うちの娘はLGBT? 息子はアロマンティックかも?【小学校高学年・性の赤裸々相談室】

高校や小学校の保健室の先生を経て、現在はフリーランスの性教育講師、思春期保健相談士として活動しているにじいろさん。小学校高学年のママたちの打ち明けにくい赤裸々お悩みにお答えいただきました。今回は、性のことや子どものジェンダーについてのお悩みを紹介します。

お悩み⑬うちの子はLGBTなの?

娘は小学6年生ですが、異性には全く興味がなく、女友達に興味津々。LGBTのサインなどはありますか?(Kさん 息子14歳、娘12歳)

どこかで「うちの子がレズビアンだったらどうしよう」という考えがあるのかもしれませんね。子どもがLGBTかどうかを親が見極めようとしなくても大丈夫です。セクシュアリティは本人が決めることですし、はっきりさせる必要はありません。

ただし、もし、子どもが性別違和を感じているなど、何か困りごとがある場合は、考える必要がありますね。

●性別違和を感じている場合

「自分では男の子だと思っているのに、なんでスカートをはかなければならないの?」

「男子トイレや更衣室を使うのがしんどい」など、SOSを出してきた場合、

「困っていることがあったら力になるよ」と子どもに伝える

例えば、親子でLGBTのことを扱うテレビ番組を見ているときなどに、親がトランスジェンダーの人を揶揄するような発言や態度を取ると、子どもは自分に性別違和を感じていても、話し出せなくなってしまいます。逆に「身体と性別が違う人もいるよね」と、フラットな考えを伝えると、もしもの時に話しやすくなることも。子どもは自分の親に話しても大丈夫かどうかを無意識に観察していることがあります。

お悩み⑭息子がアロマンティックかもしれません。

最近新聞で読んだアロマンティックが、息子に当てはまる気がして気になっています。(Yさん 娘13歳、息子11歳)

●アロマンティックとは

・他人に恋愛感情を感じないセクシャリティ。性的欲求を誰かに感じることはある。

・恋愛感情も性的欲求も感じないセクシャリティのことはアセクシャルと言う。

「人は恋愛するもの。したほうがいい」と、考えてしまうこともありますが、それは絶対ではないので、息子さんがアロマンティックだったとしても、気にしなくて大丈夫です。「こうあるべき!」とういう考えがあるから、悩んでしまうものですよね。

付き合っている相手がいる子、恋愛に関心がない子、さまざまな考え方があり、関心の個人差はとても大きいものです。そして、それは実際には本人にしかわかりませんし、本人でもわからないこともあります。なので、我が子を「うちの子は〇〇〇」と、カテゴライズする必要はありません。

しかし、先ほどのLGBTのところでも話したように、もし、子どもが性別違和を感じている等、困りごとがある場合は配慮が必要ですね。

大人は無意識に「こうあるべき!」と考えてしまいがち

高学年になってくると、心身共に成長することもあり、子どものセクシャリティについて意識することがあります。そんな時、子どもの恋愛については「もしかして?」と思うこともあることかもしれません。しかし、にじいろさんの話にもあるように、子どもがどんなセクシュアリティであっても、間違っていることはありません。自分が感じていることを素直に話せるように、普段から風通しのよい親子関係を築いていきたいですね。

記事監修

にじいろ|性教育講師・思春期保健相談士
元保健室の先生であるにじいろさんが性教育を行う対象は子どもだけではなく、保護者や教員など様々。現場の声と知識を活かして、多岐にわたる活動をしている。昨年出版した著書「10代の妊娠」(合同出版)では、10代の子どもの妊娠や出産、中絶など、リアルな性の悩みを紹介し話題となっている。

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取材/本間 綾

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