小学生におすすめの勉強・家庭学習のやり方とは。学習習慣のつけ方や科目別勉強法

小学生の学力向上に欠かせない家庭学習。その効果的な方法や先輩ママパパの体験談をご紹介!

小学生の家庭学習のやり方とは

小学生の学力向上のためには、学校の授業に加えて、家庭学習もしっかりと行うことが大切になります。けれども、誘惑だらけの家庭内で机に向かうのって、遊び盛りの子どもにとっては案外難しかったり…。そんなお家で効果的に勉強をするには、どのようなことに気をつけていけば良いのでしょうか?

そこで今回は、小学生の家庭学習のポイントや、HugKum読者のママパパが実際にやってみたアイディア、科目別のやる気が出る勉強法をお伝えしていきます。

小学生の家庭学習のポイント

まずは、家庭学習の際に念頭に置いておきたい基本のポイントをご紹介!

勉強の意義を理解してもらう

理由や目的を見出せないまま漠然と取り組む勉強は、誰にとってもつらいもの。この科目を学ぶとどんなことに役立てることができるのか、学ぶとどのような良いことがあるのか……勉強をする意義について、子どもが納得できるように説明してあげましょう。

目標を決めて取り組む

勉強の意義をなかなか理解してもらえない場合は、ゴールや目標を設定するのも◎。「将来の夢」のような長期的な目標はもちろん、「成績を○○まで上げる」「テストで〇〇点を取る」など、短期的なゴールを決めるのもメリハリが付くのでオススメです。

低学年のうちから勉強習慣をつける

勉強習慣をつけるなら、低学年のうちにはじめるのがベター。小学校低学年のうちは、どの科目も比較的学習内容が難しくありません。難しくなってからだと苦痛が先立ってしまうことがあるため、気軽に取り組めるこの時期からの習慣化が理想的です。

集中できる環境作り

部屋が雑然としていたり、学習スペースに誘惑が多かったりと、勉強しにくい環境での家庭学習は、なかなか捗りません。お子さんが学習に集中しやすいように、まずは環境を整えてあげましょう。

毎日の「ルーティン」として習慣化する

以上のことをポイントに、毎日の「ルーティン」として勉強を習慣化しましょう。「これをやらないと一日が始まらない or 終われない」と思えるようになれば、もう習慣化達成! はじめのうちは大人が付き添ってあげるとより効果的です。

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効率が悪くなる勉強のやり方

では、逆に、何をどう誤ってしまうと家庭学習は効率が悪くなってしまうのでしょうか? 反面教師にするために、効率の悪いやり方も合わせて見ておきましょう。

目標を決めずに長時間やる

目標を決めずに取り組むとモチベーションも下がってしまい、だらだらとしてしまう子が多いようです。長期的な目標だけではやる気が継続しない子には、短期的な目標を設け、メリハリをつけて勉強ができるように工夫してあげましょう。

「作業=勉強」と思ってしまう

どんな教科においても、自分で考え、理解・納得しながら進めていくことにこそ、意義がありますよね。そのため、「机に向かって作業をすること=勉強」だと思い込んでいるパターンもNG。無心のままひたすら漢字を書き取ったり、ノートをまとめたりするだけでは何も身につきません。何のための勉強なのかを理解した上で、思考しながら理解できるように、大人が促し協力してあげましょう。

問題を一度解いたら終わりにしてしまう

子ども一人でドリルやワークに取り組んでいると、問題を一度解いたら終わりにしてしまいがち。当然のことですが、ドリルやワークは答え合わせをして、間違いを克服していくことにこそ意義があります。問題は解きっぱなしにはせず、「どうして間違えてしまったのか」その原因を究明し、できるようになるまで反復演習すると◎。

一度に丸暗記しようとする

また、一度にすべてを暗記しようとするのもNG。大切なのは、やっぱり反復演習です。たとえその日のうちは覚えていても、人は必ず少しずつ忘れてしまいます。同じ箇所を繰り返し暗記し、長期記憶として定着するようにしましょう。

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小学生の家庭学習ママパパ体験談

では、実際にHugKum読者のご家庭では、小学生のお子さんの家庭学習を習慣づけるために、どのような工夫をしているのでしょうか? アンケートに寄せられた回答をご紹介していきます。

勉強する時間をルーティン化する

まず寄せられたのが、「毎日同じ時間にやる」というもの。毎日決まった時間帯のルーティンに組み込むことで、食事やお風呂と同じように、日々のルーティンとして習慣化しやすかったようです!

「毎日同じ時間にやる事。 食事、お風呂に入る時間も決まっているので、自然に勉強する時間も決まってくる。言わなくても、その時間になると自然にやりはじめる様になった。」(30代・秋田県・子ども2人)

いつ勉強するか本人に決めさせる

反対に、無理に時間を決めず「本人のタイミングに任せる」ほうが効果的だったとの声も。本人にタイミングを任せることで、勉強に対するストレスをひとつ減らすことができるのかもしれませんね。

「本人のタイミングで勉強したほうがやる気が出ると思ったので、自分で今日はいつ勉強するかを考えさせるようにしました。本人が納得して勉強に取り組むことができる。」(30代・神奈川県・子ども2人)

親や兄弟も一緒に勉強する

ひとりで勉強するというのは、子どもによっては辛いものです。そんなときは、「親や兄弟も一緒になって勉強する」というのが先輩ママパパたちからのおすすめ。ひとりだとサボりたくなってしまう子も、家族みんなが一緒に机に向かっていれば、自然と集中できるのではないでしょうか。

「子供が勉強している時は、親も一緒に勉強する。親も一緒に勉強すると他の兄弟も一緒に勉強したいとなりリビングでみんなでできる。」(50代・千葉県・子ども4人)

学習机の上をきれいにする

また、まずは机の上をきれいにした、というご家庭もありました。学習環境が乱れていると、やっぱりやる気も削がれてしまいますよね。テキストが取りやすく、ノートが広げやすい…といったちょっとした使いやすさによって、勉強しやすい空間を整えておきましょう。

「机の上をきれいにする。きれいな机だと勉強するのに、やる気がでるようなので」(50代・大阪府・子ども1人)

朝、勉強する

朝に勉強をするのが良かった!という声も寄せられています。学校に行く前の朝の時間は有限です。だからこそ、その限られた短時間に思い切り集中! 朝に勉強をした達成感も相まって、一日を気持ちよく過ごせそうですね。

「朝に時間があればする。効率がいい。機嫌よくしてくれる。」(40代・奈良県・子ども2人)

その日のうちに復習する

学校で学んだことは、その日のうちにもう一度お家で復習するのが効果的、との声も。記憶に残っているうちに反復することで、しっかりと頭に定着させることができます。

「今日授業で学んだ所は、記憶が新しいうちに、出来ればその日のうちに復習する。復習することで、定着するから。」(40代・茨城県・子ども1人)

漫画などで予備知識をつける

また、漫画など、子どもが楽しめる方法で先に予備知識を持たせるとのアイディアも寄せられました。昨今では、わかりやすく小学生の学習範囲を解説してくれる教育系動画も多いので、こういった副教材を臨機応変に活用していけるといいですよね。

「先に面白そうなもので興味と予備知識を持たせておくと、勉強が負担になりにくい。」(30代・神奈川県・子ども2人)
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【科目別】やるきを引き出す勉強法

ひとくちに「学習」「勉強」と言っても、科目ごとに取り組み方は異なります。上述してきた家庭学習のポイントに加えて、科目別の効率的な勉強法も押さえておきましょう。

国語

国語は読解力の有無が、小学校卒業後もずっと重要な鍵となります。そのため、小学生のうちに、毎日たくさんの文章を読んでおきたいところ。

お家ではできるだけ多くの本を読み、さまざまな日本語に触れるようにしましょう。やる気を引き出すためにも、ジャンルはお子さんが好きなのもので構いません。自分で読んだ文章を理解することこそが、読解力や語彙力のアップに繋がります。漢字の暗記もスムーズになるはず。

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算数

学年が上がるごとにそれまでの知識を引き継ぎながら、少しずつ難易度が上がるのが算数です。どこかでつまずいてしまうと、 そのつまずきさえもずっと引きずってしまうので、毎回の学習範囲を着実に身につけていくことが重要になります。

学校の宿題やワークを繰り返し、苦手やつまずきをひとつずつ克服していきましょう。なかなかやる気が出ない子には、計算のモチーフに好きなものを取り入れてあげるなど、工夫してあげましょう。

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社会&理科

社会、理科は教科書を繰り返しよく読み、重要な語句を覚えていくことが家庭学習の中心になるかと思います。やる気を引き出すためには、それに加えて、歴史漫画や、理科をテーマに扱った子ども向け動画・教育番組を取り入れるのも◎ 。

子どもが興味を抱きやすい教材が多い教科でもあるので、お子さんに合ったものを探してみましょう。

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多くの動画配信サービスでは、英語圏の子ども向けアニメを取り扱っているので、お子さんが好きそうなものを見せてあげるのもおすすめ。

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自宅学習を続けていくためには、モチベーションをキープしていくことが重要になります。お子さんがおうちで勉強を頑張っていたら、周りの大人たちはポジティブな声がけをしてあげましょう。ついつい細かなことが気になって口うるさくしてしまいがちですが、そのプロセスをしっかり褒めてあげることが大切です。

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文・構成/羽吹理美

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