もっと楽しめる!ラグビーをまんがで知ろう
元祖イケメンラガーマンの今泉 清さんとラグビー漫画『マドンナ』を描いたくじらいいく子さんが、観戦初心者でも、このまんがを読めばラグビーという競技がだいたいわかる本を執筆。
何十時間も議論を重ねたというだけあって、それはもう最初からわかりやすくて、かつ笑えて、あっと言う間に読めてしまう内容です。これなら、子どもにもルールを説明できるし、小学校3年生以上なら子どもが自分で読めるでしょう。
今回は日本ラグビーW杯開催を記念して、まんがの中身の一部を3回に分けて紹介しています。第1回「ラグビーは難しくない」、第2回「スコア編」に続き、第3回は「ポジション編」をお届けします!
いっぱいあるラグビーのポジションの名前と役割
どっしりと守るフォワードのプレーヤーが羊、軽やかに動き回るバックスのプレーヤーが蜂、など描き分けも面白い!15人それぞれが、相手のゴール目指して役割があることがわかりました。ポジションについてわかったことを整理してみましょう。
【フォワード】
・プロップ(PR)左1番、右3番 スクラムの最前列で両側から支える。鍛えられて首が太い。
・フッカー(HO)2番 スクラムのとき足でボールを掻く。みんなを引っ張るリーダーでチームの要。
・ロック(LO)左4番、右5番 スクラムが押されないように鍵をかける縁の下の力持ち。背が高く体重もある選手。
・フランカー(FL)左6番、右7番 ボールのあるところに常に動く。味方を助ける働き者。
・ナンバーエイト(NO8)8番 フォワードとバックスの両方できるマルチプレーヤー。大きくて速くてパワフル。
【バックス】
・スクラムハーフ(SH)9番 スクラムから出たボールをつなぐ人。正確に長いパスができる。
・スタンドオフ(SO)10番 状況を観察し、臨機応変にプレーを組み立てる。羊飼いのような役割。
・ウィング(WTB)左11番、右14番 足が速く、蝶のように舞い、蜂のように刺す仕事人。
・センター(CTB)左12番、右13番 攻めではウィングやフルバックの走る道を作ってあげる人。守りでは相手のチャンスを潰すハンター。
・フルバック(FB)15番 守りと攻撃の要、最後の砦。一番後ろから常に味方に声をかける。いいチームにはうるさいフルバックがいる。
ラグビーの花形ポジションは、フォワードならフランカー、司令塔はスタンドオフやフルバックと言われたりしますが、このポジションの役割を見ると、本当にどのポジションの役割も重要ですね。そして、いろいろなタイプの選手が活躍できそうな、ポジション別の特徴があることもわかりました。
文字ではなかなか頭に入ってこないルールも、まんがの図解でとてもわかりやすく読めると思います。読後は、すぐにラグビーの試合を観てみたくなりますね。
ラグビーの歴史やセットプレー、ペナルティについても、さらに詳しく描かれているので、ぜひ続きは本でチェックしてみてください!
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「ラグビーはルールが面倒だし、わかりにくいから観たくない」と言っていた青年が、言葉を喋る熱血ラグビーボールと出会ったところから始まるラグビー漫画。懇切丁寧な解説から、観戦初心者の方もラグビーをわかっていると思っていた人も、目から鱗が落ちて新しいラグビーの世界が見えてきます。14本のドヤ知識だけでも十分に楽しめて、文字通り、ラグビーが面白くなる本です。
著者
今泉 清
6歳でラグビーを始め、大分舞鶴高校でフランカーとして高校日本代表に選出。早稲田大学では、関東大学対抗戦を2回、大学選手権を2回、日本選手権を1回制する。その後、ニュージーランド留学を経て社会人ラグビーの名門・サントリーで活躍。日本代表にも選ばれた。引退後は、早稲田大学ラグビー部のコーチ、サントリーフーズのプレイングコーチを歴任。選手、指導者としての豊富な経験をもとにした公演も人気。著書に『勝ちグセ。ラグビーに学んだ「最強チーム」をつくる50の絶対法則』(日本実業出版社)がある。
著者
くじらいいく子
ラグビー漫画『マドンナ』(ビッグコミックスピリッツ)の連載を始めてから、ラグビーに思いっきりハマりました。連載が始まってから31人も描くのだと衝撃を受けながらも、全22巻の大長編連載になり、自分でもビックリ。現在、ラグビーマガジン(ベースボールマガジン社)で『ラグビーに乾杯』を連載中です。代表作は『守ってあげたい!』『早乙女タイフーン』『いとしのタンバリン』『ぜつぼうごはん』ほか多数。ラグビー漫画の『マドンナ』は、マンガワン(小学館)でW杯期間に限定掲載。公式サイトhttp://kujiraiikuko.com/ オフィシャルブログ「クジラのキモチ」