疲れやすいのは、鉄分不測のサインかも
育児や仕事、家のあれこれに追われ、夕方には疲れてぐったり……。
子育てママによくあるシーンですよね。筆者も子どもを出産してから常にそんな状態なのですが、2年前の夏はその疲れが特にひどい時期がありました。
寝て起きてもだるさが抜けず、徒歩10分ほどのスーパーまで歩くのもやっと。そして頻繁に動悸にも悩まされていました。心臓でも悪いのかも……と心配になり、循環器内科で心電図をとってもらいましたが、異常なし。「自律神経の乱れかもしれません」と言われ漢方を処方してもらいましたが、いまいち良くならずにモヤモヤと過ごしていました。
息子が「貧血」を指摘されて……
そんな頃、息子がアレルギーのために血液検査をしたところ、貧血を指摘されました。
病院で鉄剤を処方してもらい飲み始めたのですが、息子には副作用がかなり強め。鉄剤によっては吐き気や胃痛、下痢などの胃腸障害が起こるのはよくあることらしいのですが、学校で何度もお腹が痛くなってしまうため、医師と相談しサプリに切り替えて経過を見ることになりました。
さっそく子どもでも飲めるサプリを購入。一緒に私も飲み始めてみたら、自分の体調がだんだん良くなってきたんです。血液検査をしていないため正確なところが分からないのですが、息子と同じく鉄分が不足していたのかもしれません。
1日に必要な鉄分の量は?
厚生労働省の鉄の食事摂取基準によると、女性は1日に6.5㎎、月経のある女性は10.5㎎の鉄分を摂取することが推奨されています。ちなみに、授乳中のママは9㎎、妊娠中は、妊娠初期で9㎎、中・後期では16㎎も必要! 意識しないと難しい量ですよね。
鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類あり
息子が貧血ということは、私の料理には鉄分が足りないのでしょう。サプリだけでなく、食事でも鉄分を意識するようになりました。
「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の違い
鉄分には、レバーや赤肉、赤身の魚などに含まれる「ヘム鉄」と、野菜や卵、牛乳などに含まれる「非ヘム鉄」があります。2つの違いは体内での吸収率。厚生労働省のe-ヘルスネットによると、「非ヘム鉄」と比べ「ヘム鉄」の方が、吸収率が良いとのこと。
また、「ヘム鉄」の方が、胃腸障害を起こしにくいといわれています。医療機関における保険診療で処方してもらえる経口鉄剤は「非ヘム鉄」が多く、胃腸障害が起きやすいようです。
鉄分は、一緒に動物性たんぱく質やビタミンCを一緒に摂ると、吸収しやすくなるのだそう。我が家でも、レバニラ炒めや、カツオの刺身に野菜を乗せたものなど、ヘム鉄+ビタミンCが摂れるメニューを意識して作っています。
リアルにリピート!飲みやすさで選んだ鉄分入り食品
その後、息子の貧血は改善しましたが、日々の食事に気を遣いつつ、鉄分が足りていないと感じるときはサプリや鉄分入り食品の力を借りています。
個人的には錠剤タイプのいわゆるサプリメントよりも、鉄分入り食品の方が摂りやすく気に入っています。ここでは、実際にリピートしているアイテムをご紹介します!
ファンケル「親子de鉄分」
子どもも飲めるものがこちら。ファンケルの「親子de鉄分」です。プルーン味のチュアブルで、ラムネのように噛んで食べられるので助かっています。1粒あたり鉄は5.0mg入っているようです。
鉄の吸収を助けるビタミンCや、キシリトールも配合されています。1粒で5㎎の鉄分を摂取できるので、子どもは1日1粒に。
UHA味覚糖「グミサプリ」
こちらは、大人用。デヴィ夫人が出演されているCMが印象的なUHA味覚糖の「グミサプリ」です。このグミ、普通のお菓子と間違えるくらいのおいしいさなんです。(おいしくても1日2粒までなので注意!)
1粒に鉄分11㎎を高配合で、しっかり鉄分を摂りたいときにおすすめです。こちらの商品は、乳幼児・小児は摂取を避けるようにと記載されています。子どもが手の届かないところに保管してくださいね。
北辰フーズ「JELLY&ME ブラッドオレンジ」
こちらは、北辰フーズがロート製薬と共同で開発した鉄分入りのゼリー。ブラッドオレンジ味で、冷蔵庫で冷やすとさらにおいしく食べられます。生理中のデザートにもピッタリ!
メーカーによると、日本人女性は1日の鉄分摂取推奨量10.5㎎に対し、平均摂取量は7.5㎎となっているそう。このゼリー1つで、不足分の3.0㎎の鉄分を摂取できます。
鉄分は摂りすぎても危険! 気になる方は医師に相談を
妊娠・出産をしたり、生理があったりと、女性は鉄分が不足しがち。疲れやすい、イライラ感、めまいなど……、子育て中にありがちな症状も、もしかして貧血が隠れているかもしれません。忙しくて自分のことを後回しにしがちなママも、気になるときは医師に相談していただきたいなと思います。
ただ、鉄分は摂りすぎると鉄過剰症となるため注意が必要です。サプリを飲む場合は用法用量を守り、基礎疾患のある方は、主治医にご相談くださいね。
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