闇バイトに子どもを巻き込まないために。「短時間で高収入」「かんたんに稼げる」家庭で確認しておきたい危険ワード

未成年の闇バイト問題が依然として問題視されています。子どもを闇バイトから守るために、ここではまず闇バイトの基本的な内容を解説します。その上で、闇バイトに巻き込まれないために、家庭でできる具体的な対策について見ていきましょう。日頃のコミュニケーションのポイントやアルバイト先の確認方法など、具体的に実践しやすい対策を紹介します。

闇バイトとは?

闇バイトとは、一般的なアルバイトとは異なり、法律に違反する犯罪行為で報酬を得ることです。

このような闇バイトの募集は、主にSNSを通じて行われています。「簡単な作業で高収入」「短時間で稼げる」といった魅力的な言葉で若者を誘い込み、実際には特殊詐欺の受け子や強盗などの犯罪に関わらせる手口です。

闇バイトには、まだ十分な判断力が備わっていない未成年者も巻き込まれています。実際に中学生が闇バイトに参加して、詐欺未遂容疑で逮捕された事件もありました。

総務省の調査によると、13~19歳の86.9%はスマートフォンでインターネットを利用しています。加えて利用目的で最も多いのはSNSです。

子どもにとってインターネットやSNSが身近なものであることから、闇バイトに注意しなければいけません。

参考:総務省|令和6年通信利用動向調査の結果

子どもが闇バイトに巻き込まれないために

一度でも闇バイトに関わると、犯罪歴が付く上、組織からなかなか抜け出せなくなる恐れもあります。子どもがこのような事態に陥らないよう、家庭ではどのような対策ができるのでしょうか?

ここでは子どもがそうと知らずに闇バイトに巻き込まれないために、できることを紹介します。

子どもとコミュニケーションをとる

子どもが闇バイトに巻き込まれることを防ぐためには、日頃から親子でコミュニケーションを取ることが重要です。

例えば子どもがアルバイトを始める際は、どこで働くのか、どのような目的で働くのかを確認しましょう。勤務先や仕事内容を把握することで、アルバイト先が安全かそうでないかを見分けやすくなります。

また普段の会話の中で、SNSの適切な使い方について話し合うことも大切です。闇バイトの多くはSNSを通じて募集されているため、子どもがリスクを理解しておく必要があります。

加えてニュースで報じられる闇バイトの事件に触れれば、犯罪に巻き込まれる危険性を具体的に伝えられます。

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会話を通して考える力を養う

日常会話を通して子どもが考える力を育めるよう促すことも、闇バイトに巻き込まれないようにするためのポイントです。

単に答えを教えるのではなく、自分で考えさせる問いかけをしましょう。「今これをしたら、後でどんなことが起こると思う?」といった質問を投げかけることで、行動の先にどのような結果があるかを予測しやすくなります。

また言葉の裏を読むことの大切さも伝えましょう。「簡単に稼げる」「誰でもできる」といった言葉の裏に隠された真実を子どもが見抜けるようになれば、闇バイトの募集を見かけたとしても冷静に判断できるようになります。

多様な経験の機会をつくる

多様な経験の機会も、子どもが闇バイトに巻き込まれにくくするための対策として有効です。

例えばアルバイトの経験があれば、仕事内容と時給のつり合いが取れているか判断できます。闇バイトの募集を見ても「短時間で高収入」という条件に「何かおかしい」と気付けるでしょう。

子どもが自ら考える力を養うためにも、多様な経験は重要です。

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アルバイト先をチェックする

子どもが「アルバイトをしたい」と希望したときには、アルバイト先をチェックしましょう。普通のアルバイトと勘違いして闇バイトへ応募するリスクを回避できます。

まずは子どもがどこで求人を見つけたのかを確認しましょう。信頼できる求人サイトや店舗での掲示であれば安心できますが、SNSや匿名掲示板での募集は要注意です。

またアルバイトを募集している企業が信頼できるかも調べます。会社の所在地や事業内容が明確でない場合は闇バイトかもしれません。

加えて、勤務条件や給与体系が明確に記載されているか、契約書も確認しましょう。

グレーなアルバイトには応募しない

少しでも怪しいと感じるアルバイトには応募しないことも、闇バイトから子どもの身を守るための対策の一つです。

一般の求人サイトに掲載されていた求人に応募したところ、実は闇バイトだったというケースもあります。信頼できるサイトの求人でも、仕事内容が曖昧だったり、相場と比べて高い時給が提示されていたりする場合は注意が必要です。

子どもの闇バイトへの加担は家庭から防ごう

闇バイトから子どもを守るためには、家庭での日頃の取り組みが重要です。普段から親子でコミュニケーションを取り、子どもが自分で考える力を育みましょう。

また子どもが多様な経験を積めば、一般的なアルバイトと闇バイトの違いを見抜く判断力が身につきます。子どもがアルバイトを始めるときに親がチェックし、不審に感じる場合は応募させないこともポイントです。

このような家庭での取り組みで、子どもが知らないうちに闇バイトへ加担するのを防ぎましょう。

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構成・文/HugKum編集部

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