あんなに長い長い・・・と思っていた夏休みもあとわずか。残された期間を有意義に過ごすべく、『ドラえもん』大好きな小学1年生の息子を連れて、ずーっとリクエストされていた【川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム】へお出かけしてきました! 1970年の1月号から連載がはじまった『ドラえもん』はもうすぐ50周年。スペシャルな展示もたくさんあり、見応えたっぷりな館内をレポートします。
目次
最寄りの登戸駅もドラえもん仕様に!
早起きして【川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム】の最寄り駅の一つ、小田急線登戸駅に降り立った筆者と息子。駅の表示板や自動販売機、コインロッカーにいたるまで、いたるところに『ドラえもん』の装飾を発見し、ミュージアムに着く前からテンションが上がります!駅構内のエレベーターはどこでもドア風になっているんです。駅の改札近くには、スモールライトを持ったドラえもんの等身大フィギュアもいましたよ。とにかく駅全部がかわいくて、息子は「登戸に住みたい!」とまで言い出していました(笑)。
登戸駅からミュージアムへは便利な市バスの直行便が10分に1本運行されています。この路線を運行するバスは全部で4両あり、それぞれに、藤子・F・不二雄作品に登場するキャラクターたちが描かれているんです。バス背面はもちろん、車内の座席シートや吊手カバー、降車ブザーにもキャラクターも描かれているので乗車の際はぜひチェックしてみてください。ちなみに直行バスのナンバーはすべて、ドラえもんの誕生日「2112年9月3日」にちなみ「2112」になっているそう!
いよいよ藤子・F・不二雄ミュージアムへ
市バスに乗って約9分。息子が夢にまで見た【藤子・F・不二雄ミュージアム】へ到着です。息子はジャイアンTシャツに着替えていざ出陣!
カラー原画の美しさは溜め息もの
展示室Ⅰの中に入ると目に飛び込んでくるのは、藤子・F・不二雄先生が描いた美しいカラー原画。約5万枚の原画の中から『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』など様々な作品のカラー原画を常設展示しています。(※原画保護のため、定期的に展示替えを行っています。展示室内は通常撮影不可ですす。)あまりの色の美しさに釘付けになって、時を忘れて見入ってしまいます。
こちらが初登場時のドラえもん
壁に映し出されたのは、初登場時のドラえもん。今のドラえもんと比べると、ちょっとずんぐりむっくり!でも愛嬌たっぷりで初登場のドラえもんも、とってもかわいいですよね。
先生のデスクには恐竜がズラリ
「先生の部屋」では、藤子・F・不二雄先生愛用の仕事机が展示してあります。頭上に設置された巨大な本棚には、膨大な資料の数々が。机の上には大好きな恐竜のフィギュアがたくさん。好きなものに囲まれて、先生が生き生きとまんがを描いている姿が見えてきそうです。(ちなみに2020年3月公開予定のドラえもん映画も恐竜がテーマのようです。こちらも楽しみですね)
どこでもドアの先は・・・『ドラえもん50周年展』
さあいよいよ『ドラえもん50周年展』の企画展示が見られる展示室Ⅱへ。どこでもドアをくぐりぬけた先には、『ドラえもん』のはじまりがわかる貴重な原画を見ることができます。
『ドラえもん誕生』(「コロコロDX」1978年11月25日号掲載)や、複数ある第1話の比較展示も行われています。また、タイムマシンの初登場シーンやジャイアン初リサイタルシーン、のび太の初100点シーンなど、「はじめて」にまつわるエピソードの原画がたくさん展示されているんです。
ネコとおきあがりこぼしから発想されたドラえもん
ドラえもんの誕生は、藤子・F・不二雄先生がアイディアに悩んで外を散歩しているときに見たネコと、その日家の階段で赤ちゃんのおきあがりこぼし人形につまずいたことがきっかけなのだそう!おきあがりこぼし+ネコ=ドラえもん!!! アイディアってどこで出逢うかわからないものですね。
同じ年・月に掲載された小学1~6年生の原画を同時に展示しているのも見どころ。藤子・F・不二雄先生は同じ月に6本もの作品を、学年に合わせて描き分けていたんです。すごい!
「おはなしでんわ」で展示がより楽しく
セリフの写植がはがれて藤子・F・不二雄先生の手書きの文字が読めたり、修正液の跡など、ぬくもりを感じる貴重な原画に夢中になる息子。電話マークのある展示物の前では、受付で貸してもらった「おはなしでんわ」で表示されている番号のボタンを押すと、音声ガイダンスを楽しめます。大人用と子供用があるので説明もわかりやすい!
名作が次々と生み出された先生の手
「先生の手」のブロンズ像も特別展示中。子どものころからずっと夢中になってまんがを描き続けてきた先生。この手から『ドラえもん』をはじめとする数々の作品が生み出されてきたんですね。意外にも女性のように細くて華奢な手でしたよ。
念願のキレイなジャイアンと初対面
展示室Ⅱを出た2階の「きこりの泉」では“きれいなジャイアン”に会えます!イソップ童話のひとつ『金の斧』をモチーフにしたドラえもんのひみつ道具、“きこりの泉”に落ちてしまったジャイアンが、きれいな姿になって登場するお話。実は原作では1話限りの登場だそうですが、息子含めファンの間では高い人気があり、フィギュアにされたりしているんです。泉に設置されているレバーを上下に動かすと「きれいなジャイアン」が!
キッズスペースやまんがコーナーも充実
2階の「みんなのひろば」には子どもたちが喜ぶコーナーがたくさん! 小さな子どもたちが楽しく遊べる「キッズスペース」(※対象は未就学児のみ)には、パズルや木製のひみつ道具などがあります。
「キッズスペース」の隣には「まんがコーナー」があります。ここは藤子・F・不二雄先生のまんがを読むことができるライブラリースペースになっています。ソファに座ってドラえもんと一緒に読書タイムを楽しめます。
みんなのひろばでは”すこし不思議”体験ができちゃう
みんなのひろばは遊び心溢れるとっても楽しい空間。からくり装置「ボールころころ大騒動」は、ランダムで転がるボールがモニターの後ろを通り過ぎると、ボールと連動してさまざまな映像が現れるもの。子ども達が集中して見てしまう不思議な魅力たっぷりです。
また1/5スケールで再現された「のび太の家」も。誰もいないはずの部屋にタブレットをかざすと、ドラえもんとのび太が現れます!
はらっぱにはフォトスポットがたくさん!
生田緑地に囲まれたミュージアムの自然を満喫できる屋上スペースにはフォトスポットが点在! 芝生に包まれた広場にはおなじみの空き地の土管や恐竜のピー助などが。土管の中にはドラえもんやのび太の落書きもありましたよ。
レストランでは限定メニューも
窓の外の”はらっぱ”を一望できる開放感たっぷりのカフェでは、季節やイベントごとに作品にちなんだオリジナルのメニューが楽しめます。息子がオーダーしたのは、ドラミちゃんの後ろ姿がなんともかわいらしい冷やし中華。つゆはつけでもかけでもお好みで。半玉のお替り麺もあるそう。
デザートには、ドラえもん初登場のシーンをそのままお皿に表現した「みらいの国からはるばるタルト」をチョイス。しっとり濃厚なチョコタルトの引き出しからドラえもんが飛び出してきます。
※価格はすべて税込み表示です。
ミュージアムショップはここでしか買えないグッズが
出口の手前には、ミュージアム限定のオリジナルグッズもたくさん取り扱っているショップがあります。かわいいグッズがたくさんあって、筆者も息子も大興奮でした!「あれも欲しい!」「これも買いたい♡」が止まりません。ちなみにおみやげに人気なのがクリアファイル。あの、のび太が100点をとった?! ぜひお手にとって確かめてみてください。
※価格はすべて税込み表示です。
【藤子・F ・不二雄ミュージアム】は今年で開館8周年!記念イベントも開催
ドラえもんの誕生日でもある9月 3日、ミュージアムは開館 8 周年を迎えます。 今年も記念祭を開催予定。みんなで一緒に8周年をお祝いしましょう!
・ 8 月 26 日(月)~ 9 月 3 日(火) 8 周年にかけて全 8 日間 ※8/30 (金)は休館
・全日、 10 時~ 18 時 の通常開館です。
イベント① 今年も「 ドラえもんみこし 」がやってくる!
「ドラドラわっしょい!」のかけ声とともに、ドラえもんみこしで 8 周年をみんなでお祝いしましょう!
・ みこし行列の登場は、 各日 14 時 30 分頃を予定
イベント②はらっぱシネマ
記念祭期間、屋上はらっぱに200 インチのモニターを特設!開催中の企画展「ドラえもん50 周年展」で展示しているエピソードのアニメ作品を特別に上映。ドリンクを片手に、開放的なはらっぱで映像をお楽しみいただけます。
・16 時からの上映を予定しています。
・雨天でも上映しますが、荒天時は中止となります。予めご了承ください。
・上映スケジュールはミュージアムHP で公開。
8周年記念祭期間中にご来館の皆さん全員に8周年オリジナルうちわをプレゼントしてくれるそう!
8周年限定グッズも要チェック!
8周年記念の限定ピンズやデニムドラえもんを発売。今年のデニムドラえもんは「ライトブルー」。8周年の金色刺繍入りです。
息子も「8周年祭りにも絶対行く!」と張り切っていました。藤子・F・不二雄先生に影響に強く影響されたのか、息子の将来の夢が”ユーチューバー”から”漫画家”に変わっていたのもちょっぴり感動した母でした。
文・構成/HugKum編集部
Information
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
住所:神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1
定休日:火曜
営業時間:10:00~18:00(入館は1日4回の時間指定。入場指定時間から30分以内に入場)
料金:大人1,000円、中・高校生700円、4歳~小学生500円、3歳以下は無料
アクセス:小田急線・JR登戸駅生田緑地口から川崎市営シャトルバス(有料)で約9分
http://fujiko-museum.com
・ミュージアムは、日時指定の完全予約制です。
・入館時間は10時、12時、14時、16時の1日4回。各回とも入れ替え制ではありませんので、ゆっくりとご鑑賞ください。
・入館チケットは、ローソンだけでお求めになれます。
※ミュージアムでは、入館チケットは販売しておりません。ご注意ください。
Copyright © Fujiko-pro・2011 Fujiko-Museum ©Fujiko-pro