子どもを乗せたりたくさんの荷物を運んだりできる家庭用自転車は「ママチャリ」の愛称で親しまれています。毎日の通学・通勤、子育て・お買物で、ママチャリを乗っているパパママは多いのではないでしょうか? 用途に合わせたママチャリを選ぶことで、ストレスなく乗ることができますよ。自分に合ったママチャリの選び方と、おすすめの商品を紹介します。
安全で乗りやすいママチャリとは?
ママチャリにはさまざまな価格帯のものがありますよね。できるだけ価格の安いものを選びたいところではありますが、あまりにも安すぎるママチャリを購入すると、乗りづらかったり、壊れやすかったりすることも。特に小さな子どもを乗せるママチャリは、安全性には細心の注意を払いたいものです。
ママチャリを選ぶ際の基準として、「BAAマーク」を取得しているものを選ぶのがおすすめ。「BAAマーク」とは、自転車協会の安全基準に適合した自転車に貼付されるマークです。安心性はもちろん、乗り心地の良さや耐久性などが証明されています。
「BAAマーク」はフレームの分かりやすい場所に貼付されているので、ママチャリを購入するときはぜひチェックしてみましょう!
通学・通勤におすすめのママチャリは?
ママチャリに向いている走行距離の目安は約10kmです。体力によっても変わりますが、毎日の通勤・通学が10km以内の走行距離であれば、ママチャリはおすすめです。仕事帰りに子どもを迎えに行ったり、買い物に行ったりするときにも重宝しますよ。
ママチャリの重量は軽ければ軽いほど、少ない力で進んでいきます。そのため、できるだけ軽量のママチャリだと通学・通勤が楽になりますよ。
また、通学・通勤路に坂道が多いようであれば「変速ギア付き」、夜の遅い時間に乗る場合は「オートライト機能付き」など、必要な機能も合わせてチェックしましょう!
子育て・買い物におすすめのママチャリは?
子どもを乗せているときや買い物で重たい荷物を乗せているときは、漕ぎ出しの力がより必要になります。漕ぎ出すときに少々不安定になりやすいので、ヒヤッとした経験のあるパパママも多いのではないでしょうか? 子育て・買い物にママチャリを使う機会が多いパパママは、安定感を重視して選びましょう。
ママチャリの安定感は、ホイールのサイズが大きく関係しています。20~24インチの小径ホイールのママチャリは、安定感が高く、走行中にふらつきにくいのが特徴です。自分の体型や用途を考慮して、最適なサイズを選びましょう。
また、電動アシスト付きのママチャリであれば、漕ぎ出しの不安定さをサポートしてくれます。バッテリー容量にいくつかの種類があるので、どの程度の距離を走るのかで選ぶと良いでしょう。
バッテリー容量 | 走行距離(目安) |
8Ah | 約30km |
12Ah | 約44km |
16Ah | 約59km |
チャイルドシートについて
ママチャリに子どもを乗せたいパパママは、チャイルドシートについて気になりますよね。
まず気を付けてほしいのは、チャイルドシートに乗せて良いのは6歳未満の子どもまで。また、子どもにはヘルメットの着用が道路交通法で義務付けられています。万が一の事故を防ぐために、子どもを乗せる際には必ずヘルメットを着用しましょう。
チャイルドシートは主に「フロントチャイルドシート」「リアチャイルドシート」の2種類があります。それぞれの特徴を説明します。
フロントチャイルドシート
フロントチャイルドシートの対象年齢の目安は1~3歳です。パパママの前に子どもを乗せるため、常に様子を見られます。子どもが小さいうちは、前に乗せた方が安心です。
しかし、子どもを前に乗せることでハンドルの取り回しが難しくなり、運転が不安定になりやすいのがデメリット。また、子どもが成長して身体が大きくなると、窮屈になり乗せづらくなってしまうこともあるので少々注意が必要です。
リアチャイルドシート
リアチャイルドシートの対象年齢の目安は2~6歳です。フロントチャイルドシートとは異なり、子どもを後ろに乗せるため様子が分かりにくいのが難点。そのため、意思の疎通が図りやすくなる2歳以上の子どもにおすすめです。
リアチャイルドシートの場合は前かごが空くので、買い物の荷物を置けます。また、後ろに子どもが乗っていないときは、荷物置きとしても使えるので、積載性が高くなるのも魅力です。
ママチャリの寿命を延ばすポイント
せっかく購入したお気に入りのママチャリなら、できるだけ長く乗りたいですよね。ママチャリの寿命を延ばす方法をご紹介します。とても簡単な方法で寿命を延ばせるので、ぜひ試してください。
チェーンに注油
チェーンのさび防止は非常に重要です。チェーンがさびると、ギアを円滑に変えることができなくなったり、漕ぎづらくなったり、最悪の場合チェーンが切れたりしてしまいます。雨、風でチェーンが汚れたら拭き取って、さび止めスプレーを吹きかけましょう。
さび止めスプレーを使うときは、ペダルを逆側に回しながら、チェーンだけに吹きかけるのがポイント。車輪やローターなど、他の部品にスプレーがかからないように注意してくださいね。
タイヤの空気入れ
タイヤの空気は2週間に一回は入れるようにしましょう。走っていると気づかないうちにタイヤの空気は漏れてしまいますよね。小まめに空気を入れることが大切です。
タイヤの空気が入っていないと、推進力の低下、ホイールの劣化に繋がります。空気圧が低下することでタイヤが変形し、実はパンクをしやすくなってしまいます。毎日ママチャリに乗る人は、あらかじめ空気入れの日を決めておくと忘れないのでおすすめです!
拭き上げ
柔らかい布に中性洗剤を染み込ませて車体、ホイールを拭きましょう。ワックス掛けもできると、なお良いです。
ママチャリを拭いている際に、チェーンの汚れやたるみ、ねじの緩みなどが無いか確認をして、万が一の事故が起きないようにしましょう。定期的にプロにチェックしてもらうのもおすすめです。
通学・通勤におすすめのママチャリ4選
長距離も快適に走行できるママチャリは通学・通勤におすすめ。オートライト機能や変速ギアなど、欲しい機能をチェックして選びましょう!
MCA266-2018 – 21テクノロジー
タイヤサイズ26インチの標準的なママチャリです。夜間に自動で点灯するオートライト機能が付いています。ハブ内の発電で、ペダルが重たくなりません。6段変速ギアで、坂道もストレスなく走行できます。折り畳み機能が付いているので、持ち運びにもおすすめです。
VO-CTV276HD-B – オオトモ(OTOMO)
全7色から選ぶことができるおしゃれなママチャリです。ヨーロピアンな色使いが特徴です。タイヤサイズは27インチと標準より少し大きめですが、フレームが低く設計されており乗り降りが楽々。ドレスガードが付いているので、スカートを履いても安心して乗れますよ。オートライト機能や6段変速ギアなど、便利な機能も満載です。
M-509 PRINTEMPS – マイパラス(MYPALLAS)
かわいいだけでなく上品さを兼ね備えたデザインのママチャリです。タイヤサイズは標準サイズの26インチで、乗り降りが楽な低床フレーム設計。オートライト機能付きで、暗い夜道も安心です。道を選ばない6段変速ギア付きで、さらに折り畳み機能まで付いています。
FS-CC266S-HDR-BAA – チャクル(CHACLE)
パンクの心配が無用なノーパンクタイヤを採用したママチャリです。面倒な空気入れは不要。忙しい朝に慌てて空気入れをする必要がありません。6段変速ギア、低床フレーム、オートライト機能と、快適に走行できる機能が満載です。
子育て・買い物におすすめのママチャリ3選
子育てや買い物には、安定性が高く快適に走行できるママチャリを選びましょう。電動アシスト機能付きも要チェックです!
ビッケ モブ dd – ブリヂストン(BRIDGESTONE)
リアチャイルドシートを標準装備したママチャリです。電動アシストには自動充電機能が付いており、走りながら小まめに自動充電ができます。毎日の充電が面倒に感じるパパママにおすすめです。
ギュット・アニーズ・DX – パナソニック(Panasonic)
タイヤサイズ20インチと、小型で安定感のあるママチャリです。標準装備のリアチャイルドシートには5点止めのシートベルトが付いています。また、スタンドを立てた際のハンドル固定など、安全に使用できる機能が満載です。
電動アシストのバッテリー容量は16Ahと大容量なので、長い距離を乗る場合や、時間が無くて充電が手間な方におすすめです。大容量のワイドバスケットなので、お買い物にも最適です。
PAS Babby un SP – ヤマハ(YAMAHA)
バッテリー容量は15.4Ahと、パワフルな電動ママチャリです。タイヤサイズは20インチで、リアチャイルドシートを標準装備しています。電動アシストパワーの切り替えが不要のスマートパワーモードを搭載しています。坂道など力を入れて漕ぐ場面では自動で強モードに、平坦な道では余計なパワーをセーブしてくれます。
便利でおしゃれなママチャリを楽しもう
ママチャリは商品によって、デザイン性はもちろん機能や安全性に大きな違いがあります。用途に合わせて選ぶことで、長く快適に乗ることができますよ。ぜひ自分にぴったりなママチャリを見つけてくださいね!
文・構成/HugKum編集部