食べきれなかったシフォンケーキは、冷凍しておけば長期保存ができます。保存後も味を落とさず食べるためには、早めに判断しておいしさを保つことが大切です。正しい手順をチェックしてください。
また、自宅で焼いたシフォンケーキは、すぐに型から外さずに寝かせることで味が馴染みます。
上手に保存しながら、おいしく食べる方法をご確認ください。
シフォンケーキの保存方法
保存料が入らない手作りのシフォンケーキは、高温多湿の環境に長時間置くことはできません。生クリームやフルーツなどでデコレーションしてあればなおさらです。傷ませない、上手な保存方法を確認します。
常温での保存方法
生地を焼いただけの状態なら常温で保存して、次の日までに食べきるのが基本です。害虫やホコリを避けるため、ラップなどで覆ってください。
保存期限は24時間が目安です。
夏場は野菜室へ
冷蔵庫での保存は生地が乾燥することから、基本的には適していません。ですが、夏場の高温期は、冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのが安全です。目安として、20℃以上になる時は冷蔵保存がおすすめです。
・冷蔵での保存方法
冷蔵保存は次の手順です。
【1】生クリームなどのデコレーションをできる限り取り除き、ラップで全体を包みます。
【2】さらに、フリーザーバッグなどの袋に入れて野菜室に保存します。むき出しのままでは乾燥が進み、庫内で他の食材からのニオイ移りもあるので、二重に包むことがポイントに。
【3】食べる際には冷たいまま口にしますが、ひんやりとしておいしくいただけます。
またはお好みで、冷蔵庫から出して1時間程度、常温に馴染ませることで、より口当たりがよくなります。
冷凍庫での保存方法
シフォンケーキは冷凍で保存しても、ふんわり感は消えません。味を落とさない冷凍方法と解凍方法をご覧ください。
・冷凍保存の方法
【1】デコレーションした生クリームやフルーツがある場合は、外してください。
【2】しっかり密閉できるように、包みやすい大きさにカットします。切断面は平らに、大きくとるのがポイント。これなら取り出す際も、ワンカットずつ取り出せるので便利です。
【3】一度カットしてしまうと形が崩れやすいため、素早く次の工程へ進んでください。ラップでピッタリと個装し、さらにフリーザーバッグに入れて冷凍します。
・解凍方法
ふわふわの生地が特徴のシフォンケーキですが、上手な解凍ができれば、再度おいしく食べられるようになります。コツは、ゆっくりと時間をかけること。
【1】冷凍庫から冷蔵庫に移し、6時間ほど自然解凍すると、柔らかくなります。
【2】その後常温に置いて、1時間程度馴染ませてからお召し上がりください。
また、電子レンジの解凍機能を使う場合は10秒ずつ加熱し、様子をみながら進めてください。ただし、均一に解凍するのは難しく、パサつく場合も。おいしさを重視するなら、時間はかかりますが自然解凍をおすすめします。
シフォンケーキの賞味期限と容器について
シフォンケーキの賞味期限についてまとめました。
手作りケーキの賞味期限
焼成されたスポンジケーキは、常温で次の日までに食べてください。冷蔵保存なら2〜3日程度が保存の目安です。
生クリームやフルーツが添えられたものは傷みが早まりますから、デコレーションは食べる直前に施します。その後は必ず冷蔵で保存して、翌日までに食べきります。
冷凍保存なら1か月程度は保存ができますが、おいしさが保たれるのは2週間程度です。できるだけ早めにお召し上がりください。
容器の選び方
シフォンケーキを長持ちさせたい場合は、あらかじめ小サイズのカップで焼き上げると保存しやすく、便利です。
薄手のカップなら2枚重ねてもよいし、しっかりとした厚手のカップも販売されています。型が生地を支える役目にもなるので、空気をたっぷり含んだ状態を保ちやすいメリットも。プレゼント用に持ち運びやすくなる点でも嬉しいですよね。
マフィンケースカップ
シフォンケーキの生地は、焼き上がると上に伸びますが、ドーム型のフタならピッチリ閉めることもできます。プレゼントにもおすすめ。
シフォンケーキの前日準備と、おいしく食べるためのヒント
ここまでは、食べきれなかったシフォンケーキの保存方法についてみてきました。ここからは、自家製のシフォンケーキを焼く際の流れと、焼成後の保存方法についてご覧ください。
シフォンケーキを前日に焼く理由
シフォンケーキを型から外す際、焼き立てでは生地の中に含まれる蒸気の重さで潰れてしまうため、熱を冷ましてから外します。
焼き上がり後は、型に入れたまますぐにひっくり返し、少なくとも4時間は放置します。その後、半日〜1日経つと生地がしっとりとし、口当たりが良くなります。このことから、シフォンケーキは前日に焼くことでおいしさが味わえます。
前日に焼いたケーキの保存方法
オーブンから出した生地はひっくり返した状態で熱を冷まします。この後は、上を向けても潰れません。型のままラップや袋に包んで次の日まで保存してください。一晩寝かすことで、型抜きもしやすくなりますよ。
冷蔵する場合も、型のまま密閉し、丸ごと冷蔵庫の野菜室で保存します。
正しく保存して、早めに食べる心がけを
シフォンケーキのおいしさを落とさない保存方法についてみてきました。
常温で早めに食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。また、焼いた後のシフォンケーキは、軽く覆いをかけて常温で保存してください。高温多湿の時期だけは冷蔵庫の野菜室へ入れます。おいしさを保てる保存方法を守り、また、傷まないように気をつけながら、早めにお召し上がりください。
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構成・文・写真(一部をのぞく)/もぱ(京都メディアライン)