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「砂糖なしおやつ」は子どもにもピッタリ
自然豊かな神奈川県・葉山の古民家に暮らし、発酵食を育てる暮らしを楽しんでいる、薬膳・発酵料理家の山田奈美さん。中医学や薬膳理論について学んでいく過程で、砂糖は体を冷やし、血のめぐりや胃の働きを悪くしたり、むくみやすくする作用があることに気づきました。
「以前は冷え性がひどいうえ、胃がもたれやすく、疲れやすかったのですが、砂糖をやめてみたところ、体は軽く、疲れにくくなりました。しかも、砂糖をやめたことで、素材そのものの味がちゃんと分かるし、甘さ控えめで、子どものおやつにもピッタリです」
砂糖を3つの甘味にかえるだけ。魚焼きグリルで簡単に焼けるレシピも満載!
砂糖なしでも甘くて満足度の高いおやつは作れないだろうか? と考えた山田さんが、十数年試行錯誤してたどりついたのが、はちみつとみりんと甘酒を代用すること。「自然な甘みで血糖値を急激にアップさせないので、体にもやさしいんです」
また、クッキーやパウンドケーキ、マフィンなどを焼くときは、魚焼きグリル(両面焼き)も活用しているそう。
「庫内がコンパクトなので温度上昇が早く、あっという間に170度Cまで上がり、焼成時間がオーブンの2/3ぐらいで焼き上がります。火が近いので表面がパリッと焼き上がりますよ」
はちみつとバナナの甘みで大満足!米粉のバナナパウンドケーキ
米粉の生地にバナナを加えると、時間が経っても、しっとりモチモチ感が保てます。バナナの甘みが加わるので、はちみつの量も少なくてすむのがうれしいところ。山田さんは、砂糖の代わりにフルーツやドライフルーツもよく使います。デーツにイチジク、レーズン、干し柿など、乾燥した果実は甘みも旨みも凝縮されて濃厚なので、おやつの味を奥深いものにしてくれます。著書の中では、このバナナパウンドケーキ以外にもキャロットケーキや砂糖なしアイシングをかけたウィークエンドシトロンなど、米粉を使ったケーキのレシピがたくさん紹介されています。
材料(17×8cmのパウンド型1台)
バナナ…2本(約150g)
豆乳…60g
はちみつ…10g
米油…30g
A 米粉…120g
塩…ひとつまみ
シナモンパウダー…少々
ベーキングパウダー…小さじ1
重曹…小さじ1/2
レモン汁…20g(レモン汁はAに入りません)
作り方
- バナナは縦1/2本分をさらに縦半分に切る。残りの1本半はざく切り(手でちぎっても)にしてボウルに入れる。
- 1のボウルに豆乳、はちみつ、米油を入れて、ハンドミキサーでバナナがなめらかになって全体がとろりとするまでよく混ぜる。
- 2にAを順番に入れ、ヘラで艶が出るまでしっかり混ぜる。
- レモン汁を加えて手早く混ぜ合わせ、オーブンシートを敷いた型に流し入れる。バナナの薄切りをのせて、180℃に予熱したオーブンで20〜25分焼く。
『砂糖なしおやつ』は大人も子どもも大満足のおいしさ
今回記事で紹介した「米粉のバナナパウンドケーキ」だけでなく、著書では40種類ものレシピが掲載されています。どれも子どもも大人も大満足できるおいしさです。
子どものおやつにたくさんのレパートリーをためしてくださいね。
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著書をチェック
血糖値を急激に上げない甘みの選び方から、米粉を使ったクッキーやケーキ、15分で簡単に作れるものまで、おいしくて満足できるおやつを40レシピ収録。クリームたっぷりのいちごのショートケーキ、型なしで簡単にできる米粉のクッキーやタルト、15 分でできるチョコレートアイス、ふわふわ発酵ドーナツ etc…どれも砂糖なしとは思えないおいしさ! いつもの砂糖を 3 つの甘味にかえるだけ。混ぜて焼くだけ、かためるだけ。初心者でも簡単におうちで作れるレシピ集です。
著者紹介
写真/福井裕子 スタイリング/木村遥 構成/大石裕美