「時短」かつ「パラパラ」に米を炊くにはフライパン調理に限る!非常時にも役立つ「ワンパン調理」は習得して損なし【はじめての親子クッキングにおすすめ】

ご飯は炊飯器で炊くというご家庭が多いと思いますが、鍋やフライパンでも簡単に炊くことができます。お子さんとはじめての調理に挑戦するなら、フライパンでお米を炊く方法を教えてあげてはいかがでしょうか。

災害時などでは、電気が使えないと炊飯器すら使うことが出来ません。非常事態にも卓上コンロとガスボンベさえあれば調理ができるという知識は必要です。災害時クッキングとしても、いまから試しておけば親子間での食育につながるはずです。

ワンパン(=フライパン1つ)から、お子様とのクッキングをはじめてみませんか?

フライパンで炊く:白飯

まず、「なぜ、炊飯器でもなく鍋でもなく、フライパンで炊くのか?」ということを説明します!それには、3つのポイントがあります。

1つ目は、『時短』です。炊飯器の通常モードで白米を炊く場合は、45分~60分ほど。早炊きモードにしても25~45分程度はかかります(※メーカーや機種により異なります)。その点、フライパンで炊くご飯は蒸らし時間を入れても20分もかかりません。

2つ目は、『パラリと炊ける』こと。たとえば炊飯器の早炊きモードで炊いた時に水分が多くお米がべチャッとなってしまった経験はありませんか? フライパンで炊く場合は、最後に強火で水分を飛ばすため好みの硬さに調整可能です。

3つ目は、『おなじみの道具』という点が大きいです。いまは、調理にお鍋よりもフライパンを使うご家庭も多く、いつもの道具でお米が炊けることが分かれば災害時にも慌てずに活用することができるはずです。(パラパラにも、ふんわりにも炊けるんです!)。

では、さっそく基本の白米をフライパンで炊く工程を写真と共に詳しく解説します。

材料(2合分)

無洗米…2合分
水…360ml

 道具/卓上コンロ、ガスボンベ、フライパン(フタ付き)

作り方

  1. お米をフライパンに入れ、水を注いで30分以上浸水させる。
  2. ①にフタをし、強火で沸騰するまで加熱したら弱火にして5分炊く。再度、強火にして30~60秒炊く(この際、パチパチとした音がしたら底が焦げているサインなので30秒待たずに火を消す)。
  3. 10分ほど蒸らしたらフタを開けてでき上り!

十文字に切込みを入れ、ほぐして召し上がれ。

フライパンで作る:炊き込みチキンライス

次に、パラリと炊き上がるフライパンの特徴を利用して「チキンライス」を炊いてみましょう。

最近では、親子丼用など細かくカットした鶏肉がスーパーの店頭に並んでいますので包丁を使わずに作ることができます。鶏肉はカンピロバクターなど食中毒の原因になりやすい食肉ですので、お子様との親子クッキングにはカット済みの鶏肉を選ぶのも手。特に、これから蒸し暑くなる季節には家庭内で食中毒を起こさない方法の1つです。同様に、冷凍ベジタブルミックスなどを使えば切る必要もなく簡単に彩りを添えてくれます。手軽に野菜をプラスすることもできますので常備しておくと便利です。

材料(米2合分)

白米(無洗米)…2合
トマトジュース…360ml
鶏もも肉(カット済み)…200g
ミックスベジタブル…100g
ブイヨン(顆粒)…小さじ1
塩、こしょう…各適量
バター(あれば)…大さじ1 ※炊き立てに混ぜ合わせると美味しい。

市販のトマトジュースとミックスベジタブルを使用。
鶏肉は親子丼用など細かくカットしているものを選ぶと包丁いらずです。

作り方

  1. お米をフライパンに入れ、水360mlを注いで30分以上浸水させたらザルに上げて水を切る。フライパンに米を戻してトマトジュースを注いで全体を混ぜる。
  2. 鶏肉とミックスベジタブルを加え、ブイヨンを入れて軽く混ぜ合わせたらフタをして強火にかける。
  3. 沸騰したら中火にして10分加熱し、一度フタを開けて全体を混ぜ合わせたら弱火にして10分炊く。最後、30~60秒ほど強火にしてから火を止める(パチパチする音が聞こえたら30秒待たずに火を消すこと)。10分ほど蒸らしたらフタを開け、塩とこしょうで調味する(熱いうちにバターを混ぜるとコクと風味が増すのでおすすめです)。
    スクランブルエッグを上にのせ、ケチャップをかければ簡単オムライスもできますよ♪

使い慣れた調理器具での料理経験は非常時に役立つ

いかがでしたか?

いつも使っているフライパンで簡単にご飯が炊けると親子共に自信がつきます。災害時は不安になることも多いので緊急時だけでなく、日常的にワンパン調理に親しんでみてくださいね。

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記事監修

川越光笑(かわごえあきえ)|管理栄養士・たべごとライター
出版社で編集を経験後、独立。食を通した環境問題、農業などに関心が高くフリー編集者兼ライターとして活動中。著者本に日本の食文化を守るべく企画した「おにぎり」(グラフィック社)がある。NHKやラジオ番組J-Waveロハスモーニングなど多数のメディアに出演し、全国のおにぎり文化を語る。両親を病気で亡くしたことをきっかけに、“人は、食べるもので体がつくられている”ということを改めて実感。食の大切さに目覚め、管理栄養士を目指すべく大学へ進学。2023年春、国家試験に合格し、管理栄養士となる。

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