【ほったらかし時短レシピ】蒸篭で作る「おかずの素」で忙しい毎日のご飯が劇的にラクに!うま味も栄養も逃さない活用アレンジ術《管理栄養士監修》

管理栄養士ライターの川越光笑です。突然ですが、みなさんは蒸篭を持っていますか? 最近では蒸篭人気もだいぶ定着しつつあり、手ごろな値段で買えるようになりました。昔からある調理道具の1つですが、その価値が見直されています。どのような点が優れているのか解説しながら蒸篭を使うことで料理の幅が一気に広がる「おかずの素」を紹介します。

蒸気の熱がおいしさの秘訣

蒸篭は蒸気の熱で加熱するため食材の栄養素を逃しません。しかも、じっくりと火を入れることでやわらかく仕上げ、うま味もアップ! 通常は加熱時間が長くかかる食材との相性も抜群です。時間のある時に蒸しておくだけで、料理のアレンジが驚くほど時短になりますので活用しない手はありません。

「野菜の丸ごと蒸し」を仕込む

蒸篭を使って1本丸ごとの人参やジャガイモなどの根菜類を皮ごと蒸すだけ! 実は私がいちばんハマった食べ方が、この「野菜の丸ごと蒸し」です。特に人参の甘みには感動しました。好みのディップをつけて食べてもいいですし、汁物や煮込み料理の展開がラクです。では、さっそく仕込んでいきましょう。

1.蒸篭にクッキングシートを敷きます(クッキングシートは水で濡らしておくとよい)。ジャガイモ、人参は洗って皮ごと。玉ねぎは薄皮だけつけて半分にカットし、並べて蓋をします。

2.15~20分ほど加熱したら、竹串で刺してみてスーッと入ればオッケーです。

3.器に並べて好みのディップを添えれば、「野菜プレート」の完成です。とても簡単ですが、食べ応えもあり、メインディッシュになります。写真のディップは、自家製マヨカレーです。2つの材料を混ぜ合わせるだけ。覚えておくと便利なのでご紹介しますね。

「マヨカレーディップ」の作り方

材料/作りやすい分量
マヨネーズ…大さじ1
カレー粉…小さじ1/2

※空気を含ませるように混ぜれば、ふわふわディップのできあがり!

「塊肉」を仕込む

忙しい平日などに塊肉を1から加熱するのは大変なもの。たとえば、塩漬けした鶏肉を蒸篭で蒸しておくだけで、サラダやサンドイッチ、おかずアレンジなど、いろいろ使えて活用度が高いです。ここでは市販の塩麹を使った「鶏もも肉の塩麹蒸し」を紹介します。

「鶏もも肉の塩麹蒸し」の作り方

材料/作りやすい分量
鶏もも肉…2枚
塩麹…大さじ2

1.鶏もも肉1枚に大さじ1の塩麹を両面に塗り、冷蔵庫で30分以上おいて味をなじませる。

2.蒸篭にクッキングシートを敷く。鶏もも肉を重ならないように並べて蓋をし、10~15分ほど蒸す。キッチンバサミで真ん中あたりを切ってみて火が通っていれば完成(クッキングシートに鶏肉の汁がたくさん出ていますが、おいしい鶏出汁なので捨てないこと)。

保存は「切り方を変える」のが正解◎

2枚の鶏もも肉は、1枚ずつ切り方を変えて保存しておくと使いやすいです。左は少し大きめに切ったもの。そのまま食べてもいいですし、料理のトッピングに存在感を発揮します。右は細かく切りました。

こちらはハムやソーセージの代わりに大助かりです。チャーハンや焼きそばの具にもなりますし、スープの具やサラダなど少しあるだけでうま味を添えてくれるスグレモノです。

保存のときは、捨てずにとっておいた鶏出汁も一緒に入れておくと保湿をキープすることができます(それぞれ冷蔵庫で約4~5日保存可能です)。

蒸して大きめに切った「鶏もも肉の塩麹蒸し」は、冷めてもおいしいのでバンバンジー風の冷菜もおすすめ。一般的には、ごまだれで食べることが多いバンバンジーですが、塩麹でうま味が増した鶏もも肉は、さわやかな梅風味ともよく合います。

大きめにカットした鶏肉の活用法

「梅風味のバンバンジー風」の作り方

材料/2人分
鶏もも肉の塩麹蒸し…2/3枚分※大きめカット
梅肉(種を除いてペースト状に叩く)…大1個
きゅうり(ピーラーでスライスする)…1本

1.器にきゅうりを並べ、大きめにカットした「鶏もも肉の塩麹蒸し」を並べる。

2.上に梅肉をのせれば、完成。梅肉をつけながら、どうぞ!

小さめにカットした鶏肉の活用法

コロコロと小さくカットしたバージョンは、チキンサンドはいかが。

「チキンたっぷりサンド」

材料/1人分
食パン…2枚
鶏もも肉の塩麹蒸し…適量※小さめカット
キャベツの千切り…50g
大葉(あれば)の千切り…2枚
マヨネーズ、黒こしょう…各適量

1.食パンは片面のみトーストし、ラップを敷いた上においてキャベツと大葉の千切りをのせる。

2.小さめにカットした「鶏もも肉の塩麹蒸し」を1のうえに並べ、マヨネーズと黒こしょうをかける。

  • 3.もう1枚の食パン(トーストした面が上になるように)を重ね、ラップを全体に巻く。横半分にカットしていただく。

丸ごと野菜と塊肉のダブル活用法

蒸篭で蒸した野菜や塊肉は、もちろん単品で食べてもよいのですが、ダブルで使うとおいしさがより際立ちます。最もラクなのは簡単スープ。どちらも火が入っているので温める程度で作れます♪

「ポトフ風の具だくさんスープ」の作り方

材料/作りやすい分量

丸ごと野菜蒸し…適量※小さめカット(大きめカットでも可)
鶏もも肉の塩麹蒸し…適量
キャベツ(あれば)…1~2枚
塩、こしょう…各適量

1.「丸ごと野菜蒸し」は大きめにカットする。キャベツはざく切りにする。

2.鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したら1と「鶏もも肉の塩麴蒸し」を加えてあたためる。味をみて足りないようなら塩とこしょうで調味する。

「鶏もも肉の塩麹蒸し」から、鶏出汁が出るので深みのあるスープになります。この作り方で、カレーやシチューのルウを入れてバージョンアップしてもいいですね◎

いかがでしたか? とにかく蒸篭で作り置きした野菜や塊肉は汎用性が高いので、ぜひ多めに仕込んで日々の献立に活用していただけたらうれしいです。

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記事執筆

川越光笑(かわごえあきえ) 管理栄養士・たべごとライター

出版社で編集を経験後、独立。食を通した環境問題、農業などに関心が高くフリー編集者兼ライターとして活動中。著者本に日本の食文化を守るべく企画した「おにぎり」(グラフィック社)がある。NHKやラジオ番組J-WAVEロハスモーニングなど多数のメディアに出演し、全国のおにぎり文化を語る。両親を病気で亡くしたことをきっかけに、“人は、食べるもので体がつくられている”ということを改めて実感。食の大切さに目覚め、管理栄養士を目指すべく大学へ進学。2023年春、国家試験に合格し、管理栄養士となる。

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