ワールドカップを3か国で開催するのはなぜ? 小学生にも分かるように解説【親子で語る国際問題】

今知っておくべき国際問題を国際政治先生が分かりやすく解説してくれる「親子で語る国際問題」。今回は、2026年6月から開催されるサッカーワールドカップについて、なぜ3か国の開催になったかを小学生にも分かるように解説します。

2026年6月にサッカーワールドカップが開催

2026年6月。多くの人が楽しみにしているサッカーのワールドカップがいよいよ始まりますね。今回の大会は、これまでと大きく違うところが2つあります。

それは、出場する国が32か国から48か国に大きく増えたことと、アメリカ、カナダ、メキシコの3つの国で一緒に大会を開くことです。どうして変わったのでしょうか。その理由を一緒に見ていきましょう。

多くの国に出場するチャンスを増やすため

まず、なぜ出場する国が48か国に増えたのかを説明します。

一番の理由は、世界中のたくさんの国に、ワールドカップに出るチャンスを作るためです。これまではヨーロッパや南アメリカの強い国が多く出場していましたが、今回からはアジアやアフリカなどの国々も、今までより出場できるようになりました。

自分の国がワールドカップに出場すると、たくさんの人が夢中になって応援し、サッカーがもっと好きになりますよね。つまり、サッカーを世界中でもっと人気にするための工夫なのです。

また、試合の数が増えると、テレビの放送やチケット、応援してくれる企業からのお金も多く集まります。大会を開くFIFA(国際サッカー連盟)という組織は、そのお金を使って世界中の子どもたちがサッカーを楽しめる環境を作ったり、サッカーを教える人を育てたりできるのです。

開催国の負担を分担するため

次に、どうしてアメリカ、カナダ、メキシコの3つの国で一緒に大会を開くのかを説明します。これは、出場する国が48か国に増えたことと深くつながっています。

出場する国が増えれば、当然ながら試合の数も増えます。今回の大会では、全部でなんと104試合も行われる予定です。これだけたくさんの試合をするためには、大きなスタジアムや、選手たちの練習グラウンド、泊まるホテルがいくつも必要になります。これをひとつの国だけですべてを用意するのは、お金も時間もかかるとても大変なことです。

そこで、隣り合っている大きな3つの国が協力し、場所や役割を分担することにしました。また、この3つの国には、普段から使われている立派なスタジアムがすでにたくさんあります。ワールドカップのためだけに新しいスタジアムをいくつも建てなくて済むので、自然の環境を壊すことも少なく、お金の無駄遣いを防ぐことにもつながります。

2026年ワールドカップを楽しみましょう!

このように、参加する国が48か国に増えたのも、3つの国で一緒に開催するのも、すべてはサッカーを世界中のもっと多くの人たちに楽しんでもらい、無理なく大会を成功させるための作戦なのです。

世界中から集まったたくさんの選手たちが、どんな素晴らしいプレーを見せてくれるのか、まもなく始まる新しいワールドカップをみんなで一緒に応援して楽しみましょう。

この記事を書いたのは

国際政治先生 国際政治学者

国際政治学者として米中対立やグローバルサウスの研究に取り組む。大学で教壇に立つ一方、民間シンクタンクの外部有識者、学術雑誌の査読委員、中央省庁向けの助言や講演などを行う。

こちらの記事もあわせて読みたい

アメリカがグリーンランドを買うの? グリーンランドに注目が集まる理由を小学生も分かるように解説【親子で語る国際問題】
グリーンランドの購入に意欲を見せるトランプ大統領 最近、アメリカのトランプ大統領が、デンマークの領土である「グリーンランドを買いたい...

編集部おすすめ

関連記事