小学生をもつ12組の家庭に緊急取材!休校中の勉強、どうしている?

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小学1〜6年の子どもを持つ12人にオンライン取材

新型コロナウイルス対策の休校措置がスタートして早1ヶ月半。子どもを学童保育に預けていた筆者も、4月に入ってほぼ在宅となり小6男子との巣ごもり生活が始まりました。しかし、初心者ゆえに試行錯誤中です。

みんなはどんなふうに過ごしている? うまくいったこと、うまくいかなかったことは?

そこで、小学1〜6年の子どもを持つ12人のママたちにオンラインで緊急取材を行いました。1日のスケジュールや勉強に取り組むために工夫していることなど、参考になることが満載です。

どうやって小学生に1日を過ごさせている?/勉強編

登場する家庭

*ナナさん(今週から在宅ワーク)/小3の女の子、中2の男の子

*ユキコさん/小5の男の子

*アキさん(在宅ワーク)/小1、小3の女の子

*ユミさん/夫婦で在宅ワーク。小3女の子、小6男の子 

*筆者/夫婦で在宅ワーク。小6男の子 

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まず聞いたのは、1日の過ごし方。12人のうち9人がおおよそのスケジュールを決めていた。

家庭でもスケジュールを決めることが重要

3年生の女の子と中2のお兄ちゃんがいるナナさんは、
「午前中はプリントやドリルと読書。午後はゲームとテレビの時間です。昨日のように、娘と一緒にプラバンでキーホルダーを作る日もあります。夕食後は、雨以外は家族でウォーキングしています。コースもメンバーもその時々で違います」。

5年の男の子がいるユキコさんは、
午前と午後にそれぞれ学習時間をもうけています。やる気のある時で2時間、ない時でも最低1時間はやるように決めていますが、何をするかは本人に任せています。テレビを見る時間は勉強をした分だけです」と話す。
起床と就寝、食事の時間が決まっているため、だいたい毎日同じ行動だそう。「学校に行っている時と変わらないような生活を心がけています」。見習いたい!

生活リズムの乱れが心配…

ユキコさん宅のように、規則正しい生活をとは思うものの、「疲れていないから、ついつい就寝時間が遅くなっていく」。生活リズムの乱れを心配する声はいつくか聞こえてきた。ならば、いっそのこと、朝のスタートは遅くすると決めてしまえば、気がラクになるかも。

小1と小3の姉妹がいるアキさん宅。子どもたちの起床は8時。

8時      起床、朝食

9時      散歩(1時間ほど外で体を動かす=散歩するようにしています)

10~12時  学習(市販のワークブックや宿題。算数と国語が中心)

12~13時  昼食

13~14時  テレビ

14~16時  学習(作文や図画、英語、工作など)

16~18時  ITタイムや室内遊び

19~20時  夕食、カードゲーム

21時      お風呂、オンライン英会話(DMM英会話)

22時    就寝

見事なスケジューリングにただただ頭が下がるが、アキさんも「3月半ばまでは中途半端で、何をさせれば良いのか分からず、室内でダラダラと過ごさせていた」とか。

休校の長期戦を意識して、親が管理することも重要

「長期戦になると意識してからは、ワークブックや書籍を購入したり、オンラインの英会話教室や楽しみながら学べるアプリなど、子どもが取り組める対象を準備してからはうまくいくようになりました。“規則正しく”を心がけているのは、どちらかというと体調管理の側面が大きいです。成長が未熟なので、運動不足や寝不足がすぐに体調や食欲に反映されるように感じています」

低学年なので、教科書ワークブック100ます計算漢字ドリルなどごく基本的なものにとどめている。3年生のお姉ちゃんは、「自分一人で完結できるので、集中して取り組んでいる」そう。1年生の妹は、パズルドリルや迷路、ごく簡単なひらかな、計算ドリルなどが中心だが、折り紙やお絵かきをすることも。英語を取り入れているのは今年、家族で米国に引っ越すためだ。夕方のITタイムで使っているのは、ABC-Ya(英語)や思考力育成アプリのThink!Think!囲碁アイランドなど。

もともと在宅で仕事を続けてきたアキさん。

「平日は10時から18時まで、私自身が机にかじりついていることもあり、子どもたちも家の中で何となくオン・オフができているようです。姉妹で助けあって、ケンカもしつつ過ごしています」

子供にも自分で決めたいタイプ、決めてほしいタイプが

子どもも、十人十色。枠をざっくりでも親が決めたほうがいい子もいれば、決めないほうがいい子も。自主性に任せたいが、ある程度のリズムを作りたい場合はどうするか。

「3年の娘は自分で決めたい人で、上手にスケジュールを組みますね。6年の息子も親がやりなさいと言ってやる子ではありません。そこで毎朝、黒板にその日の予定をそれぞれが書くようにしています」と教えてくれたのは、ユミさん。

話を聞いた日の予定が、以下の写真。在宅ワークとなった夫やフリーランスで働くユミさんの計画も書き込む。

夕方の「タイピング」は、親子3人でタッチタイピングのサイトで練習。

「きっちりは書いてないんですが、ある程度の示しになればと思っています。リマインドの意味もあって、『これはやった?』と時々聞いたりもします。娘は今日は、“ストレスはっさんデー”と書いています(笑)」

終わったものに○をつけたりすると、達成感も得られそうだ。しかし可視化はしても、あくまでゆるく。計画を立てても、大人だってそうそう守れるものでもない。目安にする程度だ。

ユミさんによれば、「黒板がなくても、壁に養生テープを貼ってそこに時間を書き込み、かわいい付箋や好きなシールを使ってスケジュール表を作れますよ」。お試しあれ。

 

「娘はおけいこごとのプリントが1週間に30枚くらいあるので、1日5,6枚とか決めてやっています。息子は親からやりなさいと言われてもやらないし、続かない子です。親も子もストレスになるので、好きな勉強をさせています。3月はYouTubeなどを見ながら探究や学びのきっかけにしたり、今はスタフリの中学生向けの数学のオンライン授業が面白いと言っているので続けています。低学年のお子さんであれば、タンキュークエストもいいと思いますよ」

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学びは合計3時間。「鬼滅の刃」やギターの時間も

筆者はと言えば、自粛生活1週目はなんとなく過ごしてしまったので、2週目からは6年の息子と相談のうえ、ざっくり午前中は学びの時間、午後からは自由時間とした。学びの時間はトータルで3時間。うち、2時間は国算理社英の5教科のどれか。残りの1時間は、体育・音楽・図工・家庭科からどれか。野球の素振りや食器洗い、3月から始めたギターの練習、「鬼滅の刃」の絵を描くのも、アリにしている。YouTubeでヒット曲を流しながら歌うのも、もちろん「音楽」の時間だ。いずれも、その日の気分で決めている。

 

今日は、学校から先日渡された算数ドリルと、1年前に始めた通信教材の中から社会を選んでいた。どうも集中できないようで、ドリルをしながら「国民はすべて生まれながらにしてもっている基本的人権を〜」と妙なメロディで歌い出した。原稿に集中できない…。そうだ! 昨日、ダウンロードしたばかりのアプリ「あそんでまなべる世界地図パズル」だ。勧めてみると、すぐに夢中に。平穏が訪れた。

 

我が家ではこうした学習アプリ等は使ったことがほとんどなかった。アキさんやユミさんの話を聞いて、うちの男子に合うものがないか検索してみたのだが、効果バツグン。HugKumで紹介されていた高学年向け学習アプリの「戦国武将クイズ」https://hugkum.sho.jp/122492)も、たぶんハマりそうなので次に勧める予定だ。

 

他の家庭のアイデアを拝借すれば、乗り切っていけそうな気がしてきた。今度試そうと思っているのは、ユキコさんが教えてくれた「辞書しりとり」

「適当に開けたページで目についた単語を最初の言葉にして、そこからしりとりで引いていくので、永遠に続けることができます。私と対決もできますし、一人でもできるのでおすすめです。ちなみに、ノートに単語をメモしておき、同じ単語は引かないルールです。引いた時に意味も聞くので、語彙力もつくかと思います」(ユキコさん)。

みなさんの意見を参考にしながら、我が家に合うものを探していきたい。

 

取材にご協力いただいたママたちのおすすめアプリ&教材

ABC-Ya

ダウンロードはこちら>>Google PlayApp Store

Think!Think!

ダウンロードはこちら>>Google PlayApp Store

囲碁アイランド

ダウンロードはこちら>>Google PlayApp Store

あそんでまなべる世界地図パズル

ダウンロードはこちら>>Google PlayApp Store

戦国武将クイズ

ダウンロードはこちら>>Google PlayApp Store

スタフリ

スタフリ 中学生向け無料オンライン授業 STUDY FREAK

タンキュークエスト

ゲームで学ぶ探求型の通信教育。

https://www.tanqfamily.com/

100ます計算

 

次回は、休校中の子供たちの運動や友達との関わりについてレポートします!

 

取材・文/須藤みか
ノンフィクションライター。長く暮らした中国上海から大阪に拠点を移し、ライターとして活動中。現在は、「子どもと本」「学童保育」など子どもの育みをテーマにしたものや、「大阪」「在日中国人」「がん患者の就労」について取材中。東洋経済オンラインなどに執筆している。著書に『上海ジャパニーズ』(講談社+α文庫)他。2009年、『エンブリオロジスト 受精卵を育む人たち』で第16回小学館ノンフィクション大賞受賞。地元の図書館や小学校で読み聞かせやブックトークも行っている。JPIC読書アドバイザー。小学生男子の母。

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