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この夏、家族旅行に「行く」が多数派!
まず、「今年の夏、宿泊を伴う家族旅行を計画しているか」を聞いてみると、半数以上が「行く予定」と答えました。多くの家庭が夏の旅行を楽しみにしている様子がうかがえます。

一方で、「いいえ」と答えたのは20%、「未定」は22%という結果に。旅行をするかどうか、検討中の家庭も多くあることがわかります。
どこに行く? 人気旅行先ランキング、トップは「近畿地方」!
では、旅行を計画している家庭は、どの地域を目的地に選んでいるのでしょうか。
アンケートで聞いてみると、1位「近畿地方」、2位「関東地方」、3位「中部地方」という結果となり、海外は少なめという結果に。

今回の調査では、海外旅行よりも「国内旅行」を選ぶ家庭が圧倒的に多いことがわかりました。子連れというハードルの高さや、物価高や円安の影響もあり、気軽に楽しめる国内旅行に人気が集まっているようです。
「2泊3日」が人気! 家族で過ごすちょうどいい旅行期間
旅行の期間については「2泊3日」がもっとも人気で、わずかな差で「1泊2日」が続く結果となりました。準備やスケジュールの調整のしやすさから、比較的短めの日数が選ばれているようです。

「2泊3日」は移動や観光にほどよい余裕があり、家族全員が疲れすぎずに楽しめる一方で、「1泊2日」は週末を利用するなど日程の調整がしやすく、気軽に出かけられる点が魅力的です。
家族の予定や子どもの年齢に合わせて、無理なく楽しめる日程が選ばれていました。
計画は“前もって予定を立てる派”が多数! 家族旅行は早めに準備が安心?
では、どのくらい前から家族旅行の予定を立てているのでしょうか。
「通常、家族旅行の計画はどのくらい前から立てますか?」という質問に対して、「半年〜2、3か月前」の回答が多数を占めました。次に多いのは「1か月前」で、思いたってすぐではなく、しっかり準備をする人が多いことがわかります。

子ども連れの旅行は、宿泊先や食事の選択肢、混雑を避ける工夫など、考えることが多いもの…。早めの計画で、安心して旅を楽しめるよう準備しているのかもしれません。
予算は「5〜10万円」が最多! リアルな旅のコスト感とは
家族旅行の1世帯あたりの旅行予算を聞いてみると、もっとも多かった回答は「5万〜10万円」、次に「10万〜20万円」が続く結果となりました。

旅行は交通費や宿泊費のほかにも、観光施設の入場料やお土産代など出費がかさみがちです。子どもの年齢や家族構成によっても異なりますが、およそ6割の家庭が10万円以内を目安に予算を立てていることがわかります。
重視するのは「食事」「子ども向け」「自然」──旅先選びの3大条件
では、多くの家庭はどんなポイントを重視して旅先を選んでいるのでしょうか。
アンケートの結果では、「食事がおいしいこと」「子ども向けのアクティビティやサービスが充実していること」「自然や景色が美しいこと」の3つが多く挙がりました。

特に「食事」は、親子ともに大きな楽しみのひとつのようです。さらに、子どもが楽しめる体験型の施設や、自然とふれあえる場所も、多くの家族が重視しているポイントです。思い出に残る美しい景色や体験は、子どもの心にも深く刻まれるのかもしれません。
「旅は心の栄養」──子どもとの旅行に込められた親の思い
アンケートでは、子連れ旅行の意義について自由回答も寄せられました。そこには、親御さんからの「旅に込める願い」が感じられるコメントが数多く見られました。
- ・見慣れない光景や非現実的な体験をすることができる空間で、子どもの心の成長を見届けることができる機会だと思います。(女性/兵庫県)
- ・日常ではできない経験、子どもとの思い出作りができる時間だと考えています。(男性/京都府)
- ・実際に行ってみることで、肌で感じるものや学べることもあると思う。(女性/東京都)
- ・普段とは違う場所で、その土地の景色、食べ物などが楽しめる。(無回答/新潟県)
- ・リフレッシュにもなるし、子どもたちと楽しい思い出が作れる大事な時間です。(女性/兵庫県)
多くの保護者が、「旅行=単なるレジャー」ではなく、子どもの成長のきっかけや、家族の絆を深める大切な時間として捉えていることがよくわかります。旅の中で得た体験や感動が、子どもたちの将来にもつながっていくのかもしれません。
旅先で育む、親子のコミュニケーション
今回のアンケートから、家族旅行が「非日常の楽しみ」であるだけでなく、「子どもと心を通わせる大切な時間」として大事にされていることが伝わってきました。旅先の選び方や重視するポイントからも、子どもの成長や家族の「今」を大切にしたいという、あたたかなまなざしが見えてきます。
ただ出かけるだけではなく、家族でともに過ごし、日常とは違う経験を共有することも旅の醍醐味です。そして、親御さんの子どもとの思い出を心に残したいという思いが、家族旅行をより一層かけがえのないものにしているかもしれません。
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構成・文/牧野 未衣菜


