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石川は魅力がいっぱい!有名なものをチェック
本州のほぼ中央の日本海側に位置する石川県。県庁所在地である金沢には、東京から北陸新幹線に乗って約2時間30分で到着します。また大阪や名古屋からも、特急や東海道新幹線でアクセスできます。
そんな石川の有名なものをチェックしていきましょう。
石川の自然と景色
まずは石川の美しい自然や景色について見ていきましょう。石川を訪れたのなら、ぜひ行きたい観光名所なども盛りだくさんです。
金沢の城下町
金沢は、江戸時代に加賀藩が治めていた場所です。「加賀百万石」という言葉は、加賀藩が所有している土地で生産された米の量を表したものです。
加賀藩は徳川幕府に次いで、全国の藩の中でも飛びぬけて広い地域を治め、強大な勢力をもっていました。金沢は、そんな加賀百万石の歴史と文化が根付いた地です。
さらに太平洋戦争でも大きな戦災を免れ、大きな地震のような災害に遭ったことがないことから、風情ある城下町がいまも残っています。
兼六園
兼六園(けんろくえん)は、石川県金沢市にある日本庭園です。水戸の偕楽園・岡山の後楽園とあわせて日本三名園といわれており、国の特別名勝に指定されています。
ここは加賀の歴代の藩主が作ってきた場所で、四季折々の美しさを楽しめます。金沢の観光名所として、まず最初に名前が挙がる場所のひとつです。
能登半島
石川には、日本海に向いて細長く飛び出したような半島があります。これが能登半島で、石川の12の市町と富山の1つの市からなっています。そんな能登半島は、ぐるりとレンタカーやバイクで一周するのにも人気の場所です。
能登半島の先端にある珠洲岬(すずみさき)は、日本三大パワースポットともいわれる場所で、自然界の強いエネルギーを感じられます。また珠洲岬には青の洞窟があり、透き通って神秘的に青く輝く海を臨むことができます。
義経の舟隠し
源義経が舟を隠したと言い伝えられるのが「源義経の舟隠し」です。石川県羽咋郡志賀町にある、断崖絶壁の入り江です。
海から細い入り江ができており、外から気づかれにくい場にあるため、源義経が奥州に逃れるときに48隻もの船を隠したとされているのです。美しい海と迫力満点の絶壁は、一度は見てみるべき価値のある絶景スポットです。
産業と特産品~石川が誇る名産品
次に、石川の特産品や名産品について見てみましょう。
農産物
石川は朝晩の気温差が大きく、肥沃な加賀平野の土地があることから、米づくりが盛んです。米の生産額は、石川県の農畜産物の生産額のおよそ半分を占めています。「コシヒカリ」のほか、能登で作られた「能登ひかり」「ゆめみづほ」などのブランドがあります。
また石川が全国に誇るのが、金沢で伝えられている加賀野菜です。さつまいも・加賀レンコン・たけのこ・加賀太きゅうりなど、15品目が加賀野菜として認定されていて、ブランドシールを貼って出荷されています。
そのほか「加賀梨」と呼ばれる梨や、「宝石に最も近い果実」とうたわれる最高級ブドウのルビーロマン、能登の特産品の柿などがあります。
加賀れんこん
加賀蓮根は、主に金沢市北部の小坂地区と河北潟において、じっくりと手間をかけて耕された粘土質の土壌で育ちます。
食べられる時期は毎年8月中旬から5月中旬まで。一般的な蓮根にくらべて、肉質がきめ細かく、もちもちとした粘り気が特徴です。
海産物
日本海に面している石川では、漁業も忘れてはいけない存在です。とくに石川の漁業生産額の3割を占めているのがスルメイカ・ヤリイカ・アオリイカなどのイカ類です。
さらに石川の甘エビも有名です。甘エビは能登半島沖の深い海底に生息しており、底引き網などの手法で漁獲されています。冬なら石川のぶり・ズワイガニ・コウバコガニも有名です。
能登するめいか
石川県能登で漁獲されたするめいかを急速凍結しました。お刺身や煮物等様々な用途で使えます。
産業
石川では、かつて繊維工業が盛んに行われてきました。しかし今では、機械メーカーのような機械工業が主要産業になっています。
また県の面積の7割は森林であることから、林業も行われています。ここで生産された木材は住宅・家具・紙などになるほか、しいたけ・なめこなどのキノコ類の生産にも活用されています。
ご当地グルメ~石川の味覚を堪能しよう
旅行で行くなら絶対チェックしておきたい、現地ならではのご当地グルメ。石川にはどんなものがあるのでしょうか?
海の幸
海の幸が豊富な石川では、新鮮な魚介類を使ったご当地グルメも豊富です。とくに能登半島で食べたいのが能登丼です。奧能登で作られた米と魚介、野菜などの地元産食材にこだわって作られています。
さらに能登ふぐ・牡蛎・のどぐろなどもあります。
石川県産・地物 一夜干し
能登に古くから伝わる魚醤油のいしりを使用して仕上げました。いしりには旨味成分といわれる遊離アミノ酸が豊富に含まれています。
また海藻成分からなる特殊な吸水シートで加工することにより、魚に含まれる不要な水分だけを取り除き、必要な水分はそのまま閉じ込めますので、焼あげたときのもちっとした食感が特徴です。
山の幸
石川県外ではほとんど流通していないといわれるのが、能登牛です。黒毛和牛で肉質が優れていて、幻の和牛ともいわれています。
また金沢のご当地グルメとしてよく知られているのが、金沢カレーと金沢おでんです。金沢カレーは濃厚でドロっとしたルーに、揚げたカツをのせて上からソースをかけ、さらに千切りキャベツも添えた一品です。金沢おでんは、加賀野菜をはじめとした金沢にゆかりのある具材を使ったおでんです。
またケチャップで味付けしたバターライスの上に、薄焼き卵と白身魚のフライをのせて、ケチャップとタルタルソースをかけた「ハントンライス」も金沢の名物です。
このほか石川県小松市で続く「小松うどん」、北陸地方だけで展開しているラーメンチェーンの「8番らーめん」なども石川県民自慢の味です。
金沢カレー
金沢独自の伝説のレシピと味を再現した商品。辛さよりもコクと旨味に重点を置いており、ご飯との相性が抜群。地元で愛されるソウルフードを手軽に楽しめます。
スイーツ
石川はスイーツだって魅力的です。例えば名物である金箔ソフトは、ソフトクリームに金箔をのせたもので、金箔グルメの火付け役ともいわれています。
またきんつばも金沢の銘菓のひとつ。和菓子から洋菓子まで、石川からは人気のスイーツが数多く生まれています。
中田屋 きんつば
艶やかでふっくらとした大納言小豆を厳選。うっすら薄焼きの皮としっとり一体化する餡の炊き具合、さらりとした甘さを引き立てる塩加減、『きんつば』は簡素な菓子ながら中田屋の技のすべてが凝縮されています。
石川の銘菓やお土産
石川に旅行に行ったときは、お土産に地元の銘菓を購入したいものです。そんな石川ならではのグルメには、きんつば・あんころ餅・烏骨鶏かすていらなどがあります。
また鮭・鯛・鯖などの魚を使った押し寿司を柿の葉で包んだ「柿の葉寿司」は、石川県の代表グルメのひとつです。これらのグルメについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
伝統と文化~石川独自の文化活動
次は、石川で古くから続く伝統文化に注目してみましょう。
金沢の金箔
金沢は金箔が有名で、国内で生産される金箔のほとんどは金沢で作られています。
加賀藩では金箔をふんだんに使った豪華な仏壇や仏具を持つようにすすめたことや、粘り強く繊細な作業を続ける職人気質があったことなどが関係しているといわれています。
加賀友禅
加賀友禅は、金沢周辺で作られている着物のことです。落ち着いた草花模様を中心とした、絵画調の柄が特徴です。経済産業大臣指定伝統的工芸品として、現在も金沢で制作され販売されています。
金沢漆器・輪島塗
金沢周辺で作られている金沢漆器も、加賀藩の影響を受けて作られていたものです。
漆で絵模様を描いて、金や銀の粉で仕上げた蒔絵(まきえ)の技術を使って、華やかに仕上げられます。また石川県輪島市特産の地の粉を使って作られる漆器、輪島塗も有名です。
スポーツやアクティビティ
石川で楽しめるスポーツやアクティビティには、何があるのでしょうか?
冬のスポーツやアクティビティ
ウィンタースポーツなら、やっぱりスキーやスノーボードです。能登半島にある七尾コロサスキー場、白山市の白山一里野温泉スキー場、白山セイモアスキー場などが有名です。
夏のスポーツやアクティビティ
夏は海での海水浴やSUP、ウィンドサーフィン、カヤックなどが人気です。富士山、立山にならぶ日本三霊山のひとつ「白山」でのトレッキングや登山もおすすめです。
石川出身の署名人・有名人
石川出身の有名人をご紹介しましょう。
松井秀喜
元プロ野球選手の松井秀喜は、石川県能美郡根上町(現在の能見市)出身です。小学生のときに野球を始め、金沢にある名門、星稜高校に進学。卒業後は巨人に入団し、2002年にはメジャーリーグに挑戦し、ニューヨーク・ヤンキースで7年間活躍しました。
浜辺美波
女優の浜辺美波も石川県出身です。2011年に東宝シンデレラオーディションで受賞したことをきっかけに芸能界入りしました。
ダンディ坂野
お笑い芸人のダンディ坂野は、石川県加賀市出身です。地元の高校を卒業し、上京して芸人を目指しました。「Get’s!!(ゲッツ)」の決まり文句は、若い人々の間で流行し人気を博しました。
自然・文化・グルメが揃う街
日本海に面した豊かな自然と、加賀百万石の歴史が息づく石川は、おいしいグルメも伝統文化もある場所です。
石川の玄関口となる金沢以外にも、見どころがたくさんあります。石川にお出かけの際には、これらの情報をぜひチェックしてみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部