【子どもの薬】飲ませてすぐ吐いたらどうする?保管の期間はいつまで?

子どもに薬を飲ませるとき「嫌がって飲んでくれない」「飲んでもすぐに吐いてしまう」と悩むことも。薬剤師 北川完嗣さん(日本調剤株式会社)に、子どもに薬を飲ませるコツや知っておくと役立つ薬局との付き合い方について教えてもらいました。

シロップ・粉薬の飲ませ方、坐薬の使い方のポイント&保管の仕方

乳幼児の内服薬は、シロップ薬か粉薬が多いです。飲ませ方のコツと保管の仕方については、次を参考にしてください。錠剤は、小学生になってから処方されることが多いです。

シロップ薬は、スポイトを使うと飲ませやすい

  • 飲ませ方のコツ シロップ薬は甘いので、子どもでも比較的飲みやすいです。通常、飲ませるときは、容器を振って混ぜます(激しく振り過ぎないようご注意ください)。薬を嫌がる子には、スポイトを使うとスムーズです。子どもの顔を少し上に向けて、薬の味を感じにくいように頬の内側にスポイトで流し込みます。スポイトがないときは、少量ずつスプーンで飲ませてもいいでしょう。薬を飲ませたら、すぐに水や白湯を飲ませます。
  • 保管の仕方 ロップ薬は劣化しやすいので、薬剤師に説明された服用期間が過ぎたら捨ててください。直射日光を避けた涼しい場所での保管が基本ですが、冷蔵庫で保管してよいかなどは薬剤師に確認しましょう。
  • 粉薬は、ごく少量の水で練ってから飲ませる

  • 飲ませ方のコツ 粉薬はごく少量の水で練って、清潔な指で丸めます。薬の苦みを感じにくいように頬の内側に薬をつけて、すぐに水や白湯で流し込みましょう。
    • 保管の仕方  粉薬は、直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に入れて常温保管します。ただし薬の服用量は、子どもの体重や年齢によって変わるので、以前に薬局でもらった薬を飲ませるという判断をする前に、まずは医師や薬剤師に相談してください。
      • 坐薬は、粉薬よりも効果が早く現れるものも

    • 坐薬は直腸から直接吸収されるため、粉薬よりも効果が早く現れるものが多くあります。発熱時に解熱効果のある坐薬を使えば、飲み薬より早く熱を下げることが期待できます。また、嘔吐の症状がある場合には飲み薬より坐薬のほうが使いやすいというメリットもあります。
    • 粉薬を嫌がるときは、アイスクリームに混ぜるのも一案。ミルクに混ぜるのはNG!

    • 粉薬は、前述で紹介したように少量の水で練って飲ませても嫌がる子がいます。そうしたときは市販の服薬用ゼリーを使ってもいいでしょう。
    • 服薬用ゼリーの代わりに、アイスクリームやコンデンスミルクに混ぜて飲ませるのも一案です。甘くて、味が濃く粘度があるものに混ぜて飲ませると、比較的飲みやすくなります。
    • ただし、粉ミルクには混ぜないでください。薬でミルクの味が変わることで、通常のミルクを飲まなくなる子がいます。
    • そのほか、薬の効果に影響が出るものや味が変化してしまうものもありますので、必ず薬剤師に相談してください。
    • 病気を治すために薬を飲むことが大事であることを子どもに伝えるために、ママやパパがお手本として、子どもの前でほかの薬(ビタミン剤でもOK)を、飲んで見せるのも効果があると思います。
    • 薬を吐いてしまったら。。。

    • また、お子さんが薬を吐くこともありますよね。服薬直後に全量吐いてしまったときは、もう一度飲ませても構いません。ただし10分以上経過して吐いたときは、体内に薬の成分が吸収されている可能性があるので、すぐに飲ませるのは避けてください。判断に迷うときは、吐いてしまった量や服薬後に経過した時間を確認して薬剤師に相談してください。
    • 処方された薬のギモンは薬剤師に相談を

    • 薬剤師の症状確認には、意味があります

    • 薬が処方されるとき薬剤師に「熱は、何度ぐらいですか?」「せきは出ますか?」など確認されると思います。「さっき医師に症状のことは話したばかりなのに…」と思うママやパパもいるでしょうが、これは薬が正しく処方されているか、その方に適しているかを確認するための質問です。医師は症状を診て薬を決めますが、薬剤師は薬の種類から症状を確認し、ほかの薬との飲み合わせや副作用が出ていないかなどを確認しています。適切な薬を渡すためのチェックなので、ママやパパも正しく答えてください。
    • また、薬の飲ませ方や保管の仕方などわからないことは薬剤師に気軽に相談しましょう。
    • 前述の通り、粉薬の中にはアイスクリームやコンデンスミルクに混ぜると飲みやすくなるものもありますが、ヨーグルトやオレンジジュースなどに混ぜると苦みが増して逆効果になる場合もあります。薬の種類によっては効果に影響が出るものや味が変化してしまうものもあるので、必ず薬剤師に確認してください。かかりつけの薬剤師をもつと心強いです。
    • 地震などに備えて「お薬手帳は専用アプリで管理」がおすすめです

    • 薬局にお薬手帳を出すとき「忘れた!」という経験があるママやパパもいると思います。今、お薬手帳は専用アプリを使うと、家族全員の処方薬の情報などがスマートフォンで管理できます。
    • 東日本大震災のときは「避難するときにお薬手帳を忘れた」「お薬手帳が、津波で流されてしまった」という人が多く、とくにアレルギーやぜんそくなどの慢性疾患をもつ子は薬の処方がスムーズにできなかったケースもあります。スマートフォンを持って避難する人は多いので、万一に備えて専用アプリでお薬手帳は管理したほうが安心です。

    日本調剤の電子お薬手帳「お薬手帳プラス」とは?

    日本調剤の電子お薬手帳「お薬手帳プラス」は、スマートフォンにアプリをインストールして、会員登録すると処方薬の情報が管理できるほか、アプリにお知らせが届くので薬局で待たずに薬を受け取れる処方せん送信機能や服用時間をアラームで知らせる機能などがついてます。家族全員が本会員になれば、子どものお薬手帳をママ・パパそれぞれのスマートフォンで管理することも可能です。

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    自宅で薬の受け取りができる「オンライン服薬指導」。時短、感染予防対策に「オンライン診療」と共に活用してみて!
    2022年4月から「オンライン診療」と「オンライン服薬指導」が一気通貫で利用できるように 「オンライン診療」は、以前から行われていたのです...

    教えてくれたのは

    北川 完嗣さん|日本調剤株式会社
    薬剤本部薬剤企画部 次長 / 薬剤師
    東北薬科大学 薬学部卒業後、同社へ入社。岩手県内にて調剤薬局の現場に従事した後、神奈川県内の調剤薬局へ異動。管理薬剤師、エリアマネージャー、薬剤部長を歴任し、20214月より現職。現在は、オンライン服薬指導の普及や自社開発のオンライン服薬指導システム「NiCOMS」の管理に従事する。

    取材・構成/麻生珠恵 イラスト/日本調剤のHPより

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