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コーヒー豆は生鮮食品
コーヒー豆は豆ではなく、「コーヒーの木」の種子なんです。「コーヒーの木」には花が咲き、花が散ると小さな実がなります。その実を収穫、精製処理をして取り出した種子がコーヒー豆になります。
そんなコーヒー豆は生鮮食品であることをご存じでしょうか。コーヒー豆は腐ることはほとんどありませんが、適切に保存しないと、劣化して味や風味が損なわれます。そもそもコーヒー豆はどのくらいで使い切るのが良いのか、また劣化する原因や鮮度の見分け方などをチェックしていきましょう。
コーヒー豆の保存期間とは?
・未開封のコーヒー豆
種類にもよりますが、多くのコーヒー豆は1年間常温保存することができます。しかし時間と共に劣化していくため、できるだけ早く消費するほうが良いでしょう。
・開封後のコーヒー豆
開封後のコーヒー豆は、酸素に触れています。そのため1か月以内に消費するのがおすすめです。
コーヒー豆が劣化する原因は?
・温度
保存する場所の温度が高いと、コーヒー豆の酸化スピードが速まります。温度が低い場所で保存するのがベストです。
・空気に触れる
コーヒー豆は油分を多く含み、その油分と空気が結びついて酸化が起こります。コーヒー豆を保存するときは空気に触れさせないことが大切。密閉性の高い容器で保存しましょう。
・湿度
湿度もまたコーヒー豆を酸化させる原因の1つ。またカビが生える原因になることも。保存場所は湿度が低い場所を選ぶようにしましょう。
・光
日光の紫外線や蛍光灯の光でもコーヒー豆の酸化が進みます。保存する際は冷暗所か光を遮断できるような容器に入れるのが良いでしょう。
酸化が進むとどんな味になる?
酸化したコーヒー豆は、酸味や強くなります。本来コーヒーには酸味がありますが、それよりも酸味や渋みを強く感じ、舌に残る嫌な後味になるでしょう。酸化したコーヒーを飲むと、ひどい場合はお腹を壊したり、気分が悪くなる場合もあるようです。
コーヒー豆の鮮度を見分ける方法は?
「このコーヒー豆、いつ購入したものだっけ?」と、忘れてしまうこともありますよね。コーヒー豆の劣化を外側から判断するのは難しいでしょう。しかし飲む前に確かめる方法はあります。
まずコーヒー豆を挽き、フィルターでドリップします。その際、コーヒーの粉が泡で盛り上がれば、鮮度が保たれている証です。また、コーヒー特有の良い香りが立つかも鮮度を確かめるポイントです。
コーヒー豆は冷凍保存がおすすめ! メリットや注意点とは?
上記でコーヒー豆が劣化する原因を説明しました。その原因を取り除いて保存することが大切です。そのためコーヒー豆がたくさんある場合は、冷凍保存するのがベスト。
コーヒー豆を冷凍保存するメリットと注意点を見ていきましょう。
冷凍保存するメリット
コーヒ豆は低温で保存することで酸化を遅らせることができ、風味が保たれやすくなります。そのため長期間の保存が可能です。
冷凍保存する際の注意点
・匂い移りに注意
コーヒー豆は匂いを吸収しやすいのが特徴。そのため、匂いの強いものと一緒に保存するのは避けたほうが良いでしょう。
・結露に注意
頻繁に冷凍庫を開け閉めすると、温度差が生まれ結露の原因になります。結露はコーヒー豆の酸化を早めたり、カビの原因になりかねません。冷凍庫の開閉は素早く行い、冷凍庫内は霜がついていないかチェックしましょう。
・再冷凍はNG
冷凍、解凍して外気に触れたコーヒー豆を再冷凍するのはおすすめできません。風味が落ちてしまうからです。冷凍庫から出したコーヒー豆はなるべく使い切りましょう。
コーヒー豆の冷凍保存方法
コーヒー豆を冷凍保存する際は小分けして保存するのがおすすめ。使い切れる量に小分けして、なるべく冷凍庫からの出し入れをしないのが酸化を防ぐポイントです。
冷凍保存方法
1、コヒー豆を小分けして保存袋に入れ、空気を抜きます。
2、小分けしたものを、さらに大きな保存袋にまとめて入れ冷凍庫で保存しましょう。
保存期間
約3か月間の保存が可能です。しかし保存期間内でも劣化は進みます。1か月程度で使い切るのが理想でしょう。
解凍方法
冷凍したコーヒー豆は解凍する必要はありません。そのまま、コーヒー豆を挽いて飲むことができます。
コーヒー豆の冷凍保存におすすめの容器
コーヒー豆の冷凍保存におすすめなのは、アルミ製の袋です。酸化の原因である光を遮断することができ、チャックがあると密閉することもできて便利です。
30枚 自立 ジップ付き アルミ箔 アルミ袋
アルミ製ラミジップ AL-8 50枚入
スケーター アルミ チャック袋
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使ったコーヒー殻のおすすめ活用方法
コーヒーをいれた後のコーヒーかすを捨てていませんか? コーヒーかすは、消臭剤として再利用することができます。コーヒーかすには高い消臭効果があり、臭いが気になるトイレや靴箱、冷蔵庫内などの消臭剤にしてみてはいかがでしょうか。
コーヒーかすで作る消臭剤の作り方
・コーヒーかすをしっかり乾燥させる
水分があるとカビの原因になります。コーヒーかすは天日干しにするか、電子レンジで加熱して、しっかり乾燥させましょう。
・容器に入れる
乾燥させたコーヒーかすは、容器にいれて臭いの気になる場所におきます。お茶パックや専用の消臭ポットに入れると便利です。
コーヒー豆はそのまま食べられる
焙煎されたコーヒー豆は、そのままでも食べることができます。そのまま食べると、コーヒーの香ばしい香りと、ポリポリとした食感を楽しむことができます。そこで、おすすめしたいのがコーヒー豆をお菓子に使う方法です。ただし、カフェインが含まれているため、妊娠中や授乳中の方、お子さんなどは控えたほうが良いので注意してください。
コーヒー豆のチョコレートバー
【材料】
- コーヒー豆… 大さじ1
- チョコレート… 100g
【作り方】
1、チョコレートを刻み、ボウルにいれて湯煎します。
2、トレーにクッキングペーパーをひき、チョコレートを流し入れる。
3、チョコレートの上からコーヒー豆を散らばらせます。
4、冷やしてチョコレートが固まれば完成。手でお好みの大きさに割ってください。
コーヒー豆は冷凍保存で鮮度を保つ
芳醇な香りのコーヒーを楽しむためには、コーヒー豆の保存方法が重要です。繊細なコーヒー豆は、鮮度を保つために冷凍保存がおすすめ。冷凍保存のポイントを抑えて、最後まで コーヒー豆の豊かな風味をキープしましょう。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)