【子どもの新型コロナウイルス】0歳児も感染!感染症を疑う基準は?小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもは重症化するの?

2020年12月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界的に感染が拡大し、4月1日には、山梨で0歳児の感染が確認される事態となりました。もし子どもが新型コロナウイルスに感染したら?とみんな戦々恐々としていますよね。そこで、日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会の資料を参考に小児における新型コロナウイルスの症状や注意点をご紹介します。

子どもが新型コロナウイルスに感染するとこのような症状が出ます

発熱、乾いた咳を認める一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ない様です。

成人と同じように、発熱が続き肺炎になる例も報告されています。一部の患者では嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状を認めます。血液検査でも明らかな特徴はありません。

ほとんどが 1~2 週で回復

胸部エックス線検査や肺の CT 検査を行うと肺炎が認められる患者もいますが、ほとんどが 1~2 週で回復しています。

感染していても、子どもは無症状の場合もあるの?

感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられないことに注意しなければなりません。

子どもの新型コロナウイルス感染症で、重症化のリスクは?

小児患者が重症化する割合は、成人と比べるとかなり低いようです。しかし、成人同様に呼吸状態が悪くなることもあります。年齢の低い乳児などは注意が必要です。

子どもが新型コロナウイルスに感染したかもしれないときは、どこへ受診するの?

現時点(2020 年 4 月 4 日)において、国内で新型コロナウイルスに感染している小児は徐々に増えつつありますが、依然として他のウイルスによるものの感染の可能性が高いと考えられます。地域による差がありますので、お住いの地域の保健所などの情報にご注意ください。

一般の医療機関や休日夜間急病診療所等は診断を確定する検査はできない

実際には、新型コロナウイルス感染症を疑って一般の医療機関や休日夜間急病診療所等を受診しても、診断を確定するための検査はできません。むしろ受診によって新型コロナウイルスの感染の機会を増やす危険性があることを念頭におく必要があります。

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新型コロナウイルス感染の軽症者に治療法はない

新型コロナウイルス感染の軽症者に対する特異的な治療法はありません。
今の段階では、呼吸数が多い、肩で息をする、呼吸が苦しい、唇や顔の色が悪いなど、肺炎を疑う症状があり、入院加療が必要と考えられる場合を除いては、新型コロナウイルス感染症を心配して医療機関を受診することはお勧めできません。

新型コロナウイルス感染症を疑う基準

厚生労働省からの新型コロナウイルス感染症を疑う基準では、「37.5℃以上 4日」とありますが、この基準では、小児の「風邪」の多くが当てはまってしまいます。この基準は成人・高齢者では適当ですが、小児では実際的ではありません。また、小児に関する問い合せは、帰国者・接触者相談センターへの電話の機会を増やし、回線が通じにくくなる可能性を高めてしまうことになります。

小児では、原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは、速やかに医療機関を受診してください。ただし、小児であっても濃厚接触者や健康観察対象者である場合は、まず地域の帰国者・接触者相談センターにご相談ください。

保育所、幼稚園、学校などに行くことは控えたほうが良いの?

現時点では、国内の小児の患者は少なく、多くは成人の感染者からの伝播によるものですので、保育所、幼稚園、学校などへの通園、通学を自主的に控える理由はありません

しかしながら、地域で小児の患者が発生した場合、またはそれが想定される場合には、一定期間、休園や休校になる可能性があります。今後の地域での流行状況に応じて、臨機応変な対応が必要となりますので、お住まいの地方自治体からの指示に従ってください。

また、各家庭内で感染者がでた場合は、その子どもは濃厚接触者として登校、登園を控えることになります。また、厚生労働省から微熱や風邪の症状がある場合は、登校、登園を控えるようにという推奨が出ています。それらを守っていただくことが大事です。

子どもは外出や友達と遊ぶことを避けたほうが良い?

子どもにとって遊ぶことは、心身の発達においてとても重要です。感染のリスクを下げるために以下のことを守れば、外出や子ども同士の遊びは可能です。

〈屋外における遊び〉

屋外の遊びであれば感染伝播のリスクは低いと考えられますが、以下の点を確認し注意して下さい。

こんな時は外遊びはNG!

・風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)があるときは、外出は控える
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする
〈屋内における遊び〉
屋内における遊びについては、屋外よりリスクが高くなりますので、以下の点を確認し
注意して下さい。
・周囲に明らかな感染者がいない
・遊ぶ場所に高齢者や基礎疾患のある方がいない
・本人や家族に風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)がない
・少人数である
・保護者同士の了解が得られている
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする

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「小児ぜんそく」などの合併症を持っている場合、注意すべきことは

一般的に小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもの呼吸器感染症は重症化する可能性があります。

ただ基礎疾患ごとにリスクや対応は異なりますので、かかりつけの医師にご相談ください。また、周囲の人が感染しないように気を付けることが重要です。

 

※本見解は現在の疫学情報、数少ない報告や、過去のコロナウイルス感染症を踏まえたものであることにご留意ください。また状況に応じて今後内容は更新する予定です。(更新:2020年3月24日)

参考/公益社団法人 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会

文・構成/HugKum編集部

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