわが子の命と向き合っているからこそかもしれません。
思っていたのと違うと感じることも、泣いてしまうことも、決してあなただけではありません。完璧を目指しすぎず、ときには周りに頼りながら、がんばっているママ・パパのこともいたわってあげてくださいね。
こちらの記事もおすすめ
↓↓HugKumファミリー層のあれこれ調査記事はこちら↓↓
文・構成/牧野 未衣菜
