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三つ子でも性格はバラバラ! 三者三様のキャラクターを“他己紹介”
――みなさんは三つ子の兄弟として多方面で活躍されていますが、それぞれのキャラクターを教えてください。
嘉人:長男の綾人は、(末っ子の)僕からすれば圧倒的なお兄ちゃんです。次男の颯人もお兄ちゃんなんですが、綾人はいざというときの決断力があるので頼っちゃいますね。
颯人:綾人は3人のなかでいちばん社交的です。このお仕事をしているといろんな方と出会う機会が多いので、綾人の社交性に助けられています。

嘉人:ただ、よくも悪くも周りのことを気にせず行動するので、ぶっ飛んだ発想が生まれることもあれば、逆に“やめて~!”と思うこともあるんです(笑)。
綾人:その自覚はあります(笑)。でもだからこそ、間違った部分は2人が指摘してくれますし、支えてくれるのでいつも助けられています。
――では次男の颯人さんの紹介をお願いします。
嘉人:颯人はいちばん真面目でストイックです。方向性を曲げずに突き進んでくれるので、3人の行く道を正してくれる存在ですね。
これまで、曲を出したり、パフォーマンスをしたり、テレビに出たりする中で、最終的に僕たちがやりたいことをブレさせずに“3人はこうあるべき”と示してきたのが颯人なんです。しっかりしていますね。

綾人:ただ、ちょっと変わり者で、理解ができない発言をすることも多いんです。なによりも、僕たちがこの活動を始めたTikTokをやろうと言い出したのも颯人なんです。
嘉人:最初に聞いたときは“何を言っているんだ”って思いました(笑)。
――大正解でしたね(笑)! では三男の嘉人さんの紹介もお願いします。
綾人:いちばん落ち着いていて、大人っぽいのが嘉人ですね。なのに愛されキャラなんです。おっとりしているんですが、兄2人を見ているから、末っ子気質もあるんですよ。
颯人:兄から学んでいるからか、失敗も少ないですし、全部いいとこ取りをしているんです。そこは賢いですね。
嘉人:失敗している姿を見たら学びますからね(笑)。
――ザ・末っ子ですね。三つ子だからほぼ同時に生まれているのに、不思議です(笑)。
颯人:あとは、パフォーマンスにSNS、服装などにもものすごくこだわるんです。たまに“これくらいいいだろう”と思って違うベルトをしたら「ダメ! 3人でそろえないと」とダメ出ししてきたりと、ものすごくこだわる僕たちのプロデューサーです。
嘉人:自覚はあります(笑)。内面的な部分は2人がやってくれるので、僕は外見をちゃんと見ようと思っていて。

――プライベートでのこだわりも強いですか?
綾人:ごはんもこだわっているよね。
嘉人:たしかに。スーパーで買ってきたお弁当も、わざわざ自分でアレンジし直して食べたりしています。
――お二人は普通に食べますか?
綾人・颯人:普通に食べます!
颯人:なので、嘉人がお弁当を再調理し始めたときは、“今日もやっているな”って思いながら見ています(笑)。
顔がそっくりだからこそ、意識して違った個性になっていったのかも
――三つ子でも、こんなにも性格が違うんですね。
嘉人:全く違いますね。顔がそっくりだからこそ、個性を出したい気持ちが強い気がします。
颯人:自分の特徴とは何だろうと考えることも多いよね。知らずに役割分担もできています。
綾人:あと僕から見ると、嘉人がいちばん顔がいいんですよ!
颯人:そうなんです!

――成分はほとんど同じなのに…!
颯人:これが見慣れると全く違うんです! 嘉人がいちばんモテるんですよね。
嘉人:“みんな同じでしょ”って言われるんですけどね(笑)。
颯人:よく見ると、長男から三男にかけて、どんどん顔が男らしくなっていくんです。次男の僕が中性的で、綾人がかわいらしくて、嘉人はちょっと男らしいんです。なので、嘉人は僕の理想の顔です(笑)。
三つ子ならでは!? 見分けをつけやすくするために母が決めた“担当カラー”
――たしかに、よくよく見ると違いが分かってきました。
颯人:昔から、母や周りが見分けをつけるために僕たちの担当カラーを決めていたんですが、綾人が赤、僕が青、嘉人が緑なんです。なので例えば僕が赤色を着ると、「綾人くん」って声をかけられていて(笑)。それくらい、周りから見たら似ているんでしょうけどね。

――となると、洋服を買うときに困りませんか?
嘉人:めっちゃ困ります! 形もいいし、自分に似合っているのに、“赤か~”って思ったり(笑)。
綾人:そういうときは、赤が担当カラーの僕にその洋服の写真を送ってきて「似合いそう!」って教えてくれることもあります。
颯人:なので最近、写真集や撮影などで、自分の担当カラー以外の衣装を着たときはすごく新鮮でした!
「バク転ってカッコいい」6歳で三人同時に始めた男子新体操
――みなさんは6歳の頃から新体操を始めていますが、どのような経緯だったのでしょうか。
颯人:当時、野球やサッカーなどの見学にも行っていたんですが、ある日男子新体操の特集を、たまたま3人で一緒にテレビで見ていたときに“カッコいい!”って思ったんです。次の日には3人で新体操教室に行って始めていました。
――3人同時にビビっと来たんですね!
嘉人:小さい子から見たら、バク転ってすごくカッコいいんですよ。
綾人:新体操を習う前から砂場で側転やバク転を練習していたので、一気に夢中になったんです。

――3人の上達の度合いは一緒だったんですか?
颯人:そうですね。骨格や容姿が似ているからというのもありますが、お互いかなり切磋琢磨し合っていたんです。できない技があったら、ほかの2人が全力で教えてあげたりしていて。
嘉人:何せ見た目が同じなので、1人ができないと、周りからはほかの2人もできないように見えてしまうんですよ。
――たしかに!
嘉人:自分ができていないと思われるのもイヤだったので、2人ができていないときは必死に教えていました(笑)。
――でも、その切磋琢磨する関係性はとてもいいですね。
颯人:そうですね。おかげで熱くなれるので、すごくいい関係だなと思っています。
――今は音楽活動もされていて、今夏にはメジャーデビューが決定されましたね! 3人は、歌のうまさも同じくらいだったんですか?
綾人:僕が二人よりもカラオケに行く回数が多かったので、ちょっとだけ差がありました(笑)。
嘉人:僕と颯人は人前で歌うことに羞恥心があったよね。練習していくうちに声が出るようになったのが、まずすごい成長だなと。
颯人:それに、嘉人の歌声が安定したり、綾人が甘い声が出せるようになったりと、違いが出てきたんです。それもすごく面白かったですね。
そもそも3人の声質が似ているので、歌割りをしても全部1人が歌っているようにしか聞こえなかったら怖いなと思って、個性を出すことを意識しながら練習していました。
嘉人:今は3人でカラオケに行くようになって、すごくうれしいです(笑)。
――仲がいいですね。小さなときは、3人でどんな遊びをしていましたか?

嘉人:3人でキャッチボールをよくしていたんですが、友だちとやると気を遣って本気を出せないところがあったんです。でも、3人だと全力で本気を出せるので、すごく楽しかったですね。ピッチャー、キャッチャー、バッターと3人で割り振って遊んでいました。
颯人:あとは3人で秘密基地を作ったのも覚えています。
嘉人:学校が終わったらそこで集合したりしていて。
綾人:駄菓子屋でお菓子を買って、そこで食べたりしていましたね。
颯人:ほかの友だちもいましたが、3人だけの空間のようなものはずっとありました。
嘉人:遊び相手には困らなかったので、恵まれていたと思います。
「2人には負けたくない」三つ子ならではのライバル心も
――同い年の兄弟だからこそのライバル心はありましたか?
颯人:結構ありました。僕たちはアスリートとして大学4年生まで新体操をしていたんです。大学のときはお互い個人選手の道を選んでいたので、いちばんバチバチだった気がします。
嘉人:そうだったね。あの頃はお互いすごく意識していました。
綾人:僕は性格的に、そのバチバチが表に出てしまうんです。大会が近くなると家でも“話しかけるなオーラ”を出したりして(笑)。
嘉人:颯人はあまり言葉にせずに、練習量で見せてくるタイプでしたね。

颯人:高校のインターハイは、県で1人しか出場できなかったので、負けたくない気持ちが強かったですね。毎年「今年は誰が行くのか」という雰囲気でしたし、綾人が3回中2回出場していたので、うらやましいなと思いながら、大学では絶対に綾人には負けたくないという気持ちで挑んでいました。
嘉人:僕はそんな2人を見て、「僕のよさって何だろう」って考えることの方が多かったですね。
――3人でまったくマインドが違っていたんですね。
嘉人:その時点で実力差があったので、ミスなしなら長男がいくだろうと思っていて。なのでひっそりと「(綾人が)ミスしないかな」と思っていました(笑)。
一同:あはは!

シンクロアクロバットの動画は「絶対にバズる」確信があった
――今、世界中から注目されている「シンクロアクロバット」は、新体操をやっていた頃に始めたんですか?
嘉人:新体操の団体競技では、常にシンクロしたアクロバットを求められていたんです。でも、それをSNSで発信しようとは思っていなくて。そんなときに颯人が声をかけてくれて始めました。
颯人:「これをSNSでやったら絶対にバズる」という確信がありました。僕たちは骨格も一緒だし、服のまくれ方まで一緒だったので、“これはいけるぞ”という手応えを感じたんです。
ちょうど大学卒業間際でコロナ禍の時期、すでにパフォーマーになりたいという夢は持っていたんですが、パフォーマンスをする場所に困っていて。そのときにSNSでの発信を思いついたので、本当に救われました。
――パフォーマーになりたいというのは、そのとき3人とも?
嘉人:はい。高校生ぐらいのときにはもう「3人でなにかやりたいね」っていう話はしてました。
――パフォーマンスでは一心同体なみなさんですが、喧嘩をすることはありますか?
一同:あります!
綾人:でも、仲直りという言葉がないくらい、すぐに仲直りをするんです。
颯人:最近はパフォーマンスの件でめちゃくちゃ喧嘩になって、ムードは最悪だったんですが、その後にはお寿司を一緒に食べて「おいしいな」って言い合って笑っていました(笑)。
もちろん、ぶつかり合うこともあるけれど、その結果納得できるものが生まれるなら必要だと思っていて。
嘉人:なので、これからも喧嘩はし続けると思います(笑)。
↓インタビュー【後編】では、「命に関わる」と医師に言われながらも三つ子を産む決断をしてくれた母への思いや、姉、弟を含めた5人きょうだいの関係性についてお伺いしました!
後編はこちら
お話を聞いたのは…
1998年6月1日生まれ、宮城県白石市出身。SNS総フォロワー数320万人を誇る一卵性三つ子のパフォーマー。
10代から打ち込んできた男子新体操をベースに、一卵性ならではの「シンクロアクロバット」を武器とする。その圧倒的な身体能力とビジュアルの親和性がSNSで話題を呼び、現在は「男子新体操を世界へ広める」べく、テレビ、イベント、SNSなど多彩なメディアで活動中。
その清潔感と発信力から公的活動も多く、タイ観光大使(2022年)、厚生労働省「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーター(2024年)、出身地である宮城県白石市観光大使(2026年)を歴任。
現在はアジア圏を中心とした海外でのパフォーマンス活動にも注力しており、世界を視野に入れた次世代のアーティストとして注目を集めている。
近年は音楽活動も本格化。2024年に1st写真集「Mirrors」を発売後、2025年には初の楽曲「Change My Life」をリリース。2026年1月には神田明神ホールでのワンマンイベントを全席完売で成功させた。同年2月には第2弾シングル「PERFECT TRIANGLE」を配信。そして2026年8月、日本クラウンより、楽曲「DAISUKI」で待望のメジャーデビューが決定。
取材・文/吉田可奈 撮影/黒石あみ