お城や宮殿に泊まる経験も!子連れ旅行におすすめのポーランドの巡り方、訪れてほしいスポットを紹介

ぬいぐるみ

自然が豊かでのんびりスローペースな旅ができるポーランド。プレスツアーで訪れたスポットの中から、子どもと楽しみたいおすすめスポットやアクティビティを紹介します。

親子で夢中!ヴロツワフで小人探し

美しい水の都「ヴロツワフ」

ポーランド西部にあるヴロツワフは、“ポーランドのヴェニス”ともたとえられる美しい水の都。街を流れるオドラ川には100以上の橋がかかり、美しい風景にうっとりします。

ヴロツワフの小人の妖精
足元にかわいい小人の妖精の銅像が!

そんなヴロツワフで、親子で楽しみたいのが、小人探し。街のいたるところに小人の妖精の銅像があるんです。

ヴロツワフ
目線が低い子どものほうが見つけやすいかも!?

もともとは反共産主義運動のシンボルとして壁面などに描かれていたものですが、今はレストランやショップなどがスポンサーとなって集客目的で設置。その数はどんどん増えており、すでに1000体以上とも。小人マップもあり、観光ついでに探し回るのが楽しいアトラクションになっています。

ジオパークで美しい自然を体感

Sudecka Zagroda Edukacyjna
ジオパークについて学べる施設「Sudecka Zagroda Edukacyjna」もある

ヴロツワフから100km前後の場所にあるドルヌィ・シロンスク県の広い範囲には、古代の火山活動を証明する岩や丘があり、「ランド・オブ・エクスティンクト・ヴォルケーノス (死火山の大地)」として、2024年にジオパークに登録されました。ジオパークとは、地球科学的意義のある自然や大地を保護や教育に役立てる活動のこと。ポーランドでは珍しく山があり、豊かな自然に囲まれた地域です。

Villa Greta
自然の中で過ごせる「Villa Greta」。レストランや宿泊施設がある

森林浴やハイキングで、親子でリフレッシュするのに最適なエリア。ローカルフードを使ったレストランなどで、自然の恵みも堪能できます。

まるで美術館!ウッチでグラフティ巡り

ピアニストのアルトゥール・ルビンシュタインの壁画
ウッチ出身の有名人、ピアニストのアルトゥール・ルビンシュタインの壁画

ポーランド中央部に位置するウッチは、19世紀には繊維工業で栄え、“ポーランドのマンチェスター”とも呼ばれた工業都市。観光都市としても洗練されており、とくに目を引くのが、壁画(ミューラル)の多さ。街をあげて多くのアーティストに壁画を描いてもらっています。

集合住宅の中庭を飾っている壁画。特注の磁器タイルの上に描かれているファンタジーの世界!
集合住宅の中庭を飾っている壁画。特注の磁器タイルの上に描かれているファンタジーの世界!

カラフルな壁画や彫像がそこかしこにあり、ミュージアムのよう。かわいい絵やおしゃれな絵、ちょっと不思議な絵など、あちこちで出くわすので楽しいです。

ピオトルコフスカ通りにあるピアニストのアルトゥール・ルビンシュタインの銅像

メインストリートのピオトルコフスカ通りには銅像も多く、撮影スポットとしても人気です。

マヌファクトゥーラ
日本の赤レンガ倉庫風「マヌファクトゥーラ」

ウッチの街は第2次世界大戦の被害を受けていないので古い建物も多く残っており、1997年まで現役で使われていたレンガ造りの旧紡績工場は「マヌファクトゥーラ」と呼ばれるポーランド最大級の商業施設になっています。ショップやレストラン、ホテルなどがあり、ファミリーに人気のスポットです。

距離が近い!ホワイトタイガーとホワイトライオンに会える動物園

ホワイトタイガー
ホワイトタイガー。水槽越しでも迫力満点!

ウッチ近郊の街、ボリセフにはボリセフ動物園もあります。ここはホワイトタイガーとホワイトライオンの両方が飼育されている世界的にも珍しい私設の動物園。26ヘクタールの面積に、130種類以上、数千匹の動物が暮らしています。2023年にはヨーロッパで初めてのトラ用のスイミングプールができ、エサやりの様子を見ることができます。

ホワイトライオン
ホワイトライオンもガラスを隔ててすぐ目の前に!

ライオンは20時間くらい寝ているそうなので、起きている姿が見られたらラッキー!?

鳥のエサやり
鳥のエサやり体験は子どもにとっていい経験に

400匹以上の鳥がいる園舎もでき、エサやり体験はかわいい小鳥に癒やされます。ほかに20匹以上のワニがいる池も迫力があります。ちなみにワニのエサやりは1週間に1度だというから、なんとも省エネですね。海外の動物園は、日本とは暮らしている動物も違うので、子どもの好奇心を刺激します。

気分はプリンセス!?お城や宮殿に泊まる

ホテル・パレス・ウォムニツァ
宮殿ホテル「ホテル・パレス・ウォムニツァ」の客室。タイプは部屋ごとに違う

ポーランド南西部には古城や宮殿が多く、見学はもちろん、宿泊できるところもたくさんあります。しかも価格も他国に比べてリーズナブルで、日によっては1万円程度で泊まれることも。「お城や宮殿に泊まる」という非日常な体験は子どもも大人もワクワクすること間違いなし!

クションシュ城

クションシュ城
内部は見学ができる「クションシュ城」

クションシュ城は、かつてナチス・ドイツの司令部があった城で、当時の財宝がどこかにあるかも?とウワサされています。ちょっと夢がありますね。城の内部は見学が可能。かつて使用人が使っていた建物が、ホテルとして改装され、宿泊できるようになっています。

パレス・ウォムニツァ

ホテル・パレス・ウォムニツァ
古い本館はミュージアムになっており、当時の雰囲気が再現されている

チェコとの国境近くにある街、イェレニャ・グラ周辺は、かつてリネン産業で栄え、貴族や富裕な人の邸宅をホテルにしたマナーハウスが多くあります。「パレス・ウォムニツァ」もその一つ。子連れやペット連れもウェルカム。敷地内には教会やミュージアムもあります。

パレス・パコシュフ

ホテルパレス・パコシュフ
門からの道も長い「ホテルパレス・パコシュフ」

このエリア初の5つ星ホテル「パレス・パコシュフ」は、1725年にできた建物です。朝食会場には川が流れていて優雅そのもの!内部は使いやすいように改装され、快適に滞在できます。

ほかにはないユニークな魅力にあふれたポーランド。親子で特別な時間を過ごしたい人におすすめです。

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取材・文/古屋江美子、取材協力/ポーランド政府観光局LOTポーランド航空

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