気持ちを文にする練習にも。子どもオリジナルの手紙を大切な人へ送ってみませんか?【キッズマナー講師が書き方指南】

子どもの長い長い夏休みに、最近あまり出さなくなった「手紙」を書いてみてはいかがでしょう。
祖父母や親せきの方への夏の挨拶や、帰省のお礼やそのときの思い出を子ども直筆の手紙にして送ったら、受け取った方はとても喜んでくれるはずです。今回は子どもがはじめての手紙にチャレンジする際に心がけることと親のサポートをお伝えします。

大切な人へ夏のご挨拶をするときに

最近はスマホを使いこなすおじいちゃんやおばあちゃんも増えてきたので、写真や動画を送って子ども(孫)の成長を伝えることもリアルタイムで伝えられるようになりましたが、夏休みなど時間のあるときだからこそ、大切な人へ手紙を送ってはいかがでしょうか。

気持ちを文章や絵で表現してみよう

手紙の良いところは、何と言っても相手を想う気持ちが文字や絵をはじめ独自の方法で表現できること、そして相手が実際に手に取り目に見て感じることができる形で相手に届くことです。

文字が書ける子はメッセージを書いてみましょう

LINEではスタンプ一つ押せば“元気?”“いいね”などこちらの気持ちに合わせたメッセージが相手に伝わります。手紙は、そのスタンプ一つで済む内容を言葉に変えて気持ちを伝えます。

“元気?⇒最近、暑いですね。おじいちゃんげんきですか?”

“いいね⇒この間送ってくれたお菓子が美味しかったです。ありがとう”

気持ちを文章にする練習にもなります。「何を書いていいか分からない」というときは「この間おじいちゃんのところで遊んだ時、何が楽しかった?」「おばあちゃんと一緒に食べたご飯で美味しかったのは何だったっけ」と一緒に振り返りながら伝えたいことを見付けていくと書きやすいと思います。季節の挨拶や、文頭の決まりを伝えることも大切ですが、まずは“お手紙は楽しい”“自分の気持ちを言葉にできる”その気持ちを育ててあげたいですね。

絵が得意な子は絵で気持ちを伝えましょう

文章でなくても、相手を想う気持ちを絵で伝えることもできます。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に遊んでいる絵や似顔絵を描くだけで“元気かな”“会いたいよ”ということが伝わります。子どもたちが描いた絵を写真に撮って画像で送ることも出来ますが、線の力強さや、色味を直接感じることができるのがお手紙の良いところですね。何より自分のために描いてくれた、ということがより実感できると思います。

 

小さな子はノリやスタンプをペタペタ…でも素敵な手紙に

文字が書けない、絵も描けないお子さんにも何かチャレンジさせてあげたいという場合は、パパママが下準備をしたものをお子さんに手伝ってもらうのはどうでしょうか。

例えば紙をちぎることができるお子さんなら、折り紙をちぎってノリを付けて模様にしてみることもいいですね。その際パパやママは手伝いすぎず、お子さんの貼りたいように貼っていくのが良いでしょう。また、インクを指につけてスタンプのようにはがきを色付けしてみるのもオリジナルのメッセージになります。受け取った方は“こんな色味が好きなのね”と感じてくれそうです。

実際に出してみましょう

便箋と封筒を使ったお手紙もいいですが、一番手軽に取り掛かれるのはハガキでのお手紙ではないでしょうか。封書よりも安いお値段で出すことができます。裏一面を自由に生かし、子どもたちの表現力を生かしてみませんか。
料金計算(はがき) – 日本郵便 (japanpost.jp)

表の宛先は大人が最初に書いている所を見せてあげるといいですよ。「ここは相手の名前を書くところ」「ここには〇〇ちゃんのお住所を書くのよ」というように伝えながら書くと少しずつ覚えられます。文字が書けるようになったら自分で書いてみるといいでしょう。

今は季節の花やキャラクターが描かれ、シールになっている可愛い切手もたくさんあります。郵便局へ見に行くのも楽しいですよ。

ハガキが完成したら、一緒にポストへ出しに行きましょう。お手紙を入れるところが2つあることや、ハガキを入れた時のドキドキや嬉しさを子どもにも感じてもらいたいですね。

お手紙を書く時間が、相手を想う優しい時間となりますように。

 

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赤名 麻由子

シニアマナーOJTインストラクター|キッズマナーインストラクター
一般社団法人マナーOJTインストラクター協会所属。資格取得後、保育園やカルチャーセンターにて子どもたちにマナーを伝える活動を行っている。二児の母

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