こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食の講座の中で「1歳を過ぎた離乳食完了期ごろから、ウインナーは取り入れることができる?」と言う質問が時々あります。今回は、ウインナーはいつから使えるようになるのか?使う時の注意点や調理方法などを紹介します。
離乳食にウインナーはあげてもいい?
手軽に料理に使える肉加工品のウインナーですが、「1歳過ぎたら、離乳食にウインナーを使ってもいいですか?」と言う質問に対して、私は「できればまだ、食べなくてもいいかな」と答えさせていただいています。
赤ちゃんがウインナーを食べられるようになるのはいつから?
ウインナーを含んだ肉加工品は、離乳食期には不向きです。まだまだ内臓機能が未発達な赤ちゃんにとって、ウインナーの塩分が負担になります。また、脂肪分が多いのと添加物が含まれているところも気になります。まだ「できれば避けてほしい食材」という位置づけをしてください。
1歳半を過ぎた幼児期以降から徐々にスタートです。とはいえ、幼児期以降なら積極的に食べてもいいか?と言われるとそうではなく、使い方には注意が必要です。
ウインナーにアレルギーの心配はない?
ウインナーには、アレルギーが起こることはない。とは言い切れませんので、初めて食べる時は他の食材と同じように、少量からスタートしましょう。
時期別ウインナーの進め方や量の目安
では、具体的にウインナーの進め方を紹介します。
幼児期前半(1歳半~2歳)
量の目安
1本~2本
大きさ
皮なしで細めの場合はそのままでOK。皮ありは1cm角くらいに切ると食べやすい
食べる頻度
極たまのお楽しみとして使う
幼児期後半(3歳~5歳)
量の目安
2本~3本
大きさ
皮なし細めの場合はそのままでOK。皮ありは一口サイズに切ると食べやすい
食べる頻度
極たまのお楽しみとして使う
離乳食・幼児食にウインナーを使うときの注意点
離乳食や幼児食のウインナーの選び方
子どもにウインナーを選ぶときのポイントは2つ。
・無添加
・皮なし
無添加で皮なしのものを選ぶとより安心して食べさせることができます。具体的には、裏面表示を見て、なるべくシンプルな原材料名のものを選ぶこと。皮ありのウインナーは弾力があって噛みちぎりにくく口に皮が残るので、皮なしを選ぶと良いでしょう。
食べる頻度
幼児期からウインナーを使えるようになるとはいえ、使う頻度は気をつけましょう。ウインナーを含めた肉加工品は「ごくたまに、のお楽しみ」の食材と位置付けると良いでしょう。ウインナーは手軽ですが、あくまで加工品。子どもには、本来の食材の味とうま味を経験させてあげましょう。
下ごしらえのポイント
大人は、そのまま焼いて食べられるウインナーですが、子どもにとっては塩が多いので、ウインナーを使う時は下処理が必要です。手順は簡単。
1.鍋にお湯を沸かし、1~2分下茹でする
下茹でしてから、子どもの食べやすい大きさに切り調理に使います。下茹ですることで、塩分や脂肪分、添加物を少なくすることができます。
ウインナーのエキス、とった出汁は使ってもいい?
ウインナーを下茹でした時にできるだし汁は、子どもには使わず大人のスープなどに使いましょう。
ウインナーは冷凍保存できる?
子ども用に、ウインナーを買っても、1回では使い切らないと思います。そんな時は、冷凍保存が便利です。保存時は空気に触れると劣化の原因になるので、1回分をラップにきちんと包み、冷凍します。
幼児食の時期別おすすめウインナーレシピ
離乳食後期以降|手作りウインナー
材料
鶏ひき肉 100g
卵 1個
玉ねぎ 30g
ほうれん草 5g
片栗粉 大さじ4
作り方
1.玉ねぎはみじん切り。ほうれん草は湯がいてみじん切り。
2.ボウルに材料を入れてよく混ぜ合わせる
3.ラップに1を細長くのせ包みキャンディーのように包む
4.鍋に湯を沸かし、3を茹でる
5.4を取り出して冷めるまで置き、ラップをはがす。月齢に合わせて食べやすい大きさに切る。
幼児期|ウインナーとキャベツのスープ
ウインナーの風味で味付けは少しだけ!
材料
ウインナー 1本
にんじん 15g
キャベツ 10g
昆布だし 150ml
塩 極少し
作り方
1.ウインナーは下茹でして5mmの輪切りにする。にんじん、キャベツは食べやすい大きさに切る
2.昆布だしににんじん⇒キャベツ⇒ウインナーの順に煮る
3.塩で味を調える
幼児期|ウインナー入りチャーハン
材料
ご飯 130g
ウインナー 1本
卵 1/2個
玉ねぎ 15g
ニラ 5g
ごま油 少々
しょう油 小さじ1/4
作り方
1.ウインナーは下茹でして5mmの輪切りにする。卵は溶きほぐす。玉ねぎ、ニラは5mmに切る。
2.フライパンにごま油を熱して卵を広げて流しいれる。ご飯、ウインナー、玉ねぎを入れてご飯がパラパラになるまで炒める。
3.ニラを加えて炒め、しょう油を回しかける。
ウインナーを日々の食材のひとつとして上手に取り入れてみてくださいね。
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。