Q:娘が肥満気味です。ダイエットすべきでしょうか。
わが家は共働きで、娘は学校が終わったら近所の祖父母の家で過ごしています。孫ひとりなのでかわいさが勝り、毎日チョコレートやスナック菓子など、娘の望むがままに与えているようです。最近、「太ってきたかな?」と気づいた次第です。
子どもの肥満は、見守るだけでよいでしょうか。ダイエットさせるとしたら、どのようなことに気をつけたらよいでしょう。
(K・K さん)
A:体重を維持しつつ2~3年かけて身長を伸ばしていきましょう。
子どもが短期間で体重を落とすのは危険です。大人と違い、脳も体も発達する時期なので、栄養の偏りや不足のある状態にしてはいけません。ですから、今の体重を維持しながら身長を伸ばし、2~3年かけてスマートにしていくのがポイントです。
娘さんは放課後、祖父母の家で過ごし、太ってしまうほどの量のお菓子を食べている。まずはこの食生活を改善することが先決です。
おじいちゃん、おばあちゃんがどうしても多く与えてしまうのであれば、改善したいと相談しましょう。「最近、太ってきたでしょう。孫の健康のために協力してください」とお願いするスタンスで話すのがポイントです。
おやつは、量を決めてそれ以上与えないこと。そして、お母さんもできるだけ早めに夕飯を用意できるようにしておくといいですね。それが難しい場合は、夕方におにぎりやパンなどを「補食」として祖父母から与えてもらい、帰宅後にその分を減らして毎日一定量になるよう食事を調節しましょう。
それから、運動も重要です。祖父母の家から遠回りして帰るなど、歩かせることが手っ取り早いでしょう。水泳などスポーツ教室に通うのもいいですね。
食生活を改善し、適度な運動をさせることで、体重を維持しながら少しずつスマートになっていくと思いますよ。
それから一つ気になったのは、おじいちゃん、おばあちゃんの本当の気持ちです。最初は孫がかわいくて預かることを引き受けたのかもしれません。けれど毎日となると、子どもの元気さについていけず、静かにしてもらうためにお菓子を与えているのかもしれません。
おじいちゃん、おばあちゃんの負担になっているようなら、打開策を考えましょう。例えば、学童に預ける、習い事を増やして預かる時間を短くするなど、方法はいくつかありますよね。祖父母が楽になる方法を相談できるといいですね。
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1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2023年3月号別冊『HugKum』
イラスト/かまたいくよ
構成/天辰陽子