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【前乗せ・後ろ乗せ】自転車に子どもを乗せるのはいつからいつまでOK?
「自転車に子どもを乗せて移動したい」とお考えのママパパ向けに、まずは前用・後ろ用、それぞれにおいて、お子さんを自転車に乗せられる条件をお伝えしていきます。
子どもの自転車前乗せの条件
お子さんの自転車前乗せは、一般社団法人製品安全協会のSG基準において、
・子どもの身長:100cm以下
・体重:15kg以下まで
が目安とされています。
シートによっては、だいたい「1歳(12ヵ月)以上~4歳(48ヵ月)未満」と年齢目安が記されているものもありますが、身体の発育に合わせて使用を検討した方が安全です。
後ろ乗せ自転車や、前後2人乗せの条件
後ろ乗せは、
・子どもの身長 115cm以下
・体重22kg以下まで
が目安とされています。
こちらも年齢の目安として「1歳以上6歳未満、推奨2歳以上」とされているものが多いようですが、できるだけ身長・体重に注目して検討しましょう。
また、ご自身がお持ちの自転車が「幼児2人同乗用自転車安全基準」を満たしている場合は、チャイルドシートをもうひとつ設置することも可能です。
幼児2人同乗用自転車安全基準についての詳しくは、警視庁のHPを参照してください。
前乗せタイプの子乗せ自転車のメリット&デメリット
なかには、「前乗せにするか、後ろ乗せにするか」でお悩みの方もいるのではないでしょうか。ここでは、子どもの前乗せ自転車には、どのようなメリット・デメリットがあるのかを、後ろ乗せとの違いと合わせて見ていきます。
前乗せのメリット
前乗せのメリットは、なんといっても子どもの様子が見えること。背後で子どもが何をしているのかわからないと、不安なことも多いですよね。だからといって、運転中はあまり振り返ることもできません。
前乗せタイプであれば、話しかける際も後ろを向く必要がなく、常にお子さんの様子を視界に入れておくことができて安心です。
前乗せのデメリット
ただし、前乗せにはハンドル部分に重量が偏るため、安定感や運転のしやすさが後ろ乗せよりも劣るというデメリットもあります。
また、チャイルドシートやお子さんの頭が視界に入るため、お子さんが大きくなると、さらに運転がしにくくなる可能性も否めません。
前乗せタイプの子乗せ自転車・チャイルドシートの選び方
そんな子ども前乗せ自転車&チャイルドシートですが、どのようなポイントに注目して選べばいいのでしょうか。ここでは、選ぶ際のポイントをご紹介します。
SGマークが付いているかどうかをチェック
SGマークとは、一般財団法人製品安全協会の認証マークで、その消費生活用製品の安全性が認証されていることを示します。乳幼児用製品や福祉用具、家具、家庭用品等100品目以上の消費生活用製品を対象としており、対象製品ごとに定められた基準を満たしている場合、このSGマークが表示されます。
そのため、チャイルドシートや子乗せ自転車を購入の際は、SGマークが付いているかどうかをチェックして、選ぶのがおすすめです。
機能性や安全性をチェック
また、使用する用途に合わせて機能性もしっかりチェックしましょう。たとえば、お子さんの成長に合わせてサイズを変えたい場合は、サイズを細かく調整できるものを選びます。
安全性に関しては、衝撃吸収性の高さや、シートベルトが5点式かどうか(最低でも3点式のもの)、かつ頭部を守るしっかりとしたヘッドレストが付いているかどうかをチェックする必要があります。
ハンドルの形状とチャイルドシートの相性をチェック
後付けのチャイルドシートの場合、ハンドルの形状との相性は必ずチェックしましょう。T字型のような特殊なハンドルには取り付けられない商品も多いので要注意。
運転者の膝が当たらないか、視界は遮られないかをチェック
前乗せタイプは、運転者の身長や、チャイルドシートと自転車本体の相性によって、ペダルを漕ぐ際にチャイルドシートに膝が当たってしまったり、視界が遮られてしまう場合があります。それぞれのサイズをしっかり確認するようにしましょう。
前乗せタイプの子乗せ自転車おすすめ5選
では、子どもを前乗せできるタイプの自転車には、どのような商品があるのでしょうか。おすすめ商品を5つご紹介していきます。
ブリヂストン(BRIDGESTONE) bikke POLAR e
まずご紹介するのは、日本の老舗タイヤメーカーであるブリヂストンの電動自転車「bikke POLAR e」です。
安全性の高いスマートシートを搭載しているほか、サドルは低く、フレームも低床。小柄な方からも「安心して乗りやすい」と定評のある商品です。フロントチャイルドシートは、お子さんがゆったり乗れる広々設計が特徴的! 転車スタンドはお子さんを乗せたままでもサッと立てられたりと、育児家庭の使いやすさを追求しています。
ヤマハ kiss mini un SP
ママパパから支持される、ヤマハの「PAS Kiss mini un SP」。さまざまにある機能のなかでも、走行状況に応じて最適なアシストを自動的に供給してくれる優秀な「モード切替え」が特に好評です。
チャイルドシート部分はゆったりとした広さと、お子さんの腰回りの蒸れを防ぐ通気穴が特徴的。スリムな見た目ながら、大容量15.4Ahバッテリーを搭載しており、長距離でも安心です。
パナソニック ギュット・クルームEX
「ギュットクルームEX」は、なんと、パナソニックがベビー用品のCombiとコラボ開発したチャイルドシートを採用。快適性や乗せ降ろしのしやすさに加えて、「卵すら傷つけないほど」の衝撃吸収性を誇ります。チャイルドシートのハンドルにも、お子さんがうたた寝をしてぶつけてしまったときの衝撃を軽減するやわらか素材を使用。
ほか、電子キーをカバンに入れておけばタッチするだけで開錠できたりと、忙しいママパパとお子さんの安全性への配慮が徹底された一品です。
アサヒサイクル 3人乗り子供乗せ自転車
ユニセックスな見た目で、ママもパパも気軽に乗れるデザインが魅力的なアサヒサイクルの自転車。20インチの太めタイヤに、ハンドルロック機能、大型の両立スタンドをはじめとした、子乗せ自転車の条件をしっかり抑えています。
前後のチャイルドシートは共にSG規格に対応しており、「3人乗り」ながら、万が一の転倒時もお子さんが受ける衝撃をしっかり軽減します。
パテオ 前子ども乗せ付き
ゴツかわいい見た目が人気の22インチの子乗せ自転車。極太タイヤや、ハンドルを簡易固定することでぐらつきや転倒を防止する「くるピタロック」を搭載しており、圧倒的な安定感を誇るモデルです。幼児2人同乗認定車でもあるため、後ろにチャイルドシートを後付けしてももちろんOK。
後付けタイプの前乗せチャイルドシートおすすめ5選
後付けタイプの前乗せチャイルドシートにも、お子さんの安全性にこだわったさまざまなアイテムがあります。ここでは、おすすめの商品を5つご紹介!
オージーケー技研 フロントベビーシート
創業70年以上となるオージーケー技研のベビーシート。お子さんが自分では外せない5点式シートベルトや、側頭部までを包み込むように守るワイドヘッドレストを採用。ヘッドレストは高さ調節が可能なので、お子さんに合わせた乗り心地の良さを、さらに追求することもできます。安全性と快適性、そして使いやすさのすべてを叶える優良なシートです。
bobike Exclusive Mini Plus
カラーバリエーションが豊富で、なんといっても見た目がおしゃれなbobike Exclusive Mini Plus。
もちろん見た目のみならず、5点式シートベルトやフットレスト、耐衝撃性の高い二重壁構造の座席を採用し、安全基準もしっかり満たしています。安全面とビジュアル面、両方において魅力的な一品。
ブリヂストン フロントチャイルドシート
こちらは、ブリヂストンの後付けタイプの前用チャイルドシート。衝撃吸収性の高いソフトクッションを採用しており、十分に安全性の高いアイテムです。5点式シートベルト&新バックル付属。適合車種は2013モデルより新しいビッケ。豊富な車体カラーに合わせてコーディネートできます。
ワイズギア YAMAHA PAS OGK
ヤマハの後付けタイプのチャイルドシートは、衝撃吸収率約90%の超衝撃吸収パッドが特徴。アジャスタブルヘッドレストは多段階に高さ調整ができるほか、ステップも3段階に調整が可能です。
シートベルトは5点式で、安全面もばっちり。安心して長く使える丈夫なアイテムです。
Weeride
T字ハンドルに取り付けられる後付けチャイルドシートの種類はかなり限られますが、本商品はそれが可能。
自転車のヘッドチューブ(ハンドルの固定パーツ)とシートポスト(サドルを支えるパーツ)の間をバーで引っ張り装着するため、ほとんどの自転車に取付ることができます。
さらに、シートの着脱も簡単。雨の日でもサッと取り込めるので、心配無用です。アメリカのCPSC(アメリカ消費者製品安全委員会)の安全基準をクリアしており、安全性にも優れています。
お子さんの身の安全に関わるもの。慎重に、安全な商品を選びましょう
今回は、子どもを自転車に前乗せする際のアイテムとして、子乗せ自転車や後付けのチャイルドシートの特徴・選び方・おすすめ商品をご紹介してきました。
自転車・チャイルドシートはともに決して安いものではありません。万が一の際にはお子さんの身に関わるものなので、できるだけ慎重に、安全な商品を選びましょう。
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文/羽吹理美 構成/HugKum編集部