子育てするパパママにとって、体力的に子育てが大変な時期が1〜3歳。オムツ替えや授乳、子どもを考慮したご飯の支度も必要ですし、怪我や病気をしやすいのもこの時期です。保育園なども含め、この年齢の子育て期間は、付きっきりで大人の手と目が必要になります。
最近は、以前より父親が育児参加する家庭も増えているようですが、平日は仕事にほとんどの時間を費やすお父さんも多いはず。では実際に父親が子どもと一緒に過ごす時間は、1日にどのくらいあるのでしょうか。
お父さんと過ごすのは1日何時間?
今回の調査では、小学館の幼児誌『ベビーブック』11月号の読者1,000人にアンケートを実施。質問内容は「1週間のうち、お子さんが、父親(もしくは家計収入を主に担っている方)と一緒に過ごす時間は、平日で平均何時間くらいですか」というものです。仕事で忙しいパパママが、どのくらい子どもとの時間を過ごしているのか、さっそくアンケート結果をみていきましょう。
お子さんが、父親と一緒に過ごす時間は、平日で平均何時間くらいですか
今回の調査に答えてくれたパパママの子どもの年齢の内訳は、1歳487人、2歳406人、3歳107人で、合計1,000人です。
1位 1時間〜1時間半 20.8%
2位 2時間〜2時間半 20.2%
3位 3時間〜3時間半 18.6%
4位 4時間〜4時間半 9.3%
5位 30分 7.6%
6位 0〜30分未満 7.5%
7位 5時間〜5時間半 6.1%
お父さんが家にいる時間を考える
アンケート結果の分析の前に、お父さんの平日の時間の使い方について、簡単に確認しましょう。職種や働くスタイルによって違うので、ここはあくまで一例です。
父親の1日24時間の内訳から。朝6時半に起きて、8時に家を出て、仕事をして、残業も終え、帰宅したのが20時だとします。通勤時間を含めた働く時間が約12時間。睡眠時間が7時間とすると、家にいて起きている時間は5時間ですね。
この場合、子どもと接することのできる時間は、朝の1時間半か、帰宅してから子どもが寝るまでの間ということになります。3歳以下の子どもが20時以降長く起きていることは少ないので、子どもと一緒に過ごす時間は、朝起きてから出発するまでの1時間半と、寝る前の0〜1時間程度ということになります。
朝8時に家を出て、20時に帰宅すると、子どもとの過ごせる時間は、おおよそ1時間半〜2時間半ということが計算上ではわかりました。
では、このことを踏まえて、アンケート結果をみていきましょう。
1時間〜2時間台が4割、3時間以上は3割超
もっとも多かったのは、「1時間から1時間半」の20.8%で5人に1人はこの長さでした。次いでほぼ同数の20.2%が「2時間〜2時間半」、3位は「3時間〜3時間半」、4位は「4時間〜4時間半」という結果でした。
先ほど父親の家にいる時間を仮定して、一緒に過ごせる時間を1時間半〜2時間半と計算しましたが、アンケート結果でも、1時間〜2時間台という回答が合わせて41%と多いことがわかりました。回答してくれた人から聞かれたのは「帰宅後、1歳の娘は寝てしまっているので、朝の2時間で一緒に朝食をとったり遊んだり着替えを手伝っています」「毎日、保育園に送ってから会社に行くので、朝ごはんや支度〜保育園までの1時間が子どもとの時間」など、朝に積極的に子どもと関わっているというパパも多いようです。
そして、3時間〜5時間半と回答した人は、実に37%となり、多くの父親が比較的長い時間を子どもと過ごしていることがわかりました。
「定時には帰れないけど、19時に帰宅するとパパと遊ぶのを楽しみに待っていてくれる」「日替わりで妻と寝かしつけをするので、夕飯からお風呂、寝かしつけまでやってます」というパパも。
パパももっと一緒に過ごしたい、子育てに協力したいという気持ちは十分にあるようで、下の記事からは、パパ目線の子育ての悩みも知ることができます↓↓↓
子どもとパパの関わりに、ママはホッとする
子どもと過ごす時間はパパの残業次第!?
サラリーマンであれば、朝の出社時間に大きな変更はないので、やはり家にいる時間を左右するのは、帰宅時間です。
仕事の兼ね合いで早く帰れない日が続く、という人もいるでしょう。またパパも自分の趣味の時間や自由な時間を持ちたいというのもあります。
事情はさまざまですが、もし1時間早く仕事を切り上げて、1時間早く帰宅できたら、1時間子どもと過ごす時間が増えます。そして、子どもと遊んだり、お風呂や寝かしつけをする姿を見て、いちばんホッとするのはママかもしれません。
またこちらの記事は、パパの子育ての本音を知れるので、パパだけでなくママも要チェックです。
父親と子どもが過ごす時間は、ママも笑顔にする
「もっと子どもとの時間を持って欲しい」というママの声はたくさん寄せられます。体力的にも1人で育児をしているしんどさを分担したいというのもありますが、精神的なものも大きいようです。
「要領が悪いやり方をしていると口を出したくなるし、自分がやった方が早いけど、子どもとパパが関わる時間を大切にして欲しい」というママの意見からも、一緒に育てているという気持ちを共有できる存在であってほしいのかもしれません。
文・構成/HugKum編集部