学年別|文章問題におすすめのドリル
文章問題が苦手な子どもをどのように導けばいいのか、まとめてきました。ここまでの情報をベースにして練習をする際には、ドリルがあると便利です。
学年別で人気のドリルは何なのか、Amazonの売れ筋ランキングから、人気の読解に関する国語ドリルをまとめてみました(情報は全て執筆時点です)。
低学年(小学1~2年生)
『文章読解(毎日のドリル)』学研プラス
低学年向けで、文章読解に特化した国語ドリルを売れ筋ランキングを見ると、学研プラス『文章読解(毎日のドリル)』が上位にランクインしていると分かります。
例えば1年生向けの内容だと、執筆時点で掲載されている16個の評価の平均は、満点の5つ星のうち星4.3つです。かなりの高評価ですよね。
1日1枚のペースで進められる手軽さと、ドリルに連動した勉強管理アプリが人気との話。
小学1年生に1年生向けのドリルをさせる人はもちろんですが、2年生に復習を兼ねて1年生向けのドリルをさせるなど、さまざまな家庭があるみたいですね。
『グレードアップ問題集 小学1年国語 読解』Z会指導部
同じく小学生の低学年向けとして、Z会のドリルが人気です。執筆時点で57件の評価平均は、5つ星満点で星4.4。子どもの読解力が育つサポートはもちろん、保護者向けの情報も充実しています。
基本ができている子ども向け、標準的な難易度という評価がありますから、わが子がかなり国語を苦手としている場合は、パパ・ママが寄り添ってやってあげる必要がありそうですね。
中学年(小学3~4年生)
『Z会グレードアップ問題集 小学3年 国語 読解』Z会指導部
先ほどの低学年向けのコーナーでも紹介した参考書の中学年版です。執筆時点で59件ある評価の平均は5つ星満点で4.5星。中学受験を視野に入れた、少し難易度の高いドリルになります。
こちらも学校のドリルレベルでは満足できない、簡単すぎるという子どもに与えるか、あるいは親がしっかりと付き添って一緒にやってあげたいドリルと言えそうですね。
『読解力と語彙力を鍛える! なぞ解きストーリードリル 小学国語』(ナツメ社)
必ずしも中学年向けのドリルではないですが、Amazonに寄せられた評価の中には、小学3年生に渡したケースや、「小3にちょうどいい」といったコメントがあったので、中学年向けのドリルとします。
普通のドリルと違って、こちらは謎解き仕立ての遊び感覚が強いドリルですので、「なかなか普通のドリルはやってくれない」という家では、試してみたい一冊ですね。評価は46件集まっていて、5つ星満点で4つ星です。
高学年(小学5~6年生)
早瀬律子著『<中学入試>国語の読解は「答え探しの技(ワザ)」で勝つ! 国語を味方の教科にして受験を制覇しよう!』文芸社
高学年向けで言えば、『<中学入試>国語の読解は「答え探しの技(ワザ)」で勝つ! 国語を味方の教科にして受験を制覇しよう!』が、人気の様子です。
98件の評価平均が、5つ星満点で4つ星。カリスマ講師が書いた書籍として、2008年の出版ながら根強い人気を誇っています。
井上秀和 著『中学受験国語 文章読解の鉄則 増補改訂版』(エール出版)
同じく高学年向けで言えば、『中学受験国語 文章読解の鉄則 増補改訂版』(エール出版社)についても、安定した人気があると分かります。55件の評価平均は4つ星。首都圏にある個別指導塾でキャンセル待ちが出るほどの人気講師が書いた本です。
全学年
栗岩英雄著『ドラえもんの国語おもしろ攻略(ドラえもんの学習シリーズ)』(小学館)
先ほど、語彙力の向上が読解力アップに役立つと紹介しました。言葉を学ぶ参考書として、栗岩英雄著『ドラえもんの国語おもしろ攻略(ドラえもんの学習シリーズ)』(小学館)も人気だと分かります。
シリーズで慣用句編などがあり、それぞれ高い評価を獲得しています。しかも漫画で学べるという点が、子どもの取っ掛かりとしてはいいですよね。
文章問題を鍛えるおすすめアプリ
ここまでは書籍を紹介してきました。現代らしく「スマホ」で楽しめる国語アプリには、何があるのでしょうか。Google PlayやApp Storeで人気のアプリを探してみました。
低学年向け
『ビノバ 国語-小学生、1年生- 漢字やカタカナをドリルで勉強』
(無料。広告あり)
ダウンロードはこちら>>Google Play/App Store
教育のカテゴリ内にある小学生向けの国語アプリで人気は、『ビノバ 国語-小学生,1年生- 漢字やカタカナをドリルで勉強』(funspire, Inc.)が挙げられそうです。
Google Playに寄せられた92件の評価の平均は、5つ星満点で4.4。小学生の国語アプリの決定版として、例えば小学生1年生向けは総数550の問題が用意されています。
Google PlayやApp Storeのさまざまな機能を使って、わが子に合うアプリを、他にもいろいろチェックしたいですね。
『小学2年生の漢字 【国語】無料学習アプリ』
(無料。広告あり)
ダウンロードはこちら>>Google Play
小学生2年生で習う160個の漢字を学べるアプリです。Google Playで口コミの数こそ9件しか集まっていませんが、評価は4.6yと高く、日本語を学習したい外国人にも愛用されているそう。
中学年向け
『ビノバ 国語-小学生、3年生- 漢字やローマ字をドリルで勉強』
(無料。広告あり)
ダウンロードはこちら>>Google Play/App Store
低学年でも紹介した『ビノバ国語』の3年生向け、あるいは4年生向けのアプリがあります。各学年の全範囲を網羅していて、その範囲を自分の好みの順番でこなしていける親しみやすさがあります。
『きらプリ-小学生の漢字、算数英語を楽しく勉強』
(無料。広告あり。アプリ内課金あり。)
ダウンロードはこちら>>Google Play/App Store
必ずしも中学年に限定したアプリではないですが、しかも、国語に限定したアプリでもありませんが、「かわいい」が大好きな中学年の女子も好きになる可能性が高い国語、算数、英語のアプリです。内容は小学1~6年生まで用意されています。
Google Playに寄せられた評価は52件、5つ星満点で4つ星を越えています。着せ替えゲームがあったり、正解するとジュエルがもらえたりと、女の子を育てるパパ・ママで国語アプリを考えている場合は、要チェックですね。
高学年、および全学年向け
『小学生手書き漢字ドリル1026 – はんぷく学習シリーズ』
(無料。広告あり)
ダウンロードはこちら>>Google Play/App Store
高学年向けというよりも、小学生の全学年を網羅した漢字ドリルです。必ずしも読解に直結するわけではないですが、語彙力が読解力の基礎をなしていると思うと、やはり漢字の読める、読めない、書ける、書けないは大事ですよね。
教育委員会などのホームページにも登場する人気の漢字アプリで、Google Playには執筆時点で4,960件と膨大な量の評価が寄せられており、その平均値は5つ星満点で4.2です。しかも、レビューを見ていると、日本の初歩的な感じを覚えたい外国人の日本語学習者にも圧倒的に支持されていると分かります。漢字のアプリの決定版とも言えるかもしれませんね。
『 小学生こくご 言葉と文:ゆびドリル(国語学習アプリ)』
(無料。App内課金あり)
ダウンロードはこちら>>App Store
小学1~6年生まで、全学年を対象にしたアプリで、App Storeでは教育系の有料iPad向けAppランキングで、1位を獲得し、総ダウンロード数も25万を突破する人気のアプリです。残念ながら低評価も目立つアプリですが、一方で勉強嫌いが解消したという喜びの声も届いています。なんであれ、わが子に合うか、一度は試してみたいアプリと言えそうですね。
文章問題の読解力をあげるために まとめ
読解力を支える語彙力は、子どもが幼いころからの親の語り掛け、読み聞かせが大切で、そうした読み聞かせが子どもの読書習慣を支えると分かりました。
その読書習慣を親子で一緒に楽しみ、読んだ内容を議論するような習慣があると、さらに子どもの読解力は高まっていくようです。
現状で子どもに読書習慣がない、子どもの国語の能力に苦手な部分がある場合は、親子で読書習慣を設けてみたり、子ども版の新聞のリードを使って5W1Hを一緒にまとめてみたりと、いろいろな対策があると書きました。
いずれにせよ、子どもの読解力向上には、親の献身的なサポートが、長期的に必要になってくると分かります。思わず塾に丸投げしたくなりますが、事情が許す限り、できる範囲で親子で問題に取り組めるといいですね。
構成・文/坂本正敬
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