食べごろのアボカドの見分け方
「なかなか食べごろが分かりにくい」という方もいるようですが、購入時の熟し方で食べごろと保存の仕方が異なります。まずは美味しいタイミングをチェックしながら、賢い保存法を学んでいきましょう。
食べごろのアボカドの色
皮の色合いが、やや黒っぽく変色してきます。触った時に少し柔らかいけれども弾力がある状態が食べごろの目安です。
ヘタと皮の状態
買う時は、ヘタがきちんとついているものを選びましょう。ヘタがないものは、中が劣化していることも。皮の状態は、凸凹が少ないもので、ハリとツヤがあるものが良品です。
アボカドの上手な保存方法
【1】未熟なアボカドは常温保存が◎
皮が緑色のうちは、まだ中も硬くて未熟。未熟の状態では、えぐみがあり味もイマイチ。購入した後に、常温で追熟する必要があります。
常温保存のポイント
完全に熟すまでは常温で保存します。追熟で常温保存する時に大切なのは、ズバリ温度! 一般的には、20度前後がよいとされています。それ以上になると傷みやすくなるので気をつけましょう。風通しのよい日の当たらない場所へ置いておくのが重要です。リンゴなどのエチレンガスを発生させる果物とポリ袋へ入れておくと、より早く追熟することができます。
室内が暑すぎる場合は、このまま冷蔵庫へ入れて追熟させましょう!
【2】食べごろのアボカドは冷蔵庫で保存
熟したアボカドは、冷蔵庫で保存することもできます。
冷蔵保存のポイント
アボカドはデリケートなので、5度以下の場所では低温障害を起こすことも。そのため、冷気に直接当たるのを極力避けてあげる必要があります。まるごと保存したい場合は、ポリ袋に入れてあげましょう。
熟したアボカドをまるごと冷蔵保存する場合、期間の目安は3~4日です。
【3】切ったアボカドを冷蔵保存するコツ
切り口にレモン汁をかけてすぐにラップで密閉すること。アボカドは空気に触れると、メラニン色素が生成されて茶色っぽく変色してしまいます。そのため、空気になるべく触れさせないようにしましょう。半分だけ切って、もう片方を冷蔵保存したい場合は、種をつけたまま保存するのがベスト。種があることで、空気に触れる面積を減らすことができるからです。
レモン汁がない場合は、市販のレモン果汁で代用も可能。もしくは、酢やオリーブオイルなどで周りをコーティングしてあげれば酸化抑制になります。
カットした場合の冷蔵保存期間は2~3日です。
アボカドは冷凍保存もできる!
ゴツゴツした皮に覆われたアボカドは、さすがに冷凍保存は難しい? いえ、実は冷凍保存もできちゃうスグレモノなのです。まるごとアボカドを冷凍保存する場合は、未熟なものではなく熟したものを冷凍すること。
▼関連記事はこちら
撮影・文/川越光笑(たべものライター・発酵食スペシャリスト)
アボカドにおすすめの保存容器
アボカドをぴったり入れて保存できる容器もあります。デザインもキュートなおすすめ品をご紹介します。
アスプルンド JOIE 伸びる保存コンテナ ストレッチポッド
伸び縮みするシリコンが付いたアボカド専用保存容器。ラップ要らずで繰り返し使えるため経済的です。
アボカドで作るお手軽レシピ
いろいろな保存法を知っていれば、食べごろを自分で調整することも。未熟なものを買ってきて自分で追熟すれば、一番美味しいタイミングで食べられますね。安い時に多めに買って、まるごと冷凍して常備するのもおすすめです!
ここからは、そんなアボカドを使って作れるレシピをご紹介します。
【1】アボカドとトマトの冷やし中華
トマトの酸味とアボカドのクリーミーさがピッタリマッチ! 栄養のある具をのせて、ごまだれ味で。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
中華麺 3玉
ちりめんじゃこ 大さじ2
白ごま 大さじ2
【A】
トマト 1個
アボカド 1個
かにかまぼこ 6本
【B】
中華スープの素 小さじ1/2
水 1/2カップ
練りごま 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
酢 大さじ1
砂糖 大さじ1
◆作り方
【1】フライパンでちりめんじゃこと白ごまをカリカリに空炒りする。
【2】【A】はそれぞれ一口大に切る。
【3】中華麺をゆでて水で洗い、【2】と【1】 をのせ、混ぜ合わせた【B】をかける。
教えてくれたのは
祐成二葉さん
祐成陽子クッキングアートセミナーのメイン講師。男の子のママで、子育ての日常をつづったブログも人気。
『ベビーブック』2011年8月号
【2】アボカドとバナナのサラダ
意外な取り合わせ?ですが、どちらもねっとりとした食感で相性がいいんです。甘みのあるバナナと油分の多いアボカドなので、レモン汁を合わせるとさっぱり。
◆材料
(大人1人+子ども2人分)
アボカド 1/2個
バナナ 1本
レモン汁 小さじ1
塩 少々
※写真の分量は、すべて子ども1人分の目安です。
◆作り方
【1】アボカドはひと口大に切ってボウルに入れ、軽く塩をふる。
【2】バナナは厚さ5mmの輪切りにし、レモン汁と共にボウルに加えてざっと和える。
教えてくれたのは
松見早枝子さん
料理研究家。ビューティレシピスト。美と健康をテーマに、栄養バランスに優れたおいしいレシピを提案。雑誌、テレビ、講演会、料理教室など幅広く活躍している。美食家でレストランオーナーの夫、息子と3人暮らし。
『めばえ』2016年10月号
【3】温野菜のアボカドディップ
いろんな野菜との相性を試してみたい!味付けは塩と少しのレモンと牛乳だけ。野菜の味をシンプルに味わえるアボカドディップ、おススメです。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
ブロッコリー 1/2株
さつまいも 1/3本
アボカド 1/2個
レモン汁 小さじ1
牛乳 大さじ1
塩 少々
◆作り方
【1】ブロッコリーは小房に分け、さつまいもは1cmの輪切りにする。鍋にさつまいもを入れ、水をたっぷり注いで火にかけ、やわらかくゆでる。途中でブロッコリーを加えて1~2分ゆでる。
【2】アボカドは皮と種を除いてつぶし、レモン汁を混ぜ、牛乳と塩を加えて混ぜる。【1】の野菜に添える。
教えてくれたのは
コウケンテツさん
料理研究家である母・李映林さんのアシスタント後、独立。韓国料理を中心に、素材の味を生かしたヘルシーなメニューが人気。一男一女の父。
『ベビーブック』2013年8月号
あなたにはこちらもおすすめ
構成/HugKum編集部