お悩み相談⑧「子どもは小学6年生女子ですが、裸でリビングをうろうろします」
A.「マナーとして教えてあげた方がいい」
いくら家族であってもプライベートゾーンを見せることは良いことではないし、マナーとしても裸で歩き回ることは注意していきたいですね。
●裸で歩き回る子どもへの声かけ例
「あなたは裸でも平気かもしれないけど、他の家族がちょっとびっくりしてしまうんだ。マナーとしてやめたほうがいいと思うよ」
「身体はあなただけの大切なものだから、自分以外の人に裸を見せるのはあまりよくないよ。もう大人に近づいてきているしね」
子ども以外に親を含め、家族みんなが裸に抵抗がない場合でも、マナーとして直していきたいところです。「自分たちは平気」と家族のみんなは思っても、一般的には嫌だと感じる人もいます。その場合、悪気なく境界線を越えてしまうなんてことも。
裸を見せられる=親しさの証などと勘違いしてしまうこともあるので、「身体は自分だけの大切なもの」「裸を嫌に思う人もいる」ということを教え、意識することが大事です。
お悩み相談⑨「何歳まで親子一緒にお風呂に入っていい?」
日本の文化の影響もあると思うのですが、海外では親子で一緒にお風呂に入るのはあり得ないと言われていることです。そして、厚生労働省は2020年12月に、公衆浴場での混浴制限年齢を、これまでの「10歳以上」から「7歳以上」へ引き下げました。
家庭でも、親のほうから線引きしていくことが必要ですね。子どもが嫌がった時はもちろん、嫌がらなくても一般的には10歳前後、遅くとも第二次性徴が始まったら別々に入ることが望ましいですね。
●今現在お風呂に一緒に入っている場合
「もうシャンプー上手にできるから、一人で入ってみるのはどう?」
「あなたも大人に近づいてきているから、そろそろお風呂に一人で入ってみようか?」
お風呂で話すことがコミュニケーションになっていたり、子どもが「一人で入りたくない」「一人はこわい」などと言うことがあったり、急に別々に入ることは難しいかもしれません。お子さんのペースに合わせて少しずつ一人で入るよう促していきましょう。
また、兄妹・姉弟の異性きょうだいなら上の子に身体の変化が現れたら別々にしていくのがいいですね。
家族であってもある程度の距離を取ることが自立につながる
裸で歩き回ることや、異性のきょうだいや親子がお風呂に入ることなどを当たり前のように思っている家庭も多いですよね。それを家族間が何とも思っていなくても、プライベートゾーンを自分以外の人に見せることや触らせることは良くないこととして、子どもに伝えていくことが大事ということがよくわかりました。にじいろさんが言うように、親が意識をして距離を取ったり、声をかけたりしていくことで、少しずつ改善していくといいですね。
記事監修
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取材/本間 綾