【最新】子どもが新型コロナウイルスに感染したら?小児ぜんそくなどの合併症をもつ子が注意すること

もし子どもが新型コロナウイルスに感染したら?とみんな戦々恐々としていますよね。そこで、2020年8月 27日に更新された、日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会の資料を参考に、小児における新型コロナウイルスの症状や注意点をご紹介します。

子どもが新型コロナウイルスに感染するとこのような症状が出ます

日本小児科学会によると、「現時点(2020年8月1日)で、子どもの感染者数は成人と比べると少ないですが、感染しやすさは成人と変わらないこともわかってきました」と発表されています。

発熱、乾いた咳

家庭内で感染している例が多く、発熱、乾いた咳を認める一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ないとされています。

成人と同じように、発熱が続き肺炎になる例も報告されています。一部の患者では嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状も認めるようです。

嗅覚や味覚の異常は子どもでは少ない

成人で報告されている嗅覚や味覚の異常は子どもでは少ないようですが、症状を訴える事ができる10代の患者さんの報告はあり注意は必要です。

また、しもやけのような症状や、発熱が続き、腹痛・下痢、発疹を認め具合の悪くなる子どもが欧米諸国から報告されています。

感染していても、子どもは無症状の場合もあるの?

感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられないことに注意しなければなりません。

子どもの新型コロナウイルス感染症で、重症化のリスクは?

日本小児科学会によると、子どもの患者が重症化する割合は成人と比べると少ないようです。

2歳未満の子どもは注意が必要

成人同様に呼吸状態が悪くなることもあります。2歳未満の子どもは比較的重くなる傾向があり注意が必要です。

欧米からは、発熱が続き、腹痛・下痢、発疹を認める患者さんの中に、心臓の動きが悪くなるような子どもが10歳前後を中心に報告されていますが、国内ではまだ少ないようです。

子どもの症状が新型コロナウイルスによるものかもしれないと思ったら?

日本小児科学会によると、下記のように記載されています。

現時点(2020年8月1日)において、国内で新型コロナウイルスに感染している子どもは増えつつあり、多くは家庭内で保護者からうつったものか、集団の中で感染したものです。子どもであっても濃厚接触者や健康観察対象者となった場合、何らかの症状を認めた場合は、まず地域の帰国者・接触者相談センターに相談しましょう。

一般の医療機関や休日夜間急病診療所等は受診前に医療機関への確認が必要

新型コロナウイルス感染症を疑って一般の医療機関や休日夜間急病診療所等を受診しても、診断を確定するための検査ができない可能性があります。

流行状況や検査体制は地域によって異なりますので、お住いの地域の保健所などの情報にご注意ください。

また、感染症の症状がある患者については、医療機関ごとに受診時間や受付場所をかえるなど感染対策を工夫している場合があります。受診前に医療機関への確認が必要です。

なお、子どもでは、原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは、新型コロナウイルス以外にも様々な病気が考えられますので速やかな受診が必要です。

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保育所、幼稚園、学校などに行くことは控えたほうが良いの?

感染が拡大していない地域では、子どもへの感染の多くは同居している成人(保護者)感染者からの伝播によるものです。

自主的に控える必要はない

保育所、幼稚園、学校などへの通園、通学を自主的に控える理由はありません。

しかし、最近(2020年8月1日現在)では集団生活の中での感染が報告されています。したがって、子どもの患者が発生した場合は、一定期間、休園や休校になる可能性があります。流行状況に応じて、臨機応変な対応が必要となりますので、お住まいの地方自治体からの指示に従ってください。

濃厚接触者に当たる場合や体調不良のときは控える

各家庭内で感染者がでた場合は、その子どもは濃厚接触者として登校、登園を控えることになります。また、厚生労働省から微熱や風邪の症状がある場合は、登校、登園を控えるようにとすすめられています。まずは、それらを守っていただくことが大事です。なお、症状のある5歳未満の子どもの感染者からのウイルス排泄量が比較的多いことや、子どもは無症状者も少なくないこと、便にウイルスが長期間排泄されることがわかってきました。まわりの大人は、こまめな手洗いや、マスクの着用などを徹底する事が必要です。

子どもは外出や友達と遊ぶことを避けたほうが良い?

子どもにとって遊ぶことは、心身の発達においてとても重要です。感染のリスクを下げるために以下のことを守れば、外出や子ども同士の遊びは可能です。長期休みの行き先については、流行状況を確認し移動の自粛要請が出ていないことを確認しましょう。子ども達の屋外、屋内の遊びについての注意事項は下記も参考にしてください。

外出自粛要請が出ている地域では以下のことを守りましょう。

・同居しているきょうだい、家族等同士で遊ぶこと
・屋外では、他人との接触を避けること

〈屋外における遊び〉

屋外の遊びであれば感染伝播のリスクは低いと考えられますが、以下の点を確認し注意して下さい。

・風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)があるときは、外出は控える
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする
・食事をするときは対面にならないように工夫する

〈屋内における遊び〉

屋内における遊びについては、屋外よりリスクが高くなりますので、以下の点を確認し注意して下さい。

・周囲に明らかな感染者がいない
・遊ぶ場所に高齢者や基礎疾患のある方がいない
・本人や家族に風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)がない
・少人数である
・保護者同士の了解が得られている
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする
・食事をするときは対面にならないように工夫する
・最低1時間に1回換気してください

〈屋外・屋内で遊ぶ際に起こりやすい事故への対応・予防策〉はこちらもチェックを>>

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「小児ぜんそく」などの合併症を持っている場合、注意すべきことは

一般的に基礎疾患を持っている子どもの呼吸器感染症は重症化する可能性があります。

その一方で、新型コロナウイルス感染症者におけるぜんそく患者の割合が少ないこともわかっています。このように基礎疾患ごとにリスクや対応は異なりますので、かかりつけの医師にご相談ください。また、家族など、周囲の人が感染しないように気を付けることが重要です。

 

※本見解は現在の疫学情報、数少ない報告や、過去のコロナウイルス感染症を踏まえたものであることにご留意ください。また状況に応じて今後内容は更新する予定です。(更新:2020年8月 27日)

参考/公益社団法人 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会

文・構成/HugKum編集部

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