抱っこ紐は必要?使い始めはいつから?
なかには「抱っこ紐って本当に必要?」「いつから使い始める?」なんてお悩みの方もいるかもしれません。0~2歳のお子さんを持つママパパに、その必要性や使用時期をアンケートで聞いてみました。
Q.赤ちゃんのお世話に抱っこ紐は必要だと思いますか?
まずは、こちらの設問へのみなさんの回答をお伝えします。
アンケートの結果、87.6%の方から「必要」との回答が集まっており、多くの方が抱っこ紐に必要性を感じていることがわかりますね。抱っこ紐を使わなければ、両手が塞がれてしまったり、長時間の抱っことなるとママパパの身体にも大きな負担がかかったりします。
しかし、少数派ながら、お子さんが「抱っこ紐を嫌がった」などの理由から「必要ない」と考えるママパパもいるようです。それぞれの回答を選んだ理由も以下に引用します。
必要
「ベビーカーを使えない場所に行くときや、小回りするときに便利なため」 (30代・神奈川県・子ども3人)
「赤ちゃんが重たくて長時間抱っこだけだとキツイため」(30代・千葉県・子ども2人)
必要ない
「買ったけどほぼ使ってないから」 (20代・大阪府・子ども1人)
「子どもが嫌がったのでほとんど使わなかった」 (40代・大阪府・子ども1人)
Q.抱っこ紐はいつから使いましたか?
多くの人が抱っこ紐の必要性を感じているとこが分かりましたが、では、抱っこ紐はいつ頃から必要になるのでしょうか。使い始める時期についてもアンケート調査をしました。
アンケートの結果を見てみると、抱っこ紐を使い始めた時期は「新生児」~「生後1ヶ月」が多いことが分かりますね。特に「生後3ヶ月」までの回答は全体の79.3%を占めており、低月齢の時期から抱っこ紐を使い始めるご家庭が大半であることがうかがえます。使用時期についての回答の理由も教えていただきました。
新生児~生後1ヶ月
「ベビーカーを嫌がりとにかく寝ない子だった。抱っこ紐だと落ち着くのか寝てくれることがあったので重宝した」(30代・福岡県・子ども1人)
「小児科受診の会計時など、手が空かないと不便だったから」(30代・新潟県・子ども3人)
「1人目も2人目も抱っこじゃないと寝ないタイプだったので、腕の力だけでは大変だったので自宅でも抱っこ紐を使用していた。特に2人目の時は、抱っこした状態で上の子と手を繋いで出かけなければいけないことも多く、手が空くことが必ず必要だった」(30代・宮城県・子ども2人)
生後2ヶ月~生後3ヶ月
「小さいうちは体重も軽いので、ベビーカーよりも動きやすい抱っこ紐を重宝していた」(20代・東京都・子ども1人)
「買い物の時など両手があくほうが動きやすい。狭い店だとベビーカーで入れない」(30代・福岡県・子ども3人)
「重たくなって抱っこするのがしんどくなったから」(30代・三重県・子ども1人)
生後4ヶ月~
「外に出るようになったから。首も座ったので」(30代・長野県・子ども1人)
「お散歩や買い物の時に腕だけで抱っこでは、支払いや荷物を持つのが無理だから」(40代・千葉県・子ども2人)
「動けるようになって来た頃から使い始めた」(30代・佐賀県・子ども1人)
抱っこ紐選びで重視するポイントは?
では、抱っこ紐を選ぶうえで、みなさんはどのようなポイントを重視しているのでしょうか。アンケート調査で特に多かったものを以下にまとめました。
負担がかかりにくいかどうか
生まれたばかりの赤ちゃんでも、長時間の抱っこは疲れるものです。成長して体重が増えていくにつれ、その負担はさらに増していきます。なるべく、長時間着用していても疲れないような、肩や腰への負担を軽減してくれるものを選びましょう。
「負担のない重さ」(20代・静岡県・子ども1人)
安全性はどうか
もちろん、なによりも大切なのは安全性。安全機能があるかどうか、信頼できるメーカーかどうかをチェックしておくことは大切です。
「固定具合や締め付け具合を重視しました」(20代・高知県・子ども3人)
着脱しやすく使いやすいかどうか
自宅だけでなく、外出先でもさまざまなシーンでつけたり外したりする抱っこ紐。着脱が簡単で扱いやすいかどうかも、大切な見極めポイントです。
「私一人で脱着しやすいものを選んだ」(30代・熊本県・子ども1人)
新生児から使えるか
途中で買い換えを検討していないのであれば、新生児から使用できるかどうかをチェックするようにしましょう。首すわり前の時期でも、抱っこ紐があれば家事がはかどったり、行動の幅もグンと広がります。
「新生児から使える、夏でも蒸れない、おんぶや前抱きなど機能が多いこと」(30代・長野県・子ども1人)
デザインはどうか
数年にわたってお世話になる抱っこ紐。長期間使うものだからこそ、見た目にもこだわりたいものです。飽きのこないものや、ママパパ2人で共有しやすいユニセックスなデザインのものがおすすめです。
抱っこ紐の人気メーカー3選
数ある抱っこ紐メーカーの中でも圧倒的な支持を集めているのは、やはりこの3ブランド。人気順に紹介していきます。
エルゴベビー
不動の人気を誇るエルゴベビー。街中で見かけることや周りのママパパが使っている率も高いため、信頼できるブランドだと判断して選ぶ人が多いようです。
「街中でよく見かけるのと使用している人が周りに多くいて、評判を聞いていたため購入した」(30代・新潟県・子ども3人)
アップリカ
1947年創業の日本のベビー用品ブランド・アップリカ。日本人の体型にフィットするように作られている点や、安心・安全を重視した機能が充実しており人気です。
「安かった」(20代・沖縄県・子ども1人)
「いいと知人から聞いたから」(30代・奈良県・子ども1人)
ベビービョルン
50ヵ国以上で愛されているスウェーデン発のベビーブランド。抱っこ紐だけでなく、バウンサーやハイチェアなど、幅広いベビー用品を展開しています。抱っこ紐は安全性だけでなく、使う人を選ばないスタイリッシュでシンプルなデザインにも定評があります。
「試着したら1番体に合ってたから」(30代・広島県・子ども3人)
「男の人でもつけやすい」(20代・千葉県・子ども2人)
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おしゃれな抱っこ紐 おすすめ15選
先述したとおり、抱っこ紐選びの際は、長く使いたくなるようなデザイン性にも注目したいものです。ここでは、機能性や安全性を兼ね備えつつ、おしゃれな見た目の抱っこ紐をご紹介します。
エルゴベビー OMNI Breeze(メッシュタイプ)
やわらかく通気性に優れたメッシュ素材を採用した『エルゴベビー』。成長に合わせて形を変えて、新生児から幼児まで使うことができる抱っこ紐です。肩腰の荷重をバランスよく分散し、赤ちゃん・ママパパ共に体への負担が少ない設計が特徴です。
対象:0ヶ月〜36カ月(体重3.2kg〜20kg)
「いくつかと比較したけどデザインや使い勝手の良さ、安定感、股関節への配慮など一番良かったから」(30代・神奈川県・子ども1人)
アップリカ コアラ ウルトラメッシュ
安心の国内メーカー『アップリカ』の抱っこ紐も人気です。「装着が難しい」「肩・腰が痛い」「新生児期の抱っこが不安」といった、抱っこ紐に関するお悩みを解決する工夫が凝らされています。
「うで抱っこ」「タテ対面抱っこ」「前向き抱っこ」「おんぶ」の4種類に変形し、その時々の用途で使える点も魅力です。そのぶん「変形の仕方が分かりづらい」といった声もあるようなので慣れが必要。
対象:0ヶ月〜36ヶ月(体重2.5〜15kg)
「新生児の横抱きのやり方がよくわからなかった。 首が座ってからは装着が簡単でよかった!」(20代・東京都・子ども1人)
ベビービョルン ベビーキャリアONE KAI
赤ちゃんの身体に沿った立体構造が特徴的な『BabyBjörn』の抱っこ紐。首すわり前から付属品なしで使うことができるほか、前向き抱っこやおんぶにも対応。抱っこの状態からクルリと背中へスライドするだけで、簡単におんぶへとチェンジできる点も魅力です。夏でも快適なメッシュタイプもあります。
対象:0ヶ月~約36ヶ月(体重3.5~15kg)
「旦那と一緒に使ってましたが、 着脱しやすかったのでよかったです」(30代・大分県・子ども2人)
アップリカ ラクリス
『アップリカ』のこちらの抱っこ紐は、ママパパ&赤ちゃんの「ラク」をとにかく追求したアイテム。ママパパの腰への負担や装着時のストレスを軽減しつつ、赤ちゃんの呼吸のしやすさにもこだわられた設計です。新生児期のタテ抱きも、呼吸がしやすい姿勢を保てるようにできています。
対象:生後14日~36カ月(体重3.2〜15kg)
エルゴベビー ADAPT SoftTouch(コットンタイプ)
柔らかい肌触りの素材をつかった『エルゴベビー ADAPT SoftTouch』。肩腰にバランスよく荷重が分散されているので、長時間の抱っこも楽です。成長に合わせたサイズ調整が可能なほか、寝かしつけに使えるフード等も付属しています。さらっとカジュアルに使える一品です。
対象:0~4歳(体重3.2〜20.4kg)
「私はこの抱っこ紐しか使っていませんでしたが、一人で着脱しやすかったので買って良かったです」(30代・埼玉県・子ども2人)
エルゴベビー EMBRACE
新生児期のおうちでの抱っこ用に人気を集める『エルゴベビー EMBRACE』。やわらかく体にフィットするSoft Airメッシュ生地を採用しており、心地よく抱っこすることができます。ウエストとサイドのバックルを留めるだけのシンプル設計なので、お家で気楽に使うのに最適です。
対象:0~1歳(3.2〜11.3kg)
「1人でも対面背面両で抱っこ、おんぶができ、子どもも心地よさそうだった」(20代・愛媛県・子ども1人)
ベビービョルン ベビーキャリアMINI
新生児から12ヶ月まで使えるコンパクトな抱っこ紐。ヘッドサポートが赤ちゃんの後頭部まで包み込むようにサポートしてくれるので、首すわり前の赤ちゃんでも安心です。
最大の特徴は、装着が簡単なセパレート構造。ショルダーベルトと本体ピースが別々なので、立ったままバックルで留めて赤ちゃんを乗せるだけ。寝てしまった時もバックルを外せば、起こさずベッドへと降ろすことができて便利です。
対象:0ヶ月~約12ヶ月(体重3.2~11kg)
「とても使い勝手が良かった。でも、月齢が浅い時じゃないと肩への負担がきついと思いました」(30代・大阪府・子ども1人)
アップリカ コアラウルトラメッシュ EX
「使いやすい」とコメントが寄せられた『アップリカ コアラウルトラメッシュ EX』。2本のサポート芯が骨盤を背後からサポートする仕様になっているので、腰への負担がかなり軽減されます。成長に合わせて形を変えることができ、安定した抱っこが可能です。赤ちゃんの体重2500gから横抱きで使うことができる「ママうで抱っこ」モードも魅力。
対象:0~3歳(体重2500g〜15kg)
エルゴベビー ADAPT SoftFlex(メッシュタイプ)
ストラップを9段階に調節できる『エルゴベビー ADAPT SoftFlex』。成長に合わせて細かく調整できるので、赤ちゃんが大きくなっても、ママパパの身体の負担を最小限に減らして使うことができます。HugKum読者のママパパからも「肩が痛くならない」とのお墨付き!
対象:0〜4歳(体重3.2kg、身長50.8cmから20.4kg)
「丈夫で長く使える」(30代・滋賀県・子ども3人)
グレコ 抱っこ紐 ルーポップ
通気性の良いメッシュ生地を採用した『グレコ』の抱っこ紐。手の届きやすい価格設定ながら、抱っことおんぶの2WAYで使うことができる優れもの。肩と腰のバンドで支えられるので「疲れにくい」との定評もあります。
対象:4カ月から36カ月(体重6〜15kg)まで
コンビ ジョインEL-E
シンプルでスタイリッシュなデザインの『ジョイン』の抱っこ紐は、やわらかく厚みのある肩ラクフィットベルトで、お出かけも家事も思いのまま。ホールドベルトとホールドカバーの2つの機能で赤ちゃんの落下をしっかり防ぐほか、頭を支えたり、風や日差しから守ってくれるおやすみフードつき。対面抱っこ、腰だっこ、おんぶにも対応。
対象:首すわり後~36ヶ月(専用インファントシート(別売り)使用で1ヶ月からOK)
ベビービョルン ベビーキャリアHARMONY
『ベビービョルン』の最上級モデルの抱っこ紐。表・裏両面100%メッシュ製のフルメッシュタイプです。大きな穴のメッシュのみを採用しているので、全方位から外気が入り、汗っかきの赤ちゃんの体温調節をサポートします。
対面抱っこ(ハイポジション/ローポジション)・前向き抱っこ・おんぶができます。また、身体の前面のみでバックルを装着する設計になっており、赤ちゃんが寝ていてもおろしやすい点も魅力です。
対象:0ヶ月〜36ヶ月(3.2〜15kg)
「寝ててもおろしやすい」(30代・北海道・子ども1人)
ベビービョルン ベビーキャリアMOVE
シンプルで使いやすい『ベビービョルン ベビーキャリアMINI』シリーズの中でも、ショルダーパッドと腰に分散するバックサポートがプラスされ、ママパパの身体への負担軽減をさらに重視したアイテムです。抱っこする機会が多い15ヶ月まで存分に使えます。
対象:0〜15ヶ月(体重3.2〜12kg)
コニー抱っこ紐 FLEX Elastech
上半身を包み込むような形状で、密着度は高くも赤ちゃんの自然な体勢をキープする『コニー』の抱っこ紐。新生児の頭と首を支えるヘッドサポートが付いているタイプなら、新生児から使うこともできます。洋服を着るように被るだけなので、抱っこ紐特有の装着感も軽減されるはず。
対象:体重3〜20kg
「新生児期から助かった」(30代・静岡県・子ども2人)
バディバディ アーバンファン
月齢に応じてさまざまな使い方ができるアーバンファン。赤ちゃんの落下を防ぐセーフティサポートや新生児をしっかり守るセーフティボード、安心の日本製バックルなど安全面にこだわったつくりが特徴です。やわらかい綿素材なので、赤ちゃんが大きくなってもぴったりフィットします。
対象:横抱っこ/生後10日~4ヶ月頃 対面抱っこ/首すわり後~24ヶ月 前向き抱っこ/腰すわり後~24ヶ月 腰抱っこ/腰すわり後~36ヶ月 おんぶ/首すわり後~36ヶ月。
自分のライフスタイルに合った抱っこ紐で、育児をさらに楽しく!
抱っこ紐、スリング、さらにはヒップシートとたくさんの種類がある抱っこ紐。新生児から使いたいのか、持ち運びに便利なほうがいいのか、また子どもの人数など、環境や個々のライフスタイルによって合うアイテムは変わってきます。自分の生活と照らし合わせてシミュレーションをすることが、自分に最適な抱っこ紐を見付けるためのいちばんの近道かもしれません。
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文/鈴木美奈子・羽吹理美 構成/HugKum編集部