余ったカレールーのアレンジ力が深い! ほんの1片で料理を変えるカレーマジックをリストアップ

中途半端に余った固形のカレールー、どうしていますか? 開封した後、冷蔵庫で保存できるのは3か月ですが、それまでに様々な料理に活用できます。一粒の中にたくさんのスパイスがバランスよく組み合わされたカレールー。そのポテンシャルを引き出すレシピをみていきます。

余ったカレールーで作れるレシピは、覚えておくと役に立ちます。複雑にブレンドされたスパイスの力が発揮され、簡単なのにおいしく仕上がる様は、見事。休日のランチに、お弁当に、食べ応えあるスープなどにも。便利な使い方をみていきましょう。

1かけのカレールーで、できること

1個か2個、余ってしまったカレールー。どんな使い道があるか、考えていきます。

保存方法と期限

開封前のカレールーは、常温で保存できますが、開封した後は密閉して冷蔵庫で保存します。

他の食材へ香り移りしないよう、ラップに包み、フリーザーバッグに入れておくと万全。

開封後は、3か月をめどに使い切ることが必要です。

1かけの重さ

メーカーや商品にもよりますが、1かけのカレールーはおよそ20gです。もう一度カレーライスに仕上げれば、大人向けに軽く盛った1皿分といったところ。お子さん向けになら、1皿分に十分です。

ところが、少量のカレーライスを作るのは、逆に大変です。そんな時には、市販のうどん出汁1人分に、もう1人分のお水を足し、具材を柔らかく煮ます。そこへ、カレールー1個を溶かすと、2皿分の、お蕎麦屋さん風カレーライスができます。これは、ごく簡単なアレンジの例です。

カレー以外へのアレンジ

スパイスがバランスよく配合されたのがルーですから、カレー以外のアレンジにも広く使えます。

別のソースにちょい足しすると、バランスのよいカレー風味ソースに仕上がります。スープや煮込み料理なら、たった1かけでも十分存在感を発揮するため、味付け次第で2〜4人分くらいの量に。または下味用の調味料として使うと、まるで魔法の調味料のような効果。

ここからは、実際に調理する工程をみながら、アレンジの方法をみていきましょう。

カレーソース

プレーン味のハンバーグやコロッケを、各自の好みでカレー味にできちゃうソースがこちら。お皿の上で味変できるので、お好みに合わせられて便利ですよ。

味は、トマトケチャップの酸味で爽やかな印象。固めの仕上がりにして、お弁当のおかずに添えてあげても喜ばれます。活用の場面が広いソースです。

材料

カレールー 1かけ(20gくらい)
濃い口ソース 大さじ1
ケチャップ 小さじ1
水 50ml

作り方

【1】カレールーを包丁で刻みます。

カレールーを刻むのは、それほど固くないので簡単です。ザクザクした感触。
カレールーを刻むのは、それほど固くないので簡単です。ザクザクした感触。

【2】フライパンに材料をすべて入れ、混ぜながら加熱します。

最初はカレールーを溶かしながら。溶けた後は、焦げ付かないように底から混ぜ、水分を飛ばしながら、固さを調節してください。

焦げないよう、気をつけます。お好みの固さになったら火を止めて。
焦げないよう、気をつけます。お好みの固さになったら火を止めて。

カレーサンド

お子さんに大人気の、ホットサンドに仕上げていきます。小さく切ると、ちょっとしたおつまみにも。材料が少ないのに、満足度が高い一皿が出来上がります。休日のランチに作れば、みんな大満足。

材料

カレールー 1個(20g)
水 130g
じゃがいも 1個
ピザ用チーズ 1枚
パセリ 1房
食パン 2枚

作り方

【1】じゃがいもを、皮ごと4つにカットして、沸騰したお湯で茹でてください。

【2】茹で上がったら、皮をむいて粗めにマッシュします。

【3】お鍋に分量の水を入れて、沸かします。一旦火を止めて、カレールーを溶かしてください。

お湯溶きカレーを作ります。
お湯溶きカレーを作ります。

【4】【2】のじゃがいもと混ぜます。

具は、じゃがいもオンリー。
具は、じゃがいもオンリー。

再び加熱して、混ぜているとトロミが出てきます。ここで、火を止めてください。

【5】チーズと、刻んだパセリと共に、パンで挟み、ホットサンドメーカーなどで焼き上げます。

スープカレー

洋風スープの素と合わせれば、1かけで野菜スープが2人分出来上がります。根菜の甘みが優しく、カレーライスより、ほっこり温まる味に仕上がります。

材料

(2人分)

鶏もも肉 180g
新玉ねぎ 小2個(250g〜300g)
じゃがいも 小2個
カレールー 1個
洋風スープの素 1個
オリーブオイル 大さじ1
水 1カップ

塩 小さじ1/4
こしょう 少々

パセリ少々

作り方

【1】新玉ねぎは串切り、じゃがいもは皮をむき、半分にカットしてください。鶏肉に塩、こしょうを揉み込んでおきます。

【2】鍋にすべての材料を入れて、15分ほど煮込みます。

【3】器に盛り付け、パセリを添えます。

【下味冷凍】タンドリーチキンの味付けに

下味冷凍とも相性の良い、カレールー。この味をご自分の手で再現するなら、何種類のスパイスを用意しなければいけないのでしょうか?

たった1かけのカレールーを使って、タンドリーチキンに仕上げるまでの工程を詳しくみていきます。しかも、下味冷凍のおかげで驚くほど味が染みているので、まるで魔法。

材料

鶏もも肉 1枚
ヨーグルト(無糖) 大さじ3
カレールー 1個
しょうが 1かけ

作り方

【1】鶏もも肉は1口大にカットし、カレールーは包丁で刻みます。しょうがをすりおろしてください。

【2】フリーザーバッグに、ヨーグルト、刻んだカレールー、しょうがを入れてよく混ぜ合わせます。その後、鶏もも肉を入れて全体に絡めてください。

封をして、よく揉み込んでください。
封をして、よく揉み込んでください。

【3】空気を抜いて封をし、冷凍庫で3時間以上冷やせば冷凍完了です。

保存期限

冷凍後は、3週間をめどにお召し上がりください。

解凍と調理

【1】冷凍庫から取り出し、フリーザーバッグをハサミで切り開き、中から具材を取り出します。

凍ったまま、調理開始です。
凍ったまま、調理開始です。

【2】フライパンに入れて、水大さじ3(分量外)を加えます。

【3】フタをして弱火で15分ほど加熱し、最後に水気がなくなるまで加熱して仕上げます。

焦げていないか、時々揺らしながらチェックして。
焦げていないか、時々揺らしながらチェックして。

中心部までしっかりと火が通るように気をつけます。蒸し焼きにすると、焦げにくいです。

カレールーのもつポテンシャル

1片のカレールーを、別の料理に仕上げて味わう方法を詳しくみてきました。余ったまま使い切れないのはもったいないですから、ぜひ試してみてください。カレールーのもつポテンシャルの高さに、あらためて驚くことでしょう。もしかすると、カレーライスを作る時には、わざと1かけ残すくらい、使える技になるかもしれません。この記事を参考に、いろいろアレンジを楽しんでみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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