「おこづかい」は子どもの生きる力を育み、親子の信頼関係を強くする!【HugKumキッズマネー講座・第1回「おこづかい会議」】

子どもにお金や社会のしくみを教え、「自立する力」を育むための講座を全国で実施している『キッズ・マネー・ステーション』。子供のときから、お金のセンスを身につけ、稼ぐ力を育むマネー教育の講座は、どれも具体的でわかりやすく、何より「おもしろい!」「受けてよかった!」というママパパや子どもたちの声がたくさん届いています。

そんな受けてみたいマネー教育No.1の『キッズ・マネー・ステーション』の講座の配信が、HugKumバージョンでスタートします!第1回はお金の管理を学ぶ「おこづかい会議」です。

「おこづかい会議」 を始めます

こんにちは。キッズ・マネー・ステーション認定講師でファイナンシャルプランナーの渡邉詩子です。

皆様は“マネーリテラシー”という言葉を聞いたことがありますか?最近ではよく使われるようになりましたが「お金の教養」という意味です。しかし私達や私達の親世代はお金の教育は受けておらず、このような言葉は存在すらしなかったですよね。むしろお金の話は「はしたない」「下品」というネガティブなイメージが大きかったかもしれません。

昔はなかったお金の教育が、今こそ大切

ところが、時代は変わり、長い人生において、これからの社会を安心して生きていくためには、お金の知識はなくてはならないものになってきております。これはもちろん私達の子どもにも言えることです。

そこで、ご家庭でぜひ取り入れていただきたいのが「おこづかい」。そしてそのノウハウを伝えるキッズ・マネー・ステーションの講座が「おこづかい会議」です。

なぜ、おこづかい教育が大切?

「見えないお金」の普及

まず社会構造や消費環境の変化に伴い、買い物の選択肢や決済方法が多彩になったことです。ネットやスマートフォンで簡単に買い物ができるようになり、決済もクレジットカード以外に電子マネーやスマホ決済などの「見えないお金」が増えてきました。

成人年齢が18歳に変わる

また民法改正で2022年4月より成人年齢が18歳からとなります。これによってクレジットカードなどの契約ができるようになるわけですが、同時に借金もできるようになるという怖さも潜んでいます。これからの子どもたちは早いうちからお金の教養を身につけておくことが必須と言っても過言ではありません。

おこづかいの4大メリット

おこづかい教育の必要性がわかったところで、実際におこづかい教育の良い点を見ていきましょう。大きなメリットは4つあります。

①物やお金に対する価値観を育むことができる

子ども自身がおこづかいを使うことで、物やお金に対する価値観を育むサイクルがこちらです。

「欲しいものを自分でお金を出して買う」経験を重ねる

    ↓

 物やお金の価値が分かるようになる

    ↓

 自分自身の価値観を形成していく

ここで注意点があります。それは親の価値観を押し付けないことです。仮にあなたがお金に対してネガティブな感情を持っていたとしても、子どもにそれを共有することはおすすめできません。子どもには子どもの気持ちがあります。お金の感覚は家庭での影響を大きく受けます。ですから子どもがお金に対しポジティブな気持ちが持てるように親が関わり、家族でお金に対してしっかり向き合うとそれは子どもの一生の財産になり、同時に良好な親子関係を築くことにもなります。

②お金はどこからくるのかを知ることができる(世の中のしくみを知る)

おこづかい会議ではおこづかいの種類について報酬制(おだちん制)をファーストステップとして紹介します。

報酬制(おだちん制)

家庭内でできるお手伝いを書き出す

   ↓

お手伝いしたら○○円もらえるとルールを決める

 

「お手伝いをしたら○○円渡す」というものですが、 “お金は働いて手に入るもの”という概念を子どもに分かりやすく伝えることができます。また家族内で役割を持つことで責任感も育ちます。講座の中では子どもができそうなお手伝いを書き出し、責任をもって行う仕事として決めています。

③お金と上手に付き合うスキルを磨くことができる

報酬制とは違うアプローチですが、「お金の管理能力を身につけさせたいな」と思い始めたら定額制(お給料制)の出番です。このやり方は、管理能力、選択能力、プレゼン能力を生むものです。

管理能力

一週間または一か月に一回などに一定の金額を渡す方法です。ポイントは必要な物(ニーズ)と欲しい物(ウォンツ)を予算立てし考えて使うという事と、いざという時のためのお金を貯めておくこと(貯金)の意識づけです。

選択能力

定額制になると、制限された中での選択を常に行わなければなりませんので失敗をしてしまうこともあるでしょう。でもその経験の積み重ねによってよい選択ができるようになります。

プレゼン能力

また、おこづかいをはじめると、現状の額では満足できなくなる(欲しいものが高額になってきたなど)時期が来ることが想定されます。子どもが「おこづかい値上げ交渉」をしてきたら、なぜそうして欲しいのかをぜひプレゼンさせてみましょう!

実際の講座では子どもたちにおこづかいアピールポスターを作り発表してもらいます。自分の気持ちをしっかり話せること、表現できることは大人になる上でかなりの強みになります。

定額制を取り入れることによって生きていくために必要な心、つまり自立心を育むことができるのです。

④親子の信頼関係が構築される

おこづかい教育は実は12歳までが勝負といわれます。思春期に差し掛かかり反抗期が訪れると親の話をまっすぐに聞けなくなってくるため、小学生のうちに心と価値観の教育をほぼ終了できることが望ましいです。成長に応じて①~③の過程を歩んでいけば、親子の信頼関係はきっと良い形になると思います。思春期になってもお金のことで隠し事をしたりせず、困った時には相談してくれるでしょう。

おこづかい制を成功させる秘訣

まずは家庭内でルールを作ろう

おこづかい会議の講座の中では、「いつから、いくら、どんなふうに」など親子で話し合い、お互いが納得できるルールを作っていきます。

ルール作りは必ず子どもと一緒に

おこづかいに限ったことではありませんが、親が一方的に決めるルールだと子どもは従わないことがよくあります。我が子は三度の飯よりゲーム好きなので、これはしっかりルールを作らねば!!と当初、私が約束事を決めたのですがほとんど守れませんでした。そんな時「自分で決めた約束なら守れるのでは…?」と考え、ある程度を本人に決めさせた結果、ほぼ上手くいっております。

親もごまかしや約束破りはNG

また親もごまかしや約束を破るのはNGです。スーパーで子どもの欲しがるお菓子はダメと言っておきながら、目の前で親のおつまみをたくさん買ったり、子どもと約束していたものが思っていた以上に高かったので、何とかごまかそうとしたり…実は親の都合で振り回されていることに、こどもはしっかり気付いています。度重なると信頼が得られなくなってしまうので注意しましょう。

成功のための親の意識改革3か条

おこづかい制を導入して成功させるためには、親が意識を改めるポイントが3つあります。

他の子どもと比較しない

子どもの性格や個性は様々です。兄弟でも全然違いますよね。我が子はどうなのかなと観察しながら、その子に見合うおこづかいにしましょう。これも「おこづかい会議」講座の目的の一つです。

親の立ち位置は「信じて見守る」

親子でおこづかいのルールを決めたら、親はなるべく手出し、口出ししないで子どもにチャレンジさせてほしいのです。またお金のことに限らずですが、失敗しても責めないで、言い訳は聞いてあげましょう。まずは聞いてあげることで、いつでも親は自分の味方になってくれ、困った時には助けてくれる。自分は大切にされている、つまり自己肯定感を育むことにつながります。

お金の「教育」は親子が一緒に学ぶ「共育」でもある

おこづかいを取り入れることによって、お金に関わる時の子どもの意外な一面を見て偏った部分をどう補おうか思案したり、失敗した時の接し方など子どもから学ぶことがたくさんあります。「親子で一緒に勉強していこうね」という姿勢で臨めると良いですね。

失敗は成功のもと、「勇気くじき」は厳禁

もし買い物に失敗したら…

親がやさしく失敗を受け止めて、同じことをしないためにはどうすれば良いかを一緒に考えることで、子どもの自尊心は大切にされ、次への意欲に繋がります。またそんな風に育てられた子どもは失敗を恐れることなく、大人になってもチャレンジ精神旺盛になります。

逆に「失敗はしないように気をつけなさい」と言われて育つと失敗を恐れるようなり、その心は成功を遠のかせます。ですので「ほら、だから言ったでしょ!」「どうしてそんなしょうもない物買っちゃったの?」などは決して言ってはいけません。これらは『勇気くじき』と言い、子どもの自尊心が育たなくなります。子どもは自分のお金で経験した失敗は本人が一番身に染みて分かっています。

★先生親子の失敗エピソード

ガチャに夢中だった小学2年生の頃の我が子は、一回500円するガンダムのフィギア欲しさにワクワクしながら回したものの、キャラクターではなくパーツが出てきて非常にがっかりしていました。ですが、これがガチャと距離を置く良いきっかけとなり、その後は本当に欲しいと思うものにしか使わないと固く誓ったようです。

 

子どものうちの失敗は経験になる

親が失敗を恐れて子どもに買い物などお金にまつわる色んな経験をさせず、物の価値を学ぶことやお金を管理する術を知らないまま大人になってしまうとどうなると思いますか?社会人になりお給料を手にするようになると、自分で家計管理ができず大きな失敗(借金など)を招きかねません。そうならないためには、やはり子どもの時からの経験が大切です。子どもの頃のお金の失敗は親が充分カバーできることがほとんどですから、神経質にならず寛容でいましょう!

 おこづかい会議を親子でやってみよう

おこづかい会議の講座はいかがでしたか。実際のキッズ・マネー・ステーションでの「おこづかい会議」の講座に参加してくれたパパママからの声もご紹介します。

「おこづかい契約書を一緒に作ることで子どもの思いに耳を傾けることができて良かった」

「家では持てない時間をこの講座をきっかけに親子で共同作業ができ、とても有意義な時間だった」

子どもの躾に根気はつきもの。そして親の思い通りにならないものですが、良い親子関係が築けることで子どもの自己肯定感が育まれ、生きる力になります。そして生きていくためや夢を叶えるためにお金は必要です。必要なお金を稼ぐことができ、お金と上手に付き合うことができれば心豊かな人生を歩めることでしょう。

  

今回の先生は…

渡邉詩子(わたなべ うたこ)

(株)エージェントランドファイナンシャルプランナー 生損保代理業

キッズ・マネー・ステーション認定講師、家計整理アドバイザー

 

~キッズ・マネー・ステーションとは~

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2018年までに1100件以上の講座実績を持つ。

http://www.1kinsenkyouiku.com/

 

キッズ・マネー・ステーション主宰の八木陽子さん監修の本はこちら↓

「10歳から知っておきたいお金の心得」(えほんの杜)

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