こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。煮物などの味付けの時に少し入れる「料理酒」。お酒だから何となく離乳食に使う時、「使ってもいいかな?」と感じてしまいます。今回は、離乳食に料理酒を使ってもいいかなど、料理酒にまつわる疑問などを紹介します。
料理酒はいつから使える?
離乳食期は、基本的に料理酒以外の調味料を含め味付けとしての調味料はほとんど使いません。使う調味料の基本は「しょう油」と「味噌」。そもそも、離乳食期の調味料の量は、極わずかの風味程度にしか使用しません。料理酒を使うことが心配ならば、料理酒は「あえて離乳食期には使わない」を選択してもいいかなと思います。みりんも料理酒と同様に、子どもにあえて使わなくてもいいかな?と言う調味料です。キチンと調理すれば離乳食完了期頃からOK?とい考え方もありますが、3歳以降でも遅くはないかなと思います。
料理酒は加熱しないとダメ?注意点と影響
料理酒やみりんはアルコールですので、使う時は必ず加熱します。しっかりと加熱してアルコールを飛ばすことが大切。そして、大人と同じ量を使うのではなく、少量だけ使います。酒蒸しなど、お酒をたくさん使う料理は避けましょう。
実は、私自身が料理酒の入った料理がとても苦手な子どもで、小学生になってからも料理酒が多く入ったメニューを食べると気分が悪くなることがありましたので、子どもにも料理酒を使う時は配慮が必要です。
アレルギーの心配は?
料理酒を含め、初めて口にする食材はアレルギーなど身体の変化には気を付けましょう。食べさせる時は、平日の病院が開いている時間。アレルギーではなく気分が悪くなることも考えられますので、食べた後の赤ちゃんの様子を見守ってあげましょう。
料理酒を使わない場合の代用品は?
料理酒を使わず離乳食を作る場合は、「だし」を基本にしましょう。だしで作れば料理酒の風味が必要ないくらいに美味しい離乳食が出来上がります。だしには、昆布だし、かつお昆布だし、煮干しだし、干ししいたけだし、ささみだし、野菜だしなどさまざまありますので、その日の気分や冷蔵庫の材料を見て使ってみましょう。
ちなみに…おつかいに行ったら子どもも料理酒は買える?
料理酒は、料理のためのもので飲むためのものではないので、基本的に子どもでも買えます。わが家も小学生の子どもに買いに行ってもらったことがあります。買えないものには、「これはお酒です」と言った表記があるはず。心配な場合は、大人が行った方が確実に買えるでしょう。
おすすめ料理酒
料理酒は食材をやわらかくしたり、臭みを消したりコッソリと料理の手助けをしてくれています。そんな料理酒ですが、「料理酒」と一言で言われても、スーパーに行くとさまざま並んでいるので何を選べばいいか悩んでしまいます。日本なら日本酒ですし、海外ならワインを使うこともあります。料理酒と日本酒の違いは、「食塩」が入っているかいないか。料理酒は、料理に使うモノなの食塩などが添加されています。つまりすでに味つけされているということ。ですので、「余分なものが入っていないものを選ぶ」というのが大切です。
スーパーでも購入しやすいものとして、「ミツカン 純米料理酒1000ml」は、米、米麹、食塩だけで作られているので子どもにも安心して使えますし、お手頃価格で販売されています。
料理酒を使った幼児食レシピ
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幼児期 鮭とごぼうの炊き込みご飯
<材料>2~3食分
米 150ml
昆布だし 200ml
生鮭 50g
ごぼう 40g
しいたけ 15g
料理酒 小さじ1/4
しょう油 小さじ1/4~1/2
<作り方>
・米は洗う
・ごぼうは1㎝長さの千切り
・しいたけ 薄く5㎜にライス
<作り方>
1.米に分量の昆布だしと具材と調味料を入れて30分浸水させる
2.1を鍋に入れてふたをして強火。沸騰したら弱火で20分程度炊く。10分蒸らす。
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幼児期 野菜たっぷり肉うどん
<材料>
かつお昆布だし 300ml
うどん 120g
牛肉 30g
にんじん 20g
玉ねぎ 20g
しめじ 10g
青ネギ 少々
しょう油 小さじ1/5
きび砂糖 小さじ1/5
料理酒 小さじ1/5
<作り方>
・牛肉は脂肪を取り、2㎝角
・にんじん 薄い千切り(長さは1cm)
・玉ねぎ、しめじ 1cm
・青ネギ小口切り
・うどん ⇒ 3cmに切る
1.かつお昆布だしでにんじん→牛肉、玉ねぎ、しめじの順に煮る
2.うどんと青ネギを入れて調味料を加えて風味付けする
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幼児期 肉じゃが
<材料>
かつお昆布だし 200ml
牛肉 20g
玉ねぎ 15g
にんじん 20g
じゃがいも 20g
青ネギ 少々
しょう油 小さじ1/5
きび砂糖 小さじ1/5
料理酒 小さじ1/5
<作り方>
・牛赤身肉 脂肪とり2㎝
・玉ねぎ、にんじん、じゃがいも 2㎝角切り じゃがいも水につける
・青ネギ 小口切り
1.鍋にかつお昆布だし、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもを入れ沸かし、ふたをして弱火で12分蒸し煮する。
2.牛肉、青ネギを入れ3分。火が通ったら調味料を入れて風味づけする
料理酒は、使い方を守り、子どもの年齢や子どもの様子を見ながら少しずつスタートしてみましょう。
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
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