目次
ステップ1. 家計簿をつけて無駄な支出を明確にする
まずは、節約できるポイントを明確にするために、家計簿をつけましょう。たとえば、複数のサブスクリプションに加入していている場合、ほとんど利用していないサービスに毎月課金しているかもしれません。
家計簿をつけるのが面倒な方には、家計簿アプリ「Zaim」や「マネーフォワード ME」をおすすめします。家計簿アプリを利用すれば、銀行口座と連携するだけで資産状況が一目でわかります。支出に関しては、レシートを撮影するだけで、自動でカテゴリー分けされるので便利です。
仮に1ヶ月の無駄な支出が3万円あれば、これを見直すことで年間36万円もの投資資金を確保できます。
このように、家計簿アプリで毎月の支出状況を可視化し、無駄な支出を見つけることが投資資金を捻出するためのファーストステップです。
ステップ2. 固定費を見直して投資資金を貯める
固定費を見直せば、生活水準を落とさなくても大幅な節約が期待できます。ここでは、固定費の見直しポイントについて解説します。
電気・ガスの料金プランを見直す
2016年4月から電力自由化、2017年4月からはガス自由化がスタートしました。大手の固定プランを使っている場合、競合他社に乗り換えるだけで、電気代やガス代が安くなる可能性があります。
たとえば「楽天でんき」に乗り換えれば、月額料金が最大で12.1%安くなります。標準的な4人世帯の場合、年間で2万円以上の節約が可能です。
契約中のプランより安くなりそうであれば、乗り換えを検討しましょう。
参考:楽天でんき
格安SIMに乗り換える
スマホの月額料金は、大手キャリアプランから格安SIMに乗り換えるだけで、3,000〜5,000円抑えられる可能性があります。
ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアの月額料金は7,000円以上かかるのが一般的です。楽天モバイルの最強プランに乗り換えれば、データ容量無制限でも月額3,000円程度に抑えられます。
毎月の通信費が高いと感じているなら、格安SIMへの乗り換えを検討しましょう。
不要なサブスクリプションを解約する
利用頻度が少ないサブスクリプションサービスを解約するだけで、月に1,000〜3,000円の節約が期待できます。
家計簿アプリでサブスクの利用状況を洗い出すことで、無料お試し期間が終わったのに解約し忘れたサービスや最近ほとんど利用していないサービスが見つかります。
利用頻度の低いサブスクは、解約して投資資金に回しましょう。
保険を見直す
複数の保険に加入している場合や割高な保険料を支払っている場合は、保険を見直すことで大幅な節約が期待できます。
FPに相談し、現在のライフスタイルに合った保険への切り替えや解約を行いましょう。定期的に保険の見直しを行うことで、無駄な支出の削減が可能です。
更新時に家賃の交渉をする
賃貸物件の家賃は退去するまで、ずっと一定だと思っていませんか? 実は、入居後も家賃の交渉は可能です。
周辺の家賃相場が下がっている場合や長期入居者である場合など、交渉次第で家賃を下げてもらえるケースがあります。タイミングとしては、キリのいい更新時の交渉がおすすめです。
もし、家賃が月5,000円安くなれば、年間6万円の節約になります。更新時には、相場を確認して交渉のチャンスを逃さないようにしましょう。
ステップ3. 変動費を見直して投資資金を貯める
変動費の場合、毎月決まった額を節約できるわけではありませんが、節約術を実践することで投資資金を貯められます。ここでは、できるだけストレスなく実践できる変動費の節約術をご紹介します。
水筒を持参してドリンク代を節約する
毎日、自動販売機やカフェを利用している場合は、水筒を持参することでドリンク代を節約できます。
平日に毎日カフェで500円のコーヒーを飲む習慣がある場合、1ヶ月あたり20日×500円=10,000円の出費です。これを水筒に切り替えれば、1日あたり数十円の出費で済むので、年間で10万円以上の節約になります。
外出時には水筒を持参する習慣をつけて、ドリンク代を節約しましょう。
ついで買いを控える(買うものをメモしておく)
買い物をしていると、安いものやお得な情報を見つけて「ついで買い」してしまうことはありませんか?
店頭では「⚪️点以上お買い上げで⚪️%OFF」ネットでは「⚪️円以上で送料無料!」など、ついで買いを誘発するマーケティングが行われています。
事前に買うものをメモしておき、必要なものだけカートに入れたら、すぐに会計を済ませましょう。「まとめ買いしないと損」ではなく「不要なものまで買ったら損」と思うことで、無駄な出費を防げます。
外食や飲み会の回数を減らす
外食は手軽で便利ですが、自炊と比べると割高です。とくに飲み会の場合、1回で3,000円以上の出費になるので、回数を減らすだけで大幅な節約になります。
過度な制限はストレスになるので、外食は月に⚪️回まで、気分が乗らない飲み会は断るなど、ルールを決めて無理のない範囲で節約しましょう。
ステップ4. 小遣い稼ぎで投資資金を貯める
節約だけでは、投資に回せる金額に限界があります。投資資金を集めるには稼ぐことも必要です。ここでは、特別なスキルがなくてもかんたんに投資資金を集められる方法をご紹介します。
フリマアプリや買取専門店で不用品を売る
自宅にある使わなくなった物をそのまま放置しておくのはもったいないです。不用品は、フリマアプリや買取専門店で売却し、投資資金にしましょう。
フリマアプリでは、使いかけのコスメやブランドの紙袋など、一見価値がなさそうなものでも意外と需要があります。販売履歴をリサーチして、売れそうなものはすべて出品しましょう。
利用者が多い「メルカリ」や「ラクマ」を利用すれば、買い手が見つかりやすいです。
ポイ活でポイントを貯める
日常生活でポイントを貯める「ポイ活」を活用することで、無理なく投資資金を増やせます。
おすすめは「楽天ポイント」と「Vポイント」のポイ活です。楽天ポイントを貯めれば、楽天証券でポイント投資ができ、Vポイントを貯めれば、SBI証券でポイント投資ができます。
楽天ポイントとVポイントは、貯めたポイントをそのまま投資資金として利用できるので便利です。
スキマ時間に副業する
スキマ時間を活用して副業すれば、プライベートの時間を削らなくても小遣い稼ぎが可能です。
たとえば、スマホアプリの「タイミー」や「クラウドワークス」を利用すれば、アンケートやデータ入力などスキマ時間で稼げる仕事が見つかります。
仕事やプライベートに支障がないスキマ時間をうまく利用して、投資資金を貯めましょう。
節約・小遣い稼ぎで貯めたお金で新NISAをはじめよう
●今まで投資資金を貯められずに悩んでいた方も、今回ご紹介した節約術や副業を実践すれば、確実にお金を貯められるようになります。
●これから投資を始めるなら、利益が非課税になる新NISAがおすすめです。
工夫して捻出したお金を資産運用することで、さらにお金を増やしましょう。
こちらの記事もおすすめ
記事執筆
独立系ファイナンシャルプランナー(FP)として執筆業を中心に活動中。2児の父親でもあり、家計や資産形成に関する執筆が得意。また、マンションの売買も経験しており、実体験に基づいたライティングを強みとしている。各種金融メディアでの執筆・監修業のほか、自身のメディアとして「もにゅら親子の節約ブログ」「もにゅらのクリプト部屋」を運営中。