お悩み相談①「アダルト動画のサブスクに登録した形跡を発見!
A.「犯人扱いはしない。白黒つけることがゴールではない」
「こういう動画を観た履歴があったよ」と、普通に話してみてください。それで「知らない」と言っているのであれば「そうか、知らないのね」と受け止めてあげて大丈夫です。ここでは、認めさせることや白黒はっきりつけることが目的ではありません。
しかし、認めるだけではなく「もしかしたら、これからそういう動画を観たり、友達の家とかで目にしたりするかもしれないし、大事なことだから話しておくね」と付け足してあげるようにしましょう。
●アダルト動画を観た時に伝えたい内容
「こういう動画を観たい、知りたいという気持ちは自然なこと」
「アダルト動画は作り話」
「本当の人間に同じことをしたら、体や心を傷つけたり、犯罪につながることもあるから、そういうことも学んでほしいな」
「観た時に気持ちが悪い、怖いと思うこともあるかもしれない」
「18歳未満は観てはいけないことになっている」
説教ではなく、問題点を分かりやすく提示してあげましょう。もし、子どもが本当に観ていたとしても、親に知られたくないと思うのは当然のこと。恥ずかしさもあって、きちんと話を聞こうとしないかもしれません。でもそこは、「あなたが観たから」ではなく、「これから出会うと思うから知っておいて欲しいんだよ」と、逃げずに話すようにしましょう。
そして、アダルト動画を観ることでショックを受けている子もいます。これがきっかけで性に対して嫌悪感を持ってしまう場合もあるので、アダルト=エロだけではないということも知っておきたいですね。
前提として、性に対して興味が出てきて、アダルト動画を観たいと思う気持ち自体は自然なことです。そこを理解し、子どもに話した上で接していくようにしましょう。
お悩み相談②「友達とアダルト動画を観ていた息子。正直に話してくれません」
A.「このチャンスを活かして性の話をしてみて」
こちらも先ほどのアダルト動画の回答と同じように、「観たよ」と認めさせることがゴールではありません。正直に話さないのは、“嘘をついている”わけではなく、“恥ずかしくて隠している”ということです。思春期になったら、親には特に性的なことを知られたくないと感じるもの。親の気持ちとしては、ショックに感じることもありますが、これも成長だと受け止めてあげるといいと思います。そして、これをきっかけに、先ほどの伝えたいことを伝えてあげるようにしましょう。
「お前もやれよ」「みんなでやろうぜ」などという男の子特有のノリやプレッシャーが存在します。もし、今回もそんなノリの中でアダルト動画を観ることになったとして、自分も観たかったならいいのですが、本当は観たくなかったという子も中にはいると思います。
●本当はやりたくなかった時に伝えたいこと
「自分が観たくないなら見なくてもいい」
「無理にみんなに合わせなくてもいい」
これは、アダルト動画視聴に関したことではありません。男の子特有のノリを理解して、上記のようなアドバイスをしてあげると気持ちがラクになる子もいます。
性に対して興味関心が高まるのは当たり前のこと
アダルト動画を見るなど、我が子の「性」と向き合うと、冷静でいられなくなることがありますよね。今回、にじいろさんにお答えいただいた答えを見ていてもわかるように、「子どもの性に対する興味関心を否定しない」「一般論として教える」ことは、とても重要なことと言えます。
記事監修
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取材/本間 綾