転園した5歳の娘。幼稚園で大好きなお友達とうまくいかなくて寂しそう…【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴47年、常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

転園した園でできた大好きなお友達。でも、一緒に遊んでくれなくて

転勤のため、A幼稚園に転園しました。最初は、毎日楽しそうに通っていたのですが、1ヵ月ほど前から「大好きなHちゃんが遊んでくれない」と言い出すようになりました。Hちゃんは前から仲のいい子がいて、娘も一緒に遊ぶという展開にはならないようです。私も最初は「それは嫌だったね。でもほかの友だちと遊んでもいいんじゃない?」と言い聞かせていましたが、娘は「わかってるよ。でもHちゃんがいいの!」と諦めません。

先週もHちゃんに遊ぶのを断られて一人で遊んでいたと聞き、先生に相談したところ「大丈夫です。ずっと一人ということはないですし、十分園に馴染めていますよ」と言われました。しかし今日もまた「Hちゃんが、私と遊ぶのを嫌だって言う」と寂しそうに言われ、何かしてあげられないかと思ってしまいます。子どもの世界のことなので、なるべく子どもの力で踏ん張ってほしいとは思うのですが…。(5歳の女の子のママ)

子どもはきっと解決の道を歩み出します。親はじっと我慢で見守りながら、寂しい気持に寄り添ってあげて

5歳になると、友だち関係も複雑になります。でも子どもは、そんなふうに心を揺らしながら、友だち関係を深めます。好かれるために大事な物を譲ったり、おべっかを使ったりと、子どもなりにいろんな方法を駆使して友だち関係を作っていくのです。

転勤という親の都合で転園せざるをえなかったという背景もありますし、ひとりぽっちの姿を見るのはほんとに辛いでしょう。でも残念ながら、親にできることはありません。唯一できるとしたら、子どもの気持ちに寄り添うことぐらいでしょう。寂しそうにしていたら「なかなかうまくいかないね。おいしいもの食べて、元気出そう!」と温かい言葉をかけてあげてください。

また一緒に考えてあげるのはいいことですが、親が頭で考えたアドバイスはあまり役には立ちません。親の体験談には興味を持つと思うので、お母さん自身、幼い頃に友だち関係で悩んだことなどを話してあげてはどうでしょう。子どもは、今の状況からさまざまなことを学び、きっと解決の道を歩み出します! わが子の立ち上がる力を信じて、待ってください。親が心配しすぎて子どもの足を引っ張らないように、ここは黙って見守りましょう!

 

柴田愛子 しばた・あいこ

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて36年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。

イラスト/海谷泰水

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